巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

フランス人は時間にルーズ

2006年06月09日 17時05分41秒 | Weblog
 日本とフランス、日本人とフランス人の決定的な違いは何か? それは時間に正確かルーズかってこと。日本を旅したことのあるフランス人の友達は口を揃えて言います。「いや~、日本は電車が時間ピッタリに来て、ピッタリに発車する。すごいすごい!」と。なんたって、フランスはメトロも郊外行きの電車も遅れは日常茶飯事。それに2~3分の遅延を気にするフランス人など、だ~れもいません! 日本だと通勤電車が3分遅れたらニュースですもんね。
 交通機関だけじゃなくて、オペラ座の開演時間だって5~10分遅れるなんて当たり前って感じなんですよ。それにフランス人家庭に招かれたときは、10分遅れで着くのがマナー。時間ぴったりなんて慌てるし、5分前到着なんて準備ができてなくて失礼になってしまうんですって。
 つい先日、私はパリ郊外を走る電車を30秒遅らせました。郊外にある大型ショッピングセンターで買い物をして、大荷物でヨイショヨイショと駅に向かいました。で、ちょうどあと、50メートルで着くってところで電車がホームに。
まっ、間に合わないから次の電車でと思ってゆっくり歩いていたら、電車の運転手が手招きしてるんです。待ってるから早く乗れって合図でした。んなこと言われたって走れないよ~と思いましたが、発車する気配がないので、ヒッシで早足で乗り込みました。VIPでも何でもない日本のオバサンのために、シャルル・ド・ゴール空港に向うその電車は、これで30秒遅れに。で、乗り込んだあとだって、ほかの乗客たちの冷たい目もありませんでした。フツーの光景なんですね。こういうルーズさはいいのか悪いのか? でも、時間の正確さにこだわるためにスピードを出しすぎて事故を起こすよりはいいのかもしれません。
 で、今日はどうして、こんなテーマで書きはじめたかというと、農場実習で娘が撮影した使い捨てカメラの現像とプリントの仕上がりが丸二日も遅れたんです。娘はなくなっちゃったんじゃないかとハラハラ。だってヘンテコな写真だとしても、子供にとってははじめて親元から離れて行った旅の貴重な記録なんですから。マジで心配しましたが、まあ本日、無事にでき上がって、ひと安心。……10年この国に暮らしても、日本人の私はまだ慣れませんねぇ、こういうルーズさが。
☆写真は、娘が行ったブルゴーニュ地方の大農場の全景です。