フランス国民議会選挙の第一回投票が行なわれています。昼までのところでは投票率が低めで、皆、誰に一票を投じるか迷いがあるようだとニュースでは報じていました。
さて、日曜日といえばマルシェの日。旬の新鮮な食材ずらっと並びます。が、以前に比べると出足が激減しているみたい。美食家のフランス人たちはマルシェの食材がおいしいことは知っていても、値段が高めだから、もっと安いところで買い物をする傾向にあるようです。私にとっても数年前からマルシェは見て楽しむだけの場所となっています。
じゃあ、みんな何処で買い物するかというと、ずばり『リドル』(LIDL)です。ドイツ系のディスカウントスーパー。とにかく安いのです。鮮魚は扱っていませんが、野菜や肉は他店より3割は安め。また洗剤、スポンジ、キッチンタオル、生理用品などなどはさすがドイツ製だけあって質がよく、しかも安い! だからリドルがフランスでも流行るのは当然かも。つい先日はイチゴが500g、0,9ユーロ(90円)で出ていて、あっという間に売り切れてしまいました。
さて、フランス人たちは見栄をはったりしないので、安いリドルでさらに安い品をおおっぴらに選んでいます。つい先日はこんな光景を見ました。上品な金髪マダムが三人の息子を連れて買い物にきていました。長男は中学生くらい、次男と三男は小学校の高学年って感じ、まぁ食べ盛りだから食費も大変なはずです。で、長男の手には電卓!「ママン、これ0,5ユーロだよ」「いいわ、じゃあそれをカゴに入れて」「ママン、これは0,98ユーロ!」「ん~、、、いいわ買いましょう」とこの一家は1ユーロ以下の食品だけを選んでいるようでした。で、長男は会計係で「今、合計で10,5ユーロだよママン」といちいち報告。
ああ、どこの家庭もやりくり大変なんだろうな、と思いましたね。
さらに、レジに行くと、娘のクラスメイトで親友ジュリーのママンとばったり。ジュリー一家はりっぱな一軒家に住んでいますが、レジに並べた食品を見るとぜ~んぶ期限切れ間近の30%引きのものばかりでした。でも、ジュリーのママンは当然よってノリでいつもどおりに明るくおしゃべり。ちなみにそのとき私はスパゲディ500gで0,39ユーロ、大玉の卵10個で1,09ユーロ、じゃがいも2,5kgで1,9ユーロ、キャベツひと玉0,7ユーロを5ユーロ札を握りしめて買いにきていました。
ユーロ危機の中、こちらではみんな、明るい節約生活をしているのです。