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付け焼き刃の覚え書き

 開設してからちょうど20年。はてなにお引っ越しです。https://postalmanase.hateblo.jp/

「戦国一の職人 天野宗助 弐」 白龍斎

2025-04-18 | 戦国転生・歴史改変
 日本の戦国時代とよく似た異世界に転生した宗助は、若返った姿で山奥の村にこもって作品を生み出し続けていた。本人は摩訶不思議な出来事を認識することはできず、自分の作品がもたらしたものを自覚することもできなかったが、本人はそれで満足して暮らしていた。周囲の者もとりたてて騒ぐこともなかったが、深く感謝していたし彼の身の安全には十分に配慮していた。
 領主義晴が巨漢の太郎を宗助のもとに置いたのも、その護衛としての働きに期待してのことだった……。

 転生者の職人が気ままに山奥で作る品々がさまざまな奇跡を起こす、民話のテイスト強めの和風ファンタジー。今回は追い出された前妻の嫌がらせから嫁姑問題まで、簪と掛け軸3本、巨槍と大立刀にまつわるエピソードです。いつものように主人公の存在感は薄め、切れ者領主もほとんど出番なしです。

【戦国一の職人 天野宗助 弐】【白龍斎】【すざく】【TOブックス】【のんびり職人と切れ者領主の凸凹コンビが紡ぐ戦国ファンタジー】【小説家になろう】【花簪】【刀剣】【掛け軸】【青龍】
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「戦国小町苦労譚18」 夾竹桃

2025-04-09 | 戦国転生・歴史改変
 1579年4月。織田軍の西国討伐は戦いが激化。担当している秀吉と光秀は互いに競い合って必死になっていた。精鋭の砲兵を主軸に火力重視で進撃する光秀と、裏道裏街道を駆使して後背を突こうとする秀吉。しかし、本来二正面から毛利を叩くはずが宇喜多の想定以上の抵抗に明智軍は足踏み。秀吉も強行軍で山中を突破していくが、その足取りは遅遅としている。
 その頃、海上でも戦いが火蓋を切っていた。全力で大艦隊を編成する毛利に対し、織田側の九鬼水軍は新造の大型鉄甲船を投入していたが……。

 戦国改変もの『戦国小町苦労譚』18巻。表紙は19世紀ファッションの九鬼さんたちです。秀吉と光秀による北条攻めが進む中、海上の覇権を賭けて毛利・村上水軍の大艦隊と蒸気機関を搭載した九鬼水軍が激突。一方、静子の後継者としての四六が試されることになります。
 ウェブとかで戦国ものをあれこれ読んでいるので、ときどき「あれ毛利が攻められている?」とか「家康生きてる?」と混乱することもしばしば。タイミング良く、読んでる複数作品でのイベントが被りがちなのです。はて、この話の伊達家は没落してたっけ?とか。

【戦国小町苦労譚】【十八、西国大征伐】【夾竹桃】【平沢下戸】【アーススター】【戦国ライトノベル】【一夜城】【大坂城築城】【石鹸】【検地】【動物写真集】
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「旗本改革男」 公社

2025-03-21 | 戦国転生・歴史改変
 令和のサラリーマンが気がつけば江戸時代に逆行転生していた。宝暦八年(1758年)生まれの貧乏旗本の八男坊、徳山安十郎こそその転生者である。
 家を継げない安十郎は早熟な若者として好奇心のおもむくまま書物を読みあさって知識を深めていたのだが、それが評判となって「本所の麒麟児」と呼ばれるようになった。そして、安十郎は儒学者で蘭学者の青木昆陽に弟子入りすることとなり、そこで『解体新書』を著す前野良沢や杉田玄白とも交流することになったのだが……。

 カクヨムで読んでいて、書籍化すると聞いて「面白いけど、派手な戦いはないし、目立つヒロインもいないし、大丈夫かな」と思ったけれど、ラノベの派手な装丁ではありませんでした。内容に合った表紙です。ラノベレーベルではなく、角川書店として刊行されていますので書店の一版文芸棚でお目見えかな。

