時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

重さと重み

2010-08-11 | essay
       

昔の製品と現在の製品では、同じものでも断然重さが違う。

たとえば、ミニカー。
昔、ミニカーで遊んだ世代が親になって
同じメーカーのミニカーを子どもに買ってあげた時、
まず、驚くのはその軽さ!

昔のミニカーはほどんどが金属で出来ていて、
重厚感があったものだが、今のものはプラスティック部分が多く
拍子抜けするほど軽い。

なんだろうなあ。
物の重量とありがたみの重さとが
比例すると言うつもりはないけれど、
あまりに軽くプラスティックで作られていると、
なんだか軽んじられてしまわないかしら。
(しかも、壊れやすい…!)

個人的には、重厚感のあるミニカーのほうがすき。

先日、昔のVHSテープを引っ張り出してきて驚いた!
重い!こんなに重かった?今のテープの三倍は重さがある感じ。
これは性能が良くなったおかげなのだとは思うけれど。。。(?)

わたしが小学校に入学する時に母に買ってもらった鉛筆削り。
金属部分が多く頑丈で、30数年経つけれど、まだまだ現役。

かたや、子どもたちの鉛筆削りはほどんどプラスティックで
出来ていて、こののち30年使えるとは到底思えない。

時計でもなんでもそう。
重さがないとなんだかおもちゃみたい。

壊れたらおしまい。
直すように作られていないものも多い。
壊れてどんどん買い換えるように
うまいこと仕組まれているみたいでイヤだな。
リサイクルすればそれでいいってわけじゃなし。
どこがエコやねん!

形あるもの、いつかは壊れるけれど、
たいせつに使えば長持ちする…ってことさえ
通用しない品物など、始めっから作るべきじゃなーい
って思うよ。

「ものをたいせつに。」
ってコトバだけじゃあ、子どもたちには伝わらないよ。

   


  


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