子どもの頃、クリスマスが近づくと、ドレミファブックの別冊「クリスマス特集」のレコードをよくかけた。
その中で、とてもすきだったのが「ママとふたりのクリスマス」という曲。
ちょっとさみしい曲なのだけれど、慎ましやかな幸せのあふれるこの歌と絵がだいすきだったなあ。
三人姉弟の真ん中で、母を一人占めする時間なんてなかったせいか、
こんなふうな穏やかな二人きりのクリスマスにちょっと憧れもあったのね、きっと。
贅沢な無いものねだり。
でも、世界中には二人きりどころか、一人きりの子どもだってたくさんいる・・・。
病院で、施設で、様々な場所で一人きりのクリスマスを過ごす子どもたち。
みんなにあたたかな夜が訪れますように。
Merry Christmas
「ママとふたりのクリスマス」
作詞/若谷和子 作曲/服部公一 絵/柏村由利子
ちいさな かわいい ろうそくで
ママと ふたりの クリスマス
まどから みている ほし ひとつ
それでも たのしい クリスマス
ちいさな オルガン ならしては
ママと ふたりの クリスマス
かべには ゆれてる かげ ふたつ
それでも たのしい クリスマス
[世界文化社 ドレミファブックより]1969年