【旗本改革男】【公社】【おおさわゆう】【角川書店】【令和のサラリーマンが田沼時代で大活躍!】【カクヨム】【玄米】【肉食】【オーロラ】【ガレット】【解体新書】【白粉】【出島】【平賀源内】【エレキテル】
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「冬嵐記3」 槐

2025-03-16 | 戦国転生・歴史改変
「いずれあなたに死に場所をあげます」
 それが「いつ」とまで言わないところがポイントなのだが、それでも死に執着している相手を洗脳しているようなものだと勝千代は思う。

 父が駿府で地下牢に囚われていると聞いた勝千代は今川館へと向かった。
 今川家当主である氏親は体調が優れず、先が長くないのではないかということから次代の座を巡って悪意や策謀が複雑に絡み合って混沌としている。双子の兄・彦丸が不審死を遂げたのもそのせいかもしれない。
 そして勝千代は御屋形様と対面するが、その容姿はまさに彼と瓜二つであった……。

 今いちばん面白い時代小説の3巻が大幅改稿で刊行。数えで5歳になった勝千代が内憂外患の福島家を守って奔走し、いかにも子供らしい無邪気の言動で切り込みます。あいかわらず体力がないのは年齢というより最近まで続いていた虐待のせい。今回も早々に凶刃に倒れそうになり、怒りのお父様が大暴れします。

【冬嵐記(三)~福島勝千代一代記~】【槐】【上條ロロ】【モーニングスターブックス】【転生×戦国サバイバル物語】【ヘルモード・サバイバルから始まる戦国成長物語】【小説家になろう】【囲碁】【ゴマ豆腐】
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「淡海乃海 水面が揺れる時 十七」 イスラーフィール

2025-02-15 | 戦国転生・歴史改変
「花は一雨毎に色を変える。いずれは皆青くなるだろう。それに比べれば人の心は頑なに過ぎるようだ」
 朽木による天下統一は目前だが、独立独歩の気風が強すぎる奥州の人間はそれを認められない。朽木に下りたい伊達輝宗には伊達家内をまとめることさえできない。

 ついに奥州討伐へ動き出した。しかし、朽木基綱にとって天下統一は終わりではなく、遠くイスパニアやポルトガル、明の動向まで視野に収めて日本の独立を維持するための戦いの始まりに過ぎない。
 その朽木の目が奥州に目が向いている隙を狙い、イエズス会が仕掛け長崎でキリシタンの軍勢が蜂起したのだが……。

 子供たちも次々に元服し、それぞれに役割を見つけて頑張り始める回。
 イスパニア海軍の支援まで受けた伴天連の蜂起が(朽木の予備兵力だけで)(行外で)吹っ飛んで終わるのがツボ。コンスコン艦隊の最後のようです。

【淡海乃海 水面が揺れる時 十七~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲】【関東総奉行】【マキャベリの弟子】【イスラーフィール】【碧風羽】【TOブックス】【本格大河ドラマ】【弱肉強食の世を描く戦国サバイバル小説】【小説家になろう】
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「信長の嫁、はじめました」 九條葉月

2024-12-19 | 戦国転生・歴史改変
「難しいことは明日考えればいい!」「明日になれば、見かねた誰かが助けてくれるかもしれない」
 帰蝶は師匠からそう教えられたし、帰蝶も光秀にそう言い含めた。

 巫国リーシェラルトで何百年か引きこもっていた銀髪赤目の魔女が、思い立って世界を渡って日本に帰ることにした。王様に追放とか言われちゃったし、なによりそろそろ味噌と醤油と米が恋しいのだ。この魔女、実は現代日本から異世界に転げ落ちてきたのが出自らしい。
 ところが人工精霊のプリニウスことプリちゃんをお供に転移してみたら、なにを間違ったか日本は日本でも戦国時代に来てしまった。しかも、そこで出会った男が言うには、その銀髪赤目の姿形は幼い頃に行方不明になった自分の娘に違いないという。男の名は斎藤道三、娘の名は帰蝶。ならば私は織田信長の嫁にならないといけないわねと、帰蝶の歴史オタの血が騒いだ……。

