巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

ツール・ド・フランス、シャンゼリゼに到着!

2007年07月30日 05時12分46秒 | Weblog
「ん?」タイトルと写真が違うじゃない……、って声が聞こえてきそうですが、間違いではありません。これはわが家でツールをテレビ観戦してる娘と犬の図です。
 今から12年前、渡仏間もない私はツールの歴史的一瞬をこの目で見ようとセーヌ沿いの沿道に立っていました。私の横にはお洒落をしたフランスのおばあちゃんがいて、ほんの一瞬で過ぎ去ってしまう選手たちを、何十年も見続けていると言い、「また今年も見られて幸せだったわ……」と呟いていました。こういうファンたちにツールは支えられているんだ……、とその時しみじみ思ったものでした。
 が、最近のツールはレースそのものより、ドーピングによる失格のほうがニュースになってて、なんかガッカリ……。
 今日も、わが家からそれほど遠くない道を通過したのですが、ときどき雨が降ってたし、それほど「行きたい! 見たい!」とも思えなかったのでテレビ観戦となったのです。
 今年のツールでは犬がレース集団に突っ込み、選手が転倒するシーンを2回もニュースで見ました。一匹はゴールデン・レトリバー、もう一匹はボクサーでした。これは絶対に飼い主が悪い! だって集団で疾走するモノを追うのは犬の本能だもの。散歩はノーリードでもいいけど、レース観戦にはリードは絶対してなきゃ。転んだ選手もワンちゃんも痛そうでかわいそうだったな……。

「Samedi Noir」黒い土曜日

2007年07月28日 23時12分25秒 | Weblog
 今日7月28日、こちらは「黒い土曜日」となってます。黒い土曜日? なんのこっちゃ? というと、それは渋滞がかなり混み合う「赤」を通り越して、限りなく高速道路上の車が動かなくなるってことで「黒」なのです。
 南へ向かう高速道路の渋滞は、午前で370キロ、午後1時半には、473キロの大渋滞!!! これって東京と大阪にあたる距離でしょう? すごいです。本日中に目的地に着けない人のほうが多いと思う……。それでもフランス人たちは、ヴァカンスで南へ、南へと向かうのです。

金魚のケンカ

2007年07月27日 04時03分45秒 | Weblog
 わが家には、ラブラドールのジュエル、ロボロフスキー・ハムスターのブランディ、そして金魚のニノ、ティム、クレオがペットとしています。
「オー、ノン! アレット(Arrete=やめなさい)、クレオ! 」
今日の午後、金魚の水槽が置いてある玄関で、娘が叫んでました。で、行ってみると、3匹の中でいちばん大きいクレオがニノを攻撃。ニノは尾ビレをかまれたらしく、ちょっと出血し、水槽の隅でグッタリ。3匹で暮らすのには水槽が小さくなったのでしょう。
 以前、やはり3匹飼っていたときも、成長に合わせていちばん強い1匹だけが生き残りましたから、同じ現象です。放っておけば、ニノはたぶん助からないので、ご覧の通り、一時、花瓶に避難。明日は,水槽をもうひとつ買ってこないといけません。
 金魚一匹でもきっちり天寿をまっとうさせてやらないといけないし、それに娘の大泣きも見たくないですもん。
 さて、魚ネタをもうひとつ……。
「うん! イ・シ・ワ は、すごいよねぇ、ママ!」
 フランス語のテキスト問題が、本日、めずらしく(?)全問正解だった娘が、そう話しかけてきました。が、しかし私は「…………?」
 娘はもう一度「イシワだよ、ママ! きのうたべたよ! だから頭よくなったかも」と。んで、やっと娘が「イワシ」のことを言っているのだと理解。ゆうべのわが家の晩ご飯は、イワシの蒲焼きだったのです。で、「イワシにはすっごく頭がよくなる栄養があるんだよ」と言いつつ食べたのでした。
 近ごろ、娘はいろんな話をすぐに覚えてくれるのですが、やっぱり日本語は難しいらしくイワシが「イシワ」になってしまったってわけ。異国育ちの娘はときどき、こういうおもしろい日本語を聞かせてくれるんですよ。

