巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

スイカ大好き!

2006年07月23日 16時53分11秒 | Weblog
 フランスでは、熱波による死者まで出ています。こちらの家庭にクーラーなんてありませんから、みんな水分補給をしたり、扇風機に当たって暑さをしのいでます。市の広報では、日差しの強い日中は、クーラーの効いている大手スーパーやデパートに避難しましょう、と叫んでいます。でもって、デパートは、無料のミネラルウォーターのサービスなんかもしてて、ただ涼みにきただけのお客にもやさしく対応してます。こちらでは3年前の夏に強烈な熱波で多くの死者を出したので、その反省もあるのでしょう、きっと。
 さて、わが家も暑いですが、東西に風が抜けるので、うちわ1本でなんとか暑さをしのいでます。こんな季節に、いちばんおいしいのは水分たっぷりのスイカ! でっかいひと玉が2~3ユーロと安く買えるのもうれしい!
 愛犬ジュエルも、スイカは大、大、大好き! シャリシャリ、モグモグ食べてますよ~。

おかあさん鴨の逆襲

2006年07月21日 22時52分11秒 | Weblog
 毎日、ジャボーンと飛び込んでる池があります。今朝もジュエルは勢いよく飛び込みました。で、そんときいっつも池でくつろいでる鴨たちを蹴散らしちゃう……、ラブラドールだから鴨を襲いはしませんよ。ただ、追い払って遊んでるだけ。
 が、今朝は、ちょうど飛び込んだところに鴨の親子がいたんです。そしたら、かわいい赤ちゃん鴨を守るべく、おかあさん鴨がすんごい勢いでジュエルを突っつきにきちゃった。そもそも気弱なジュエルは、思わぬ鴨の反撃に驚き、ひっしで逃げて岸に上がりました。ジュエルの完敗!
 その後しばらくジュエルは「ああ、こわかった!」と池を見つめてましたね。で、今日はそれ以後、池には飛び込みませんじゃなくて、飛び込めなくなっちゃいました。ホント、気弱……。

ゴーストタウンから「ワン!」

2006年07月18日 20時39分22秒 | Weblog
 パリから南に向う高速道路は断続的に450キロの渋滞、と今ニユースで言ってますよ。パリの中心の観光地や、みんながお土産を買うブティックには日本人をはじめ世界各地からの観光客がワンサと集まってますが、これとは対照的に住宅街はガラガラ状態。み~んなヴァカンスに出掛けてしまい人口は半分以下、それに商店街のお店も長―い休みに入ってます。
 写真は、わが家からいちばん近いパン屋ですが、7月6日から8月2日までお休みの張り紙がデーンとウィンドーに貼られてます。だから、パンを買いにさらに300メートル先まで歩かないといけません。といっても、パンはこちらの主食ですから、地域のパン屋がこぞって同時期に休むことはありません。7月組と8月組が交代で休むんです。
 ガラーンのした街に活気が戻るのは、ずーっと先で8月の25日を過ぎてから。
こういう街の姿も、やっぱ日本じゃ考えらんないでしょ?

ラブのしっぽ

2006年07月16日 20時01分29秒 | Weblog
 そこで問題です。フツーの家庭にあって、わが家にないものは何でしょう?
 その答えは、ズバリ! 脚の低いコーヒーテーブル、サイドテーブルの類い。で、それはなぜかって言うと、ラブラドールを飼ってるから。
 オッター・テールと呼ばれるラブラドールのしっぽ、これがすんごい力なんですよ。左右に勢いよく振ってるところに当たるとかなり痛い。でもって、そのしっぽの高さが、ちょうど人間様が使う、ローテーブルとおんなじくらい。だからテーブルの上に乗っかってるものは、片っ端から振り落としちゃう。やっぱりラブラドールを飼っている知り合いが、訪ねてきたお客をソファに座らせ、その前のローテーブルにアペリティフを振る舞うべく並べたところ、近寄ってきたラブのしっぽ一振りで「ガッチャッンガラガラ~!」 飲み物は床にぶちまかれ、グラスは木っ端みじんになったそう。
 なので、わが家では、飲食はすべて食卓、ソファはただただくつろぐだけ、となってます、ハイ!
 ところで、ラブのしっぽ、泳ぐときは舵の役目をしてるんですよ。方向転換自由自在にグングン泳ぎます。写真は、ウチのジュエル。今日は、市民の憩いの場となってる公園の池に飛び込み、のんびりくつろいでいた鴨たちを追い払いながら、テニスボール拾いに興じてました。

真夜中の花火大会!