 帰蝶とプリちゃんのかけあいで進む戦国異聞。
 すべてにおいて大雑把でいい加減で、なにかあったら異世界で集めたアイテムや金銀財宝、チートな魔術でなんとかしちゃう帰蝶だけれど、最初の医療に関してだけはやけに堅実で、魔法やポーションに頼っていては何かあった時に医学が消えてしまうと回復魔法を使える者を探すのと同時に一般的な医学や薬学の基盤整備に励みます。ここ重要。これ以降、すべて無責任になるので。
 そしてまた帰蝶が濃姫と呼ばれそうな伏線が張られます。キャラが濃すぎると森可成に言われてます。濃ゆき姫かあ。

「ブドウのために攻め滅ぼされる武田とか前代未聞すぎるのでやめてもらえませんか?」
 プリちゃんが珍しく長文で帰蝶にツッコミを入れた。

【信長の嫁、はじめました】【九條葉月】【久賀フーナ】【アース・スターノベル】【異世界帰りの魔女が繰り広げる勘違いだらけの戦国ファンタジー】【真法】【肉食】【療養所】
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「戦国一の職人 天野宗助」 白龍斎

2024-10-25 | 戦国転生・歴史改変
「どんな時も笑顔じゃ! 心に余裕のある女は強いぞ! 一手二手先を読み軍師となれ!」
 気弱で姑小姑にいびられるお先を鏡の中の自分が叱咤した。

 老後のセカンドライフを楽しみに資格取得や物作りを趣味にしていたサラリーマン天野宗助は、甥っ子を助けてトラックに轢かれ死んだ。
 目を覚ませば若返った身体で見知らぬ森の中におり、近くの村人に助けられた。どうやら戦国時代らしいが、地名も領主名にも聞き覚えが無い。パラレルワールドらしい。やりそこなったセカンドライフを実現しようと、山奥の廃村に庵を作り、刀を打ったり細工物を拵えたりとし始めたのだが、それが領主の月ヶ原義晴の目にとまった。
 彼の打った刀の鍔では竜が泳ぎ、酒を呑んでは精霊を見る。そんな不思議なものをあつらえる宗介を、義晴は余所の国に行かぬよう見守り続けるのだが、やはり彼の作った品物は行く先々で不思議な事件を巻き起こすのだ……。

 パラレルワールドの戦国時代でひっそりと暮らしているのんびり職人と切れ者領主の物語……という売りをしているけれど、実質は宗介の作ったアイテムが巻き起こす寓話劇で、人ではなく物が中心。宗介の手になる品が辿り着いた先では不思議なことが起こり、善人には吉事があり、悪人には報いが与えられるというライトタッチの怪異譚。
 連載時にはエピソード毎に語られていたウィキペディア引用は巻末に纏めて掲載。

【戦国一の職人 天野宗助】【白龍斎】【すざく】【TOブックス】【戦国ファンタジー】【小説家になろう】【花簪】【刀剣】【清酒】【壺】【風鈴】【根付】【木像】【農具】
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「大日本帝国宇宙軍 (1)」 朝日カヲル

2024-10-23 | 戦国転生・歴史改変
 2032年ヒッグズ粒子加速器の実験中に事故が発生。開発室長であった芦原蒼龍は加速器のパージを実行した瞬間現出したタンホイザーゲートに呑み込まれ、時間を遡って1901年、高城家の嫡男として転生した。だが、その内部には蒼龍とはもう一つの意識、天使リリエルが同居していた。目前に迫ったアルマゲドンに備えて加速器の偵察をしていて巻き込まれたのだ。
 来るアルマゲドンは悪魔有利だとリリエルはいう。二度の大戦に代表されるように、20世紀以降は民間人が多く死にすぎ、その憎しみの負のエネルギーが溜まりすぎているのだ。悪魔の支配を打ち砕くためには、21世紀の技術と知識で大量殺戮を阻止すべく歴史の流れを変える必要がある……。

 タイトルの「宇宙軍」は『王立宇宙軍』の宇宙軍に近いかな。まだまだ宇宙飛行の技術には届かないけれど、とにかく技術開発を推進するために陸海空軍ではない軍事組織の看板が必要だった……という理屈。

