映画のサントラ盤を買うことって滅多にないのだけれど、
どうしても欲しくて探して購入した一枚。
この「イル・ポスティーノ」は1995年のイタリア映画。
うつくしく哀しいこの物語を、碧い海とこの素晴らしい音楽が彩る。
この映画は、ほのぼのとしたユーモラスさを漂わせながらも
いつの間にか、物語に引き込まれてしまうような、重量感のある映画。
ストーリーもすきだけれど、この音楽にとても惹かれる。
音楽を担当しているのは、ルイス・エンリケス・バカロフという
アルゼンチンの音楽家。
何とも哀愁のあるメロディーを、オーケストラバージョン、
ピアノのバージョン、ギター・バージョン、
ハープシコードとストリングスのバージョンなど
様々な魅せ方で演奏していく。
たいていサントラって、これ煩くていらないよって曲があったりするものだが、
これは、サントラだということを忘れてしまうくらい、とっても流れのいいCD。
品の良い音楽って、こころの隅々まで洗ってくれるような気がして、
時々とっても聴きたくなる一枚なのだなあ