2006年07月15日 20時40分46秒 | Weblog
 ゆうべ7月14日の夜は、フランスのあっちでもこっちでもが花火大会がありましたよ。7月14日は、日本式に言うと“パリ祭”、フランスでは“キャトーズ・ジュイエ(まんま7月14日って言うだけ)”でした。フランスの革命記念日です。昼間は、シャンゼリゼ大通りで大規模な軍事パレードがあり、兵士や馬や戦車が大行進。さらに普段はパリ上空は飛行禁止区域になってますが、この日だけは、軍用機ミラージュがトリコロールの煙を吐きながら、轟音とともにカッ飛んでました。
 でも、シャンゼリゼの沿道で、このパレードを生で見てるのは、観光客だけで、フツーの人びとはお家にいてテレビでその模様を眺めてるだけですね。
 でもって、フランス人たちが盛り上がるのは夜になってから。7月14日の夜はフランスのすべての消防署でダンスパーティが開かれます。日本人にとっては、「なんで、また、消防署???」と思ってしまいますが、こちらでポンピエ(=消防署、あるいは消防士)と庶民の結びつきがとても深いんです。暮らしのあらゆる場面で「困ったらポンピエに電話を」が皆の合い言葉。たいだい21時頃からパーティははじまりますが、最初はガラ空き。で、人びとがゾロゾロ集まってくるのは22時30分を回ってから。老若男女、それとベビーカーの赤ちゃんもポンピエに集結し、歌って踊って革命記念日を祝うのです。
 そして午前零時が近づくと、ボーン! パチパチパチ! ボーン! と花火が打ち上がりはじめます。まさに深夜の大花火大会! これがあるから、安全のためにパーティを消防署が取り仕切るってこともあるみたい。
 さて、夜の散歩も終わり、シャワーを浴びて、スヤスヤと眠りはじめたジュエル。犬も夢を見るらしく、熟睡中もときにシッポをパタパタ振ったり、口をモグモグしたり……。と、いきなり真夜中の大爆発音! まるでマンガみたいに飛び上がってキョロキョロ、ウロたえてましたね。かわいそうだけど、その姿おもしろかった!

「どう? 似合う?」

2006年07月12日 20時33分51秒 | Weblog
「おネエちゃんのベレー帽、かぶってみたよ~! どう?」(ジュエル)
ちょっと季節はずれですが、手編みのベレーは、娘のお手製。シュタイナー学校3年生の編み物の課題でせっせと編んだものです。姉のものは、なんでも触ってみたいジュエルにかぶせてあげたら、この、すまし顔!

移民はつらいよ!

2006年07月11日 23時08分13秒 | Weblog
 なんだか、やりきれない気持ちです。ジダンの悲しきファイナルが。移民国家ではない、イタリア人って差別的な言葉に鈍感なのだろうか? いや、絶対にわざと、だよね。温厚なジダンが、自分の栄光を踏みにじることになるのがわかってて、あんなことしなのは、相当な侮辱を受けたはず。「テロリスト」とか「アルジェリア人はアルジェリアに帰って自分の国でプレーしろ!」とか、罵倒されて許せなくなっちゃったのよね。
 フランスでも、試合直後はジダンの行為に批判的だったけど、今日は同情の意見がふえてる感じ。私もフランスに外国人として住んでるからわかるんです。ホントーに差別的な態度や言葉に傷つくことあるんだもん。
 今、フランスでは移民選抜が着々とはじまってます。で、つい先日、フランスの新しい移民法案が上院で可決されました。それによると、これから入国する外国人、そしてすでに入国済みでも正規の滞在許可証を持たない外国人の子供は、フランスの教育を受けることができなくなる、というもの。これまでは、入学に必要な書類に滞在許可証はなかったのです。つまり不法滞在者の子供でも公立校には入れたのが、今後はそうではなくなる。で、特例として、フランスに生まれた子供、または、当の子供がすでに現国籍の言葉を母国語としなくなっている場合は、申請すれば滞在許可証を与える、とのこと。でも、その判断は、各県庁所在地の警察に任されてるから、却下されるケースは、あっちでもこっちでも出てくるはず。今、移民の多く集まる地域では“駆け込み申請”の人びとが役所前にゾロゾロ行列しています。
 でもって、9月の新学期には、却下された移民と教育者たちのデモが、はやくも予想されてるんです。
 そんな状況のなかで、起こったジダンの事件。いろいろ考えさせられちゃいます。

ワンパターン・ヴァカンスの季節

2006年07月09日 22時24分06秒 | Weblog
 パリの人びとの大移動が、早くもはじまりました。写真はオートルート(高速自動車道)渋滞の図。フランス人にとってヴァカンスは何よりも大事な最優先事項。「夏にパリに居残るなんて考えられな~い」ってノリで、皆、南へ西へ東へ(北は少なめかな?)と移動をはじめます。
日本じゃ、まだまだ子供たちは学校に行ってますが、こっちはすでに幼稚園児から大学生まで、み~んな夏休みに突入していて、たっぷり2ヶ月間お休みです。
 ところで、パリッ子たちのヴァカンスの行き先ですが、大多数の人びとが毎年お決まりコース。自分の田舎、あるいは別荘に行って、そこに1が月以上、何にもせずに、ボーッと過ごしてるだけなんですよ。去年の夏、親しくしているフランス人ファミリーの別荘に1週間おじゃましたんですが、どこにも観光には行かず、レストランはおろかカフェにも1回も行きませんでしたね。お出掛けは、食材の買い出しのマルシェとスーパー、それとパン屋だけ! 朝昼晩、お家でいつもと同じように作って食べるだけ。ブルターニュの海岸沿いのそれはそれは素晴らしい邸宅でしたが、せっかちで欲張りの日本人の私にはちょっと退屈だったかも……。で、そこんちの、にわかコックとなり、台所で時間つぶしてましたもん。そんで、「まったく、ヴァカンスなのに、君はどーしてのんびりできないんだい?」なんて言われたっけ。
 そうそう、最近、ドッグランの友達で毎年ヴァカンスはスペイン国境に近いリゾート地のビアリッツに行ってるマダムが、「ねぇねぇ、あなたたちドーヴィル(ノルマンディ地方)によく行くけど、どんなとこ?」なんて訊かれて、思わず「エッ! ……行ったことないの?」と叫んでしまいました。しかも中年マダムですよ。生まれてから、ずーっとフランス育ちの。信じらんない。でも、ウチらがドーヴィルのよさをどんなに語っても、それは聞いてるだけのこと。マダムのヴァカンス先は、生涯、ビアリッツで、変わることはないのです。