パリで活躍する日本人アーティスト

2007年07月25日 06時39分53秒 | Weblog
 パリ左岸、サンジェルマン・デ・プレ界隈には「ボザール」と呼ばれる国立美術学校があり、そして大小の多くの画廊が集まっていて、辺りは芸術の都・パリらしい雰囲気に包まれています。
 今日はそこのギャラリーのひとつで開かれていた十数人のアーティストによるグループ展を見て来ました。日本人画家のお友だちテラオ・メグミさんの銅版画が出展されていたからです。メグミさんは自称「おやじ画家」。すっごくムードのある”おじさん”を描くのが彼女のテーマ。ギャラリーのフランス人オーナーも「メグミの絵はいい!」って言ってたし、出展作品にはすでに売れた赤丸シールがいっぱい貼られていました。
 私はメグミさんの描くタッチがすごく好きで、2年前に出したパリのエッセイ・ガイド本の表紙の絵や挿絵を描いてもらったのです。
 メグミさんはモンパルナスにある銅版画工房『アトリエ・コントルポワン』に所属しています。この工房の前身である『アトリエ17』は版画の世界では超有名なスタンレー・ウィリアム・ヘイターが1927年に開いたアトリエで、当時そこにはピカソ、ミロ、ダリなども参加していたそうです。現在アトリエを主宰しているのはエクトール・ソニエ氏。
 そもそも芸術には疎い私がどーしてアーティストの皆さんと知り合ったかというと、娘が赤ちゃんの頃のベビーシッターさんがそのアトリエの画家さんだったのと、なんとエクトールさんお嬢さんが娘のフランス語の家庭教師をしてくれていた時期があるのです。……縁は異なもの味なもの。
 さて、メグミさん、9月には男の赤ちゃんのママになります。「おやじ画家」から「ボーイズ画家」になるのかな? でも、ママになっても、ずっとずっと素敵な作品を次々と発表してくれることでしょう。

プラダを着たファーストレディ

2007年07月21日 22時53分19秒 | Weblog
 写真のお方は、ご存知、フランス大統領夫人のセシリア・サルコジさん。かつては「ファーストレディなんてまっぴら」と発言してみたり、ニコラ・サルコジが大統領に選出された夜には雲隠れしてしまい、「このマダム、この先どうなることやら?」と大半のフランス人がため息をついたものでした。
 が、セシリアさん、ここへ来て俄然やる気を見せている! それはサルコジ一家がエリゼ宮へお引っ越しした日の彼女の装いが発端。晴れの日にセシリアさんが選んだ洋服は『プラダ』のシンプルなワンピース。これがとっても素敵だったので、女性誌は次々とセシリア・ファッション特集を展開。中には「ジャクリーヌ・ケネディを彷彿させる、現代のファッションリーダー」とまで褒めちぎった誌もありました。で、これにすっかり気をよくしたセシリアさん「気分はジャッキー!」になったに違いありません。
 さて、そのエリゼ宮入居の日、ニコラ・サルコジ大統領が着ていたスーツも『プラダ』だったし、娘たちのドレスはプラダの妹ブランドの『ミュウミュウ』でした。一家揃って,イタリアンブランドを選ぶのも、フランス初の移民大統領だからかしらん……? なんて思ったりしましたね。
 60年代シャネルスーツを世界中の女性たちに知らしめたのがジャクリーヌさん。ダラスでの大統領暗殺のとき、彼女が着ていたピンクのシャネルスーツは血に染まりましたが、それをテレビ映像でみていたココ・シャネル女史は「これで私のスーツが有名になる」と微笑んだという逸話を耳にしたこともあります。
 さて、東京の女性誌のファッション担当の知人も言ってましたが「今の世界のファッションをリードしてるのは間違いなく『プラダ』」だそう。それはミウッチャ・プラダ女史の才能でしょう。パリのサントノーレにあるセレクトショップの『コレット』でもここ数年、目を引くのは『プラダ』のコレクションで、いっつも前面に飾ってありますもん。
 ちなみに、写真のセシリアさんのワンピースは1435ユーロ。もうじきバーゲンも終わりですが、このドレス、この夏、真っ先に売れちゃったはずです。

「このボール硬すぎ~!」

2007年07月18日 23時47分13秒 | Weblog
「ワン、ワン、ワン!」
お風呂場からジュエルの声が響いてきました。4年以上もいっしょに生活していると吠えるトーンで、その意味はだいたいわかるようになりましたね。で、そのときの「ワン」は甲高い要求吠え。「ごはんをちょうだい」とか「おもちゃを取って」というシチュエーションでの吠え方です。
 さ~て、お風呂場に行ってみるとジュエルはバスタブに顔を突っ込み、冷やしていたスイカを取ろうとヒッシになっているところでした。冷蔵庫に入らなかったので、バスタブに水を張ってプカプカとスイカを浮かせてあったのです。
 で、ボール拾いとボール遊びが大、大、大好きなジュエルはスイカを食べようとしていたのではなく、ボールと勘違いして遊ぼうとしていたってわけ。なので、取り出して、与えてみたら写真のようにくわえようとまたまたヒッシ。これがボールなら、するどい犬歯で空気がちょっと抜け、パクッとくわえられるはず……。まったくお馬鹿さんです。ちなみに、このあとスイカを切って、みんなで食べたのですが、ジュエルあまり好きではないらしく、ほんのすこ~しかじっただけで、昼寝してしまいました。

エコ時代のパリの足はコレ!

