馬さえいれば……

　フランスで暮らしていて本当によかった（助かった）と思うのが、馬好きの娘に
乗馬をやらせてあげられること。日本円換算でレッスン料はひと月約五千円なので、わが家のような貧困家庭でもその金額ならなんとか捻出できる。
　娘も自分ちはリッチじゃないのは、よ～く理解しているので、「何かを買って」というようなおねだりはめったにしませんね。お小遣いもゼロだし、自分のケイタイもまだ持ってないし……。
　彼女が唯一”お金”の話をするのは”馬代”のこと。「ママ、今月もクラブにちゃんとレッスンのお金払ってくれた？」と。
　馬は人生の最優先課題！　馬さえいれば幸せ！　娘そう言っています。
　

ヴェルサイユ庭園から「ワン！」

　お友達がみ～んなヴァカンス旅行に出掛けてしまい、「つまんな～い」とぼやく娘。そこで……、
「交通費グラチュイ（無料）で行けるところにピクニック（お弁当持参だから食費も無料）なら連れてってあげる」と私（どケチ！）。
　で、快晴の今日、通学用定期を使って行けるヴェルサイユに行ってきました。（宮殿への入場は有料ですが、庭園は無料だし、ワンちゃん連れOK）

＊写真は立ち入り禁止の噴水に飛び込もうと何度も試みるジュエル。リードをグイッと引っ張ってひっしで止めました。ジャボ～ンと行かれたら、それこそレッドカード！　

プリンセス・ジュエル

　ひさびさにコスプレ犬してみました。
散歩のときはワイルドなジュエルですが、家の中ではのんびり、ぼんやり、そして仮装も大好き。

続・４月のラブラドール

　昨日の続き。
　そしてジュエルは芝の上をダッシュで駆け、川にジャボーン！！！
　テニスボールを投げるとスイスイ泳いでパクッ、岸まで運んできます。
　川の水がもっと澄んでいてキレイならいいんだけど、フランスの川ってどこもこんな風ににごってるのがねぇ……。
　で、どこにも出掛けないわが家の復活祭のヴァカンスは犬の洗濯に明け暮れてるってわけ。

４月のラブラドール

　フランスはただ今、復活祭のヴァカンス中です。

　写真は５０メートル先の川を見つめているジュエル。＜よ～し、今日もジャボ～ンって飛び込んじゃお＞と思ってるところ。

１２歳、身長は１８５cmマイナス２９cm……？

　先週、娘の学校で健康診断がありました。どこにも問題はなく「Parfaite sante（パルフェット　サンテ＝完璧に健康）」だったそう。よく食べ、よく寝て、よく運動してるおかげでしょう。
　ところで、「ママ、私のターユ（Taille＝身長）は１m８５cm、モワン（moins＝マイナス）２９cmだったよ」な～んて報告してくれたので、なんだその表現？　と、しばし考え込んでしまいました。
　１８５cmがフランス人の平均身長？　いやいやフランス人はそんな大柄じゃないから、それは違うはず、、、。
　じゃ、娘の将来の予想身長？　まさかねぇ、そんなに大きくなったらかわいくないじゃん、、、。
　いったい１８５はどっから出てきた数字なのか？　で、娘に訊いてみたら、１８９マイナス２９の子、１７９マイナス２９の子もいるという。なになに”マイナス２９”が重要なのか？　そこにはどんな意味が？　う～む、ますます解らない！
　日本人なら素直にまんまの身長を１５６cmとか、１６０cmとか１５０cmとか記入するよねフツーは。
　クラス全員の身長が「○○○マイナス２９」で表されるなんてヘンだと思いません？
　というわけで、現在、私の頭の中では”ー２９の謎”が渦巻いているのです。

スイミング犬

　そもそもラブラドールは海で漁師のお手伝いをする犬だったから、水に飛び込むのは本能、止められません。
　が、おかあさん（私）は毎日、毎日、散歩後にシャワーを浴びさせ、ドライヤーで乾燥させるのが、た～いへん……。

１９：３０の散歩風景

　フランスはすでにサマータイムに入っていて、日がグングンのびています。
これ、今日の１９時３０分に撮った写真です。夜の散歩もお日様の下。

やっぱり世界一おバカな犬だった……

　それは一昨日のこと。おかあさん（私のこと）は午前中に大事な会合があったため、ジュエルの朝の散歩が１２時半までずれ込んでしまった。しかも午後２時には再び外出しなきゃなんないから、暇な時間は１時間半。まっ、かわいい愛犬のため、ランチタイム返上でギリギリまで、たっぷり散歩させてあげよう、と我らは森へ出掛けました。
　フランスはこの日快晴で、気温も上がりポカポカ陽気。
　そして歩きはじめて１５分が経過したところで、おバカなジュエルは草むらの中にある油の浮いたきったな～い水たまりにジャボン、しかもその中でごろんと一回転。
　ラブラドールが一瞬にしてヘドロ犬に。あたりにいた散歩中のフランス人たちは一斉に逃げてましたよ。そう『千と千尋の神隠し』のオクサレさま状態。
　ぬいぐるみなら洗濯不能で即ゴミ箱行きですが、生きてる犬を捨てるわけにはいかない。が、そのままアパートに戻ったら、それこそ後の掃除が大変。で、近くのラグビー練習場にある水飲み場に連れていき、ラグビー選手たちが靴についた泥を落とすブラシを借りて、水をバシャバシャ、ブラシでゴシゴシ。
　やっとのことでしたたるヘドロを落として、家のバスタブに入れた瞬間がコレ（写真）。まだまだ汚い！　このあと２シャンプーし、ドライヤーで乾かしたら、時計の針は２時ちょうどに。
　バッグを抱えて慌てて玄関に向かう私に、ジュエルは「おかあさんお昼ご飯は～？」の視線。思わず「おバカ！」と叫びましたね、映画の『マーリー』にもこんな強烈なシーンはなかったよ……。

Le poisson d'Avril

フランスでは４月１日のエイプリルフールのことを「ル　プワソン　ダブリル」（四月の魚）と呼びます。魚のイラストを誰かの背中にこっそり貼付けて囃し立てる。フランス人ってこんなたわいない遊びでも大いに盛り上がっちゃうのです。