「これが、宇宙軍の田植機の実力か…」
 農村の機械化を推進して余剰人員を工業界に引き込もうという深謀遠慮。

 注釈文の存在感が大きすぎて読む流れが寸断されるのは難点。パロディ要素がやや強め。
 ただ、近現代史を改編するにあたって、その基点を(明治維新のIFとか)皆いろいろ工夫しているのだけれど、この作品は「統帥権」の確保に置いてあるところが異色。1巻は昭和が始まったところまで。

【大日本帝国宇宙軍 (1)~1901年にタイムスリップした俺は、21世紀の技術で歴史を変えることにした】【朝日カヲル】【湖川友謙】【アメージング出版】【小説家になろう】【カクヨム】【トップをねらえ!】【アナスタシア】【銀河英雄伝説】【宇宙戦艦ヤマト】【関東大震災】【統帥権】【尼港事件】
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「羽林、乱世を翔る5」 イスラーフィール

2024-10-18 | 戦国転生・歴史改変
「上に立つと言うことは人を纏めるという事なのです。纏める人数が多くなればなるほど力は強くなる」
 敵を作り切り捨てるだけの公方に春日局は忠告するが、その心は届かない。

 取り寄せた南瓜や唐辛子の栽培は順調で、朽木や尾張を中心に広めていく予定だ。しかし、周囲の状況は日増しに悪化していく中では慶事のはずの赤子の出生ですら一触即発の危険を孕んでいる。養母・目々典侍が無事に男児を出産したのだ。第二皇子である。
 三好憎しの幕府が煽る中、1561年夏、ついに三好に対し、六角と畠山が同時に挙兵。自力ではなお三好が優るものの、三好長慶の病によって十全に力を発揮することができず、最終的には勝つものの一度は京を放棄せざるを得ないだろうと基綱は予想している。そして、三好が都を離れるのを好機と、二条や万里小路といった朝廷内の親足利勢力が近衛と飛鳥井の排除を画策してることを基綱は想定し、その対応も進めていた……。

 基綱13歳の暗闘です。婚姻したり手紙を書いたり人の手配をしたりと大忙し。
 戦局としては、上杉と武田の戦いが終わって関東方面が小康状態。尾張美濃方面も織田家有生とはいえやはり小康状態。畿内では三好と六角・畠山がぶつかり、これに浅井や浅倉など周辺勢力が呼応するか見守るに留まるか思惑が交錯するところです。そして、信長は南瓜の味噌汁を堪能していました。

【異伝 淡海乃海~羽林、乱世を翔る~《五》】【イスラーフィール】【碧風羽】【TOブックス】【本格大河ドラマ】【戦国サバイバル小説】
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「冬嵐記2」 槐

2024-09-29 | 戦国転生・歴史改変
 壊滅した岡部城を生きのびた福島勝千代は、父である福島上総介と共に高天神の城へと向かっていた。福島家中に巣くう、父と勝千代たちを亡きものとしようする身中の虫を処理するためだ。しかし、相次ぐ事件と長旅に勝千代の身体は保たず、高熱で意識不明になってしまう。
 そんな彼らが身を寄せたのは今川の重鎮、朝比奈家の領内にある神社。そこには東雲と名乗る白装束の公家も滞在していたのだが、その神社のある村は、疫病を口実に焼き払われようとしていた……。

 『冬嵐記』2巻出ました。3巻の刊行も決まっているようで嬉しいです。勝千代、まだ4歳。幼少時の虐待でいまだ虚弱な身で、本願寺やら風魔やら襲いかかる陰謀を払いのけながらの旅。まだまだハードモードは続きます。
 さらに今回は岡部家の子で行方知れずになっていた姉妹が人買いに売られていたことを知り、その行方を追います。勝千代は守られるものから、守る者、裁く者へと開花し始めます。

【冬嵐記(二)~福島勝千代一代記~】【槐】【上條ロロ】【モーニングスターブックス】【転生×戦国サバイバル物語】【ヘルモード・サバイバルから始まる戦国成長物語】【小説家になろう】【本願寺】【扇子】
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「魯鈍の人」 牛一

