時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

セミレスキュー隊

2024-08-22 | essay
わたしは自称セミレスキュー隊員である。

といっても!夏限定&蝉限定のレスキュー隊員。
子どもの頃からずっと、夏の道路でひっくり返っている数々の蝉たちを助けてきた。
短い成虫の時期を力の限り生きた蝉はいよいよ最期が近づくと力尽きて地面に落下してしまう。

林や公園ならいいが、炎天下のアスファルトや歩道にひっくり返っている彼らはなんとも憐れである。
うっかり車やヒトに踏まれてしまう前に、せめて最期は日陰の草の上で迎えさせてあげたい。

誰でもできるレスキュー方法は簡単!
ひっくり返っている蝉の足に指を近づけてあげよう。
すると彼らは必死に掴まってくる。
チカラの残っている蝉は、眠りから覚めたように突然羽ばたき飛んでいく者もある。
灯火の消えかかった者たちは大人しく指に掴まっているので、木陰のなるべく葉の上にそっと下ろしてあげよう。
亡き後はいずれ地面に落ちて小さき者たちの栄養分となって土へと還る。

既に指に掴まるチカラのない者、魂の抜けている者もそっと日陰の植込みへ運んであげよう。

虫が苦手なひとはもちろん遠巻きに歩こう!
(突然動き出す様を蝉爆弾と呼ぶらしい!)

猛暑で必要最低限しか屋外を歩かないこの夏。

昨日出勤途中でこの夏初めて遭遇し、蝉レスキュー隊初出動!
なぁんて大袈裟なものではないんだけれどね。

虫好き元少女としては
見過ごせないだけのことなのであります。

蝉時雨の季節ももう間もなく終盤。
こんなに暑くても、秋の虫の音もちらほらと始まっています。

あなたも明日から蝉レスキュー隊にぜひ入隊を!笑





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