2007年07月18日 04時04分13秒 | Weblog
 エコ時代にふさわしい街づくりの一環として、交通渋滞と大気汚染を一挙に解決しようドラノエ市長の指揮のもとに7月15日からはじまった大々的な貸し自転車システム。パリ市内に750のスタンドがあり、導入され自転車は1万648台。30分以内に各スタンドに移動して一旦返却すれば無料。そこから、また30分新たに借りることも可能で、そうすれば最初の登録のカード代だけで、30分のタイムリミットを超えない限り、ずっと無料で借りられる。グラチュイ(Gratuit=無料)大好きのフランス人たちが諸手を上げて大喜びするシステム。
 写真がその自転車ですが、街並に合う色として、このグレーになったんですって。が、な~んか、もったりして冴えないデザインだと思いません? でもここまでしないと自転車泥棒にどんどん持ってかれちゃうか……。
 ちなみにツーリストの場合は一日1ユーロ、一週間5ユーロでこの自転車が借りられます。
 たしかにエコ時代にふさわしい、すばらしい試みだと思うのですが、交通事故のリスクも大きいという声も多数。フランスでは自転車もそれからローラースケートも舗道を走ってはいけないのです。つまり自転車に乗ってる人も、荒っぽい運転の自動車と一緒に車道を走らなくてはなりません。自動車でも抜けるのに大変な凱旋門のロータリーにヨロヨロの自転車も加わったら、そりゃもう見てるだけで危なっかしくて目を覆いたくなる。
 まぁ、パリ市の狙いは自動車を減らすことだけど、いきなり激減はしないでしょうね。それにフランス人の歩行者たちは赤信号でもどんどん進むんですから、自転車に乗っても交通ルールをきっちり守るかどうかはかなり怪しい。パリの空気がキレイになる前に、悲惨な交通事故が発生しないことを祈るのみですね。

中越沖地震はフランスでもトップニュース

2007年07月17日 06時12分02秒 | Weblog
 今朝起きて、テレビをつけたとたんに「ジャポン!」(Japon=日本)、「タンブルマン・ドゥ・テール!」(Tremblement de terre=地震)とアナウンサーが叫ぶ声と倒壊した家屋の映像が目に飛び込んできました。
 つい数日前に「ジャポンは自然災害が多い国だよね」とフランス人の友人が言っていたばかり……。フランス人たちは普段は気位が高くツンとしてるんですけど、どこかで災害があったときは、その反応がとてもすばやいんです。特に彼らは日本の地理がわかってませんから、列島の地図にTOKYO、とNIIGATAが丸印で示されていても、その距離感がないし、第一、地震を体感した経験のある人が少ないからどのくらいの範囲で揺れるのか想像もつかないのです。
 1995年の神戸地震のとき、我々はまだ東京に住んでましたが、真っ先に心配して国際電話をかけてきたのは夫の仕事仲間のフランス人でした。
 今日も「ファミーユ(Famille=家族)は大丈夫?」とみんなが声をかけてくれました。
 さて地震はホントに人ごとではありません。私の故郷は静岡では、もう30数年前から「東海大地震」はいつか必ず起こると言われてきているんですから。確か最初にそれを聞いたとき、私は小学生で、全児童の机の下に綿入れの頭巾が用意してありました。そういう意味では静岡は地震対策は進んでいるのかな? 「地震予知も可能だから安心だ」と、年老いた親は言ってますけど、こればっかりは起こってみなければわからない。たとえば1週間後、せめて3日後に大地震が来ます皆さん避難してくださいと予告されえば、まぁ、みんな落ち着いて行動できるでしょう。が、これが分単位とかだったら予知がパニックにつながることだってある。今から30分後に大地震が来ます、なんて言われたら逃げ惑う人々や車で大混乱し、かえって危険になるような気もする。
 自然災害は防ぐことができないから本当におそろしい。

暑い! 水遊びが楽しい!

2007年07月15日 22時38分36秒 | Weblog
 フランス人たちの本格的ヴァカンスがはじまったとたんに、気温がグンと上がりました。現在の室温は29度! こっちでは家庭にクーラーがないのがフツーなんですよ。でも、わが家は東西のすべての窓を全開にすると風は抜けるので、まぁ、なんとか「うちわ一本」で過ごせています。
 さて、今のアパルトマンにはベランダがないので、娘と犬の水遊びはお風呂場。水が好きなラブラドールだから、狭いバスタブの中でも、姉にとことんつきあってます。

パリ祭と花火

2007年07月14日 07時44分25秒 | Weblog
 7月14日はパリ祭。でも、そう呼ぶのは日本だけで、革命記念日のこの日のことはこちらでは「キャトーズ・ジュイエ」と言います。キャトーズは14日、ジュイエは7月、まんま日付を呼んでるだけ。
 さて、前夜祭の13日の夜、そして14日の夜には、フランス各地の公園や消防署でダンスパーティ開かれ、そして夜空には花火がバンバン打ちあがります。で、フツーは日本では夜19時頃から花火大会は開かれますが、こっちは21時までお日様ピカピカですから、最初の花火の打ち上げは23時過ぎ。ウチのアパルトマンの目の前の公園で打ちあがった花火の一発目は23時15分でした。そして、たった今、これ書いてるのが24時35分ですが最後の花火がバンバン上がってます。こ~んな夜遅くですが、ベビーカーに赤ちゃんを乗せ、幼児を抱っこしたファミリーがワンサと集まるんですよ。
 明日の午前中にはシャンゼリゼで有名な革命記念のパレードがあるんですが、見物人の大半は観光客。一般のフランス市民は、14日は花火大会疲れで朝寝坊してますもん。