2024-07-16 | 戦国転生・歴史改変
「子供のような事を言うな」
「この通り、子供です。子供らしく遊ばせてください」

 信長はこき使いたいし金を出させたいが、魯鈍丸は引き籠もりたい一心だ。

 大型プロジェクトを失敗して地方に飛ばされて細々と地域再生、村おこしを担当していた男が、車を運転中に土砂崩れに巻き込まれて死んだ……と思ったら戦国時代に転生していた。織田秀長の十男、魯鈍丸である。
 現代日本との生活格差に耐えきれず、まだカタコト言葉もおぼつかないうちから周囲に指示を出し、生活改善のためにあれやこれやと産業振興やら開拓をしていたら、数えで2歳の頃には「神童」「熱田明神様の生まれ代わり」と崇められるようになっていた。のんびりと暮らしたいだけなのだが……。

 天性魯鈍人(おろかでにぶい)と評された織田信照転生。魯鈍だ引きこもりだと言われながら本能寺の変も生き抜いて、江戸時代まで頑張って、諸説あるけど50歳までは生きているようなので、十分有能だよね。
 そんな戦国ニートな武将に転生した男が、やる気満々で行動力はあるけれど経済音痴の信長と丁々発止の駆け引きをしながらマイペース人生をめざす物語。
 最初の1年2年そこそこで澄み酒から土壌改良まで手がけているくらい上手くいきすぎなので、そのあたりの細かいところを「そんなにうまくいくかい!?」と気になる人はダメかも。そのあたりの殖産チートはあくまで外交や戦争準備にフリーハンドを確保するための手段なので、そこまで重要ではないのです。

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「RE:異世界から帰ったら江戸なのである4」 左高例

2024-07-13 | 戦国転生・歴史改変
「男の子ってのはね。半分くらい女の子なんだよ」
 ロリ・ショタ問わずの稚児趣味同心、人呼んで「青田狩り」の菅山利悟は人類の敵。

 女天狗とちまたで噂されている九子は、小柄だけれど胸は大きい美少女。男余りな江戸では彼女に懸想する者は多いが、中身は90歳の老人だし心は男なので本人にはその気はまったく無い。むしろ孫でも可愛がっている感覚なのだが、それでまた勘違いする者も少なくない。
 ところで、自前で掘った温泉で酒盛りしていて溺死した九子は、潜り込んでいた子供たちに助けられ、その御礼のひとつとして目の悪い雨次のために眼鏡を買いに行くことになった。だが、その頃、眼鏡が入手できる店は限られており、訪ねていったのは渡来品も扱う薩摩商人の店。そこで店の奥から聞こえてくる怒声や奇声、転がっていく生首みたいに見えるものを見せられたりしたあげく……。

 無事にエンターブレイン版の全3巻を超えました!めでたい。分厚い装丁ですが、本編は3/4。残りは宴会ダーツのIF編をそれぞれに。
 温泉宿の盗賊撃退打ち上げ宴会のダーツから、吉良義央の霊に頼まれての諏訪旅行とかイベントを次々こなし、薩摩もんとの邂逅を経ての天狗製花火事件へと収束していきます(したのかな?)。

【RE:異世界から帰ったら江戸なのである~女天狗昔物語4~】【左高例】【ユウナラ】【カレヤマ文庫】【異世界ファンタジー×江戸時代×現代知識×女体化×エトセトラ】【B級歴史オルタナティブ】【江戸で現代知識と異世界魔法のスローライフ小説】【異世界転性】【東京フレンドパーク】【鍵屋】【オール・ユー・ニード・イズ・吉良】
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「薩摩転生」 原案:ほうこうおんち

2024-04-29 | 戦国転生・歴史改変
 1586年、九州平定に動き出した豊臣軍に挑みかからんとする島津の軍勢。しかし、そのとき天地が揺らめき、火山が噴火。気がつけば島津家一族郎党は、戦国時代から約1300年前、帝国存亡をかけた大戦国時代の真っ只中というローマ帝国へと転移していた……。

