ヴァカンスが明けて”猛勉強の季節”

　春のヴァカンスが明けたとたんに、青空が広がり、春らしい陽気になりました。

　さて、フランスの学生たちはこれから６月の学年末まで、必死に勉強しなくてはなりません。高校の最終学年はバカロレア（大学入学資格試験）、中学の最終学年はブルベ（中学卒業試験＝高校入学資格）が控えているからです。
　日本の入試に相当するものはないのですが、資格試験に受からなければどこにも進学出来ないという厳しさがあります。しかも最終学年じゃなくても成績不振だと小学校からでも情け容赦もなく留年になってしまいますからね、大変です。
　そうそう５月６日の決選投票に挑む現職の大統領サルコジさん、英語が苦手なのは有名な話で、中学時代には英語の成績が悪くて一年間留年になってたようですよ。
　すべての科目をバランスよく勉強して好成績を保たないと先が見えないってわけで、フランスの学生が抱えてるストレスってすごいと思います。
　そんなふうに進級してくのが本当に大変ですから、勉強が大嫌いという不真面目な生徒たちは早々に離学してしまうんですね。で、町の不良グループに加わってしまうケースが多いみたい。
　お勉強好きじゃないと、この国では学生やってられないって感じかな。
　
　ジュエルには癒し犬として、ホントに長生きしてもらわないと。
　

花冷え

　春のバカンス中ですが、毎日毎日、天気が悪く、寒い日が続いています。お日様が恋しい！
　それでも、全天候型のラブラドールのジュエルは、今日も芝の上で元気にボール遊びを楽しんでいます。

イル・ド・フランスの虹

　わが家の窓からの風景です。これからの季節、雨上がりにはこんなキレイな虹の橋がしばしば見られるのです。何度見ても感動。
　虹はフランス語ではアルカンシエル（Arc-en-ciel）。文字通り、空にかかるアーチ。

投票所前で「ワン！」

　春のバカンスの真ん中の日曜日。例年ならみんなバカンスに出掛けてしまいシ～ンとしてるんですが、今日は朝からマルシェにも散歩道にも市民がぞろぞろ。
　これは大統領選の投票率も高くなるだろうなと思っていたら、その通りで、投票率は80％ですって。
　予想通り、首位オランド氏と２位現職のサルコジ氏の決選投票となりました。

　外国人の私はしょせん傍観者でしかないのですが、どちらの候補になっても一長一短があるんじゃないかと思っています。
　アラブの春以来、パリでもそちら方面からの不法移民がふえてすごく治安が悪くなっているから、右派が主張する移民規制も必要だとは思うのですが、アラブの人々ってすんごい強いから、厳しくすればするほど反発してもっと危なくなる気もするし……。
　で、オランド氏率いる左派はストライキばっかりやってる労働者たちの味方。ストは減るかもしれないけど、もともと労働意欲のない人々が守られると、もっと怠慢になりゃしないのか？って気もするし……。（余談ですが、日本人の勤勉さとか律儀さは、よその世界の人々にはあまり、いやほとんどありませんからね）
　で、フランスって階級社会だから、平社員で入社したらずっとそのまま一生ヒラ。日本みたいにがんばって昇格って構造になってないから意気が揚がらないんでしょう。一方、高学歴のエリートは最初から幹部職。でも彼らって学生時代からものすごく勉強したきた延長で、ものすごく働くんですよね日本のビジネスマン並みか人によってはそれ以上に。
　右派支持者は階級が上のほうの人々やお金持ちが多くて、もう一方の左派支持者は庶民（それと移民）が多い、わかりやすく言うとそんな感じ。
　ユーロの行方も左右するフランス大統領選。はたしてフランス国民は５月６日どちらを選ぶのでしょうか？

フランスは大統領選目前

　フランスの中学生たちって、政治にすごく関心があるようです。
　先週、春のバカンスに入る前にクラスで「もし、自分たちに投票権があったら誰に投票するか？」って話になったそう。そしたら２９人の生徒全員がオランド候補を選んだそう。パリ郊外の公立校ですが、クラスには移民系は少なく、アメリカ、イタリア、スペインなどとの混血はいますが、いわゆる白人が９割のクラス構成です。
　家に戻って娘にその話を聞いて「なぜ？」と問うと、「フランスは変わらなければいけない」と皆が思ってるんだとか。ちなみに娘がオランド候補を選んだ理由は「だって私、外国人だもの」でした。
　
　自分がニッポンの中学生だったとき（すんごい昔のことですが）、政治の話なんかしたことなかったかも……。今の日本はどうなんだろう？

　さぁ、大統領選はあさって。どんな結果になるでしょうか？

４月１５日といえば、

　タイタニック号が沈没したのは今から１００年前の４月１５日のこと。フランスでもここ数日はタイタニックに関する特番がいっぱいです。

　私たちはいつもと同じ日曜日を過ごしています。お馬のレッスン、そしてジュエルの散歩。

　
　

春のヴァカンス

「フランスは春のヴァカンス。お姉ちゃんの学校も２週間お休みだから、朝の散歩が一緒にできてすっごく嬉しいです。
　さて、フランスは大統領選がもうすぐ。町には金曜日の朝から候補者たちのポスターが貼り出されました。で、１０人のポスターの中でいちばんいたずらされてるのがサルコジさんです。今朝は４カ所でポスターが破り捨てられてて、選挙事務所の人たちがワッセワッセと貼り直してました。……が、たった一時間後にまたまた破られてるのを見ちゃった。サルコジさん人気ないのかもね……。オランドさんのポスターはだ～れもいたずらしてません。ってことは次期大統領はオランドさんかもね？　ヴァカンス中の２２日に一回目の投票、二回目の決選投票は５月６日です」（ジュエル）
　

お花見

「パリ郊外の田舎町。散歩道に桜が咲いたよ」（ジュエル）

水泳の季節がやってきた！

　ジャボ～ン！
「川に飛び込んで、泳ぐの大好き！」（ジュエル）
　９歳になっても、アクティブなラブラドール。

お馬の親子

　今日は移動祝祭日、「復活祭」です。
　タマゴやニワトリ、ウサギの形をしたチョコレートを食べてお祝いします。また、子どもたちは庭に隠されたタマゴ（本物の卵を使うのは稀で、大抵はチョコ）を探すゲームを楽しんでいます。

　さて、春になると動物の赤ちゃんがいっぱい。川や池では鴨の赤ちゃんたちが、お母さん鴨の後ろをくっついてヨチヨチ行進しています。
　そして、乗馬クラブで生まれて１５日目の子馬もスクスク育っています。カメラを向けると「ボクも！」って感じで背伸びして顔を出してくれました。お母さん馬が社交的なので子馬も人なつっこい性格みたい。カワイイ～！