巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

547日!

2011年06月29日 21時03分04秒 | Weblog
 今日、フランス中が「547」で盛り上がっています。
 2009年12月にテレビ局FRANCE3のジャーナリスト2名がアフガニスタンで人質になりました。以来、FRANCE3ではもちろん、その他の局でも一日たりとも欠かさず、「私たちはあなたたちを忘れない」を標語に、朝昼晩のニュースの最後に必ず人質になってからの日数を彼らの写真と共に流し続けてきたのです。彼らは有名人ではなく、ごく普通の無名なジャーナリストです。そして捕らえられてからの情報はなく生死すらもわかりませんでした。
 そして今日、皆の願いが叶い、ふたりが547日ぶりに無事に解放され、明朝、パリに戻ってくるそうです。
「547」この数字を知らない人はフランスにはいません。テレビ報道の力ってすごいなぁ、と思います。さすが「自由、平等、友愛」の国。日本だったら他局の記者が人質になったとしたら最初だけはニュースで流しても547日間もず~っと繰り返して毎日毎日ニュースにはしないはず。フランス社会、フランス人のいい意味での「しつこさ」に、今夜はちょっと感動。
 娘もテレビ画面に向かって「ブラボー!」と叫び、ジュエルにこんな格好させてます。

熱波!

2011年06月27日 16時28分11秒 | Weblog
 ただ今、外気温39℃、室温32℃。ここはフランスですから当然クーラーなんてありません。窓全開で”うちわ”だけが頼り。ジェエルはワンちゃん用ひんやりジェルシートを抱え込んでます。

 さて、娘は明日から、なんと9月4日まで長~い夏休みです。カレンダー上ではこの金曜日までは学校はありますが、すべてのカリキュラムが終了しているので今週は自由登校なんだそう。今日は、ひとまず登校したんですが、なんとクラスでの出席は2名! 勝手に好きな科目の授業に参加せよってことで一学年上のクラスに飛び入り参加。なので、明日からは「バカンス」とすることにしました。
 宿題はゼロ! でも、こっちの学校は落第があるので、みんな夏のバカンス中に本屋で売られている来学年の全カリキュラムをあらかじめ予習しておくんだそう。進級も決まりホッとしてますが、これから2ヶ月間、遊んでばかりはいられません。

真夏の夜の音楽祭

2011年06月21日 20時53分20秒 | Weblog
 今宵、フランス中が音楽に包まれています。6月21日は毎年恒例のフェット・ドゥ・ラ・ミュージック。公園、市役所、教会、広場、美術館、カフェ、そして路上でもコンサートが開かれています。
 昔々から、キリスト教国では夏至の夜になると人々は森に出掛け、たき火の回りで歌い踊る習慣があったそう。それは夏至の夜にだけに草花に精霊が宿ると信じられていたので、人は皆、草を摘んで平穏な暮らしや恋の成就を祈ったといいます。森の妖精が出てくる『真夏の夜の夢』はシェークスピアの有名な戯曲で、この祭りをもとに書かれたお話。
 今では草を摘みに行く人は稀でも、歌に踊りに酔いしれる習慣だけは脈々と続いているのです。

金曜日の出来事

2011年06月17日 21時40分01秒 | Weblog
 わが家の旦那さまは今、日本に長期出張中。で、昨日のメールの件名は「知らぬは日本人ばかりなり」でした。
 私にもいろんな思いがあり、3・11後、フランスでの報道をそのままこのブログに書くことは控えていました。原発事故に関しては、やはり日本は政府も東電もマスコミもかなり隠していましたね。でも隠しきれなくなって、後からポロポロ……、という感じでしょうか?
 そして今日、金曜日、わが故郷からシャルル・ド・ゴール空港に到着したお茶からヨーロッパの規準値を超えるセシウムを検出! というニュースが速報で流れてきました。
ショック! これから日本の味も楽しめなくなるのかしら……。

*写真は、飼い主の憂いをよそに、川で暢気に水泳を楽しんでる金曜日のジュエル。

節電生活

2011年06月12日 14時53分02秒 | Weblog
 日本の皆さんにとって”節電”はこの夏の大テーマですよね。
 でも、フランスのわが家も二年前から節電生活をしていますよ。「LED照明にすると電気の請求料金がグ~ンと下がるよ」と友だちに教えられ、台所、居間、寝室のメイン照明をLEDにしたのです。
 フランスの電気料金の請求は年6回(2ヶ月に一回)で、しかも実測での請求は4月と10月の2回だけで、あとは推算請求です。
 なので、LEDにかえてもすぐにどれだけ節電になったのかはわからなかったのですが、実測請求になったとき、なんと請求額がマイナス数字に! つまりタダ! ついでに次回請求からマイナス分が引かれることになったのです。フランスに暮らしはじめて15年、こんなことははじめてだったので「やった~!」と小躍りしてしまいました。
 LEDはすんごい節電になります、おすすめです!