 戦国最恐、島津家の軍勢が戦力十分にして戦意過剰なまま異世界に転移していたら……という仮想戦記がまさかのコミカライズ。ウェブ版は西暦1453年の黒海沿岸に転移してオスマン帝国とぶつかりますが、そこは原案ということにしてさらに時間を遡り、3世紀ローマでの戦いが描かれていきます。そのあたり、読者は察しないといけません。
 鬼シマヅといえば平野耕太の『ドリフターズ』で先行して異世界で大暴れしていますが、こちらは一族郎党引き連れての遠征ですから歯止めが利きません。恐ろしや恐ろしや。

【薩摩転生~世に万葉の丸十字が咲くなり~】【内富拓地】【ほうこうおんち】【サンデーうぇぶり】【島津タイムスリップ絵巻】【鬼シマヅたちがローマを舞台に暴れまわる戦国スペクタクル大活劇】【九州統一戦争】【小説家になろう】
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「淡海乃海 水面が揺れる時 十六」 イスラーフィール

2024-04-15 | 戦国転生・歴史改変
「母上が俺を怖がるのは叡山を焼いたからでも一向一揆を根切りにしたからでもない。それ以前からだ。俺が子どもらしくない、自分のことは思えない。そのことに怯えていた」
 朽木基綱は元服した息子の滋綱が、あまりに自分に似過ぎていると忠告する。

 1587年、朽木家は九州再征を果たし、西日本から抵抗勢力を完全に排除した。残すは関東・奥州のみとなったのが、そんなおりに琉球よりの使者が親書を携えてきた。日本に服属するという内容だが、問題は宛先が帝ではなく相国である基綱ということだ。その扱いに朝廷は揺れ動くのだが、基綱にとってはどちらでも良いことだった。
 琉球は位置的に明との交易の中継点であるだけではなく、スペインやポルトガルなど西欧諸国が日本への侵略を画策する際の拠点ともなる位置にある。実際、既に支援者であった大友の没落で切支丹が苦境に立たされている現状を打開するため、宣教師たちが拠点のマニラから軍船を呼び寄せようとしているらしい。日本統一の前であれ後であれ、琉球を支配下に組み込むのは基綱にとっては決定事項であった……。

 各勢力関係図とか人物紹介はあるけれど、そろそろ家系図が必要かも。子や孫や養子が増えました。
 歴史改変戦国絵巻『淡海乃海』も16巻到達。九州平定もほぼ終わり、奥州に向けて謀を巡らせているけれど、アジア情勢も予断を許しません。子どもたちの独り立ちも始まりました。
 物語として、どこで区切りを付けるのか、どこまで突っ走るのかワクワクしながら待ち続けています。

【淡海乃海 水面が揺れる時 十六~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲】【兄弟】【関白解任】【イスラーフィール】【碧風羽】【TOブックス】【本格大河ドラマ】【弱肉強食の世を描く戦国サバイバル小説】【小説家になろう】
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「戦国小町苦労譚17」 夾竹桃

2024-04-13 | 戦国転生・歴史改変
「人は数が集まり、熱くなってしまえば我を忘れる阿呆が必ず出る。そういう奴は口で言っても無駄だ。先に拳で黙らせてから話をするのが一番だ!」
 一応、話をする気はあるらしい、森長可の言い分。

 1578年11月、静子が段取りを任された『京都御馬揃え』は無事に終わった。史実より約1年半早く開催される運びとなった馬揃えでは、織田家の偉功はむろんのこと、その織田信長と近衛前久が静子に庇護を与えていることも十分にアピールされたが、その裏では光秀らによる出陣の準備も進んでいた……。

 仕事の褒美に新しい仕事を願い出る、永久機関的ワーカーホリックの静子の日常回。
 メインストーリーは馬揃えから光秀の西国進出が始まるあたりまでで、こぼれ話的なサイドストーリーが半分くらいになります。

【戦国小町苦労譚】【十七、西国進出とこぼれ話】【夾竹桃】【平沢下戸】【アーススター】【戦国ライトノベル】【羊羹】【鉄道構想】【マンガン選鉱】【オオウミガラス】【綿花】【酒合戦】【百万石の酒杯】【レーション選定】
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