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たいせつなもの。すきなこと。

クラシックなSF映画

2015-10-13 | 映画 のこと



SF映画はほぼ観ない。
でも古いSF映画はちょっとすき。

中でも、すきなのは
「地球の静止する日」(The Day The Earth Stood Still )
これは、1951年アメリカ映画。
(近年キアヌ・リーブス主演でリメイクもされています。観てないけれど。)

初めて観たのは、二十歳ごろの深夜放送。
あの頃、民放が深夜にヒッチコック映画など昔の名作を
字幕で放映してくれることがよくあり、真夜中によく母と一緒に観たものだ。

今回、図書館でDVDになって並んでいるのを見つけて
久しぶりに観た。

静かな静かな反戦映画だったんだなあ・・・と改めて感心してしまった。

いつまでも愚かな戦争を続ける地球にある日舞い降りた宇宙人、クラトゥ。
平和的な方法で、全地球人に戦争を止めるよう警告を試みるクラトゥ。しかし、地球人は・・・。

この映画に込められた願いは
60年以上経つ2015年現在も実現をみない。

同じ人類同士なのに、ころしたりころされたり。。。
相も変わらず愚かな戦いを続けるニンゲン。

宗教や人種の壁なんか越える英知も能力もニンゲンはとっくに持っているはずなのに。

近頃の、中東を巡るロシアとアメリカの不穏な動きも時代を逆行するようでコワイ。

このモノクロ反戦SF映画になんだか深く考えさせられ、
DVDを観た晩に、ロシアがアメリカを空爆する夢まで見ちゃったよ~。いやだなあ。

今こそ、クラトゥさんみたいな宇宙人が
全地球人の目を醒まさせに地球へ舞い降りて来てくれないかしら。

なあんて。そんなことくらいしか望めない自分もまた
愚かなニンゲンのひとりだなあ。

高い空を見上げて
それでも漠然と、地球の平和を願う秋のひと時なのでございました。


 


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