 それに加え、半年前からわが家では洗濯は手洗いです。洗濯機が壊れちゃったのと、こちらのアパートは建物が古く、排水管に問題ありで、洗濯機から出る排水の石灰分でのパイプ詰まりが大変だったので、買い替えないことにしたのです。
 最初は手洗いは正直しんどかったのですが、ふっと、私が生まれ育った昭和30年代を思い出しました。当時は家電なんてぜんぜん普及してなく、うちには洗濯機も、冷蔵庫も、掃除機だってありませんでした。真冬でも庭にたらいを置き、冷たい水に家族6人分の洗濯物を入れ、洗濯板と石鹸でゴシゴシと母親は毎朝洗っていました。でも、たぶん母は大変だとはこれっぽっちも感じてなくて、それが普通の暮らしだっただけ、だと思うのです。
 長年、私は効率のよさ、便利さに慣れてしまっていましたが、最近は「なきゃないで、それが普通になる」と思えるようになりました。
 で、ここでさらに節電になったのです。だいたいフランスの洗濯機は一度スイッチを入れると終わるまで一時間もとろとろしてて止まらないんですから。

 というわけで、今は電気料金の請求書の封筒を開けるのがこわくなくなりました(以前は金額見てハァとため息でしたから)。ちなみに4月の実測時のわが家の電気料金は32ユーロ(=約3700円。2ヶ月分ですよ)でした。

*写真は今日のジュエル。散歩道には、四季を通じて見られる野鳥や鹿の案内板があるんですよ。先日は鹿の親子がピョンピョンしてました。

あれから3ヶ月

2011年06月11日 14時27分44秒 | Weblog
 3・11から今日で3ヶ月。
フランスのお昼のニュースでは、日本の脱原発デモ行進が大きく報道されました。また、東北の被災地で今も苦しむ人たちの声も多く伝えられています。
 フランスは電力の8割を原発に依存する原発大国だからこそ、事故直後から”フクシマ”に関する報道は特番もふくめ、とても多いです。

 先日、日本を離れて30年近い日本人の知人が「インターネットで見る日本の新聞の記事には、どうして事実が書かれていないの」と素朴な疑問を投げかけてきました。
 私もかつては日本のマスコミの中で仕事をしてきた人間なので、少しは事情はわかります。きっと多くの記者の方々たちも”書きたくても書けない”ジレンマと戦っているのだろう、と。
 原発事故直後に欧米人たちがいっせいに西へ南へと逃げたのは、炎と黒煙を巻き上げてドカンの映像が出たからだったんですが、私も知らなかったのですが、それは日本国内では流されていなかったとか? 
 私たち日本人は「告知」にあまり強くない民族ですが、やはり現実に目を向けるべきかと思っています。娘の通う中学校では、東日本の震災を機に教師たちは生徒に事実を伝えながら教えているので、地理の授業では津波の映像を見せられ、サイエンスの授業では原発事故と放射能汚染について学ばされています。なので娘は「ショックで、授業中に泣いちゃった」と、ときどき言っています。

 自分たちは安全な外国にいる身なので、祈ること、応援することしかできませんが、日本はぜったい復活すると信じています。がんばりましょう。

*犬のジュエルはな~んにも悩みがない。食べて、遊んで、寝るだけ……。

恵みの雨

2011年06月05日 17時40分50秒 | Weblog
 日本は梅雨時。いっぽうフランスは1976年以来の干ばつであちこち被害が出ています。
 私たちが暮らすパリ郊外の町も空気はカラカラ、地面はカチカチで砂埃が舞う日々。が、ゆうべ、激しい雷雨があり、やっとまとまった雨が降りました。
 今週は雨の予報は出ているのですが、今現在、またお日様カンカンになったので、どうなるのか?