平成徒然草

衛星通信つれづれなるままに…。 JE1CVL Kuge Fumio
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衛星通信記録10月7日(水)

2015-10-07 08:16:34 | アマチュア無線

本日午前7時快晴14.2℃ 冷え込みました。風がかなりあります。

【FOX-1A】TLEは打ち上げ後直ぐに発表するとのことです。注意として、中継器は直ぐに動作させないから「アップロードを試みないでくれ」としています。動作させるまで最大数週間かかるかもしれないとのこと。

【FOX-1A】明日打ち上げられるこの衛星の予想TLE、AMSAT.orgでは公表されているようですね。会員でないと見えないサイトかも知れません◇「SATPC32に入れて旨く動かないのだけど…」「スペースなどをチェックして見てください。でもこれは飽く迄も予想ですからね」などとコメントが交わされています。だれでも読めるAMASAT-BBに発表されないのは何故か、気になります。

【中国の衛星】吉林1号は商業衛星、一緒に打ち上げられた「LQSat」がアマチュア衛星。IDは「2015-057」が付いたようですが、このIDのついたOBJECTが「30日以内打ち上げ」にまだ出ていません。LQSatは、437.650MHzで25wpmのCW、4k8 CSPパケットデータをMSKで降ろします。それと2,404MHzで1Mbps QPSK信号

【Meteor-M N2】09:39 日本列島秋晴れ、しかしながら東、洋上の雲は凄い。

【ひまわり8号】11:30 台風23号 シケ、風は強まるものの、日本列島に上陸はなさそうです。

【CSP】「Cubesat Space Protocol」JH4XSYさんが、LilacSat-2の9600bps BPSK/CSPプロトコルCWBeconのデコードに成功したとのことです。JA初、おめでとうございます。

当Blogは、CSPについて、また、そのプロトコルを使ったデコード法について、まだ理解出来ていません。時間はかかるかも知れませんが、噛み砕いて理解して行くようにしたいと思います。そのためにはまずプロトコルについて「おさらい」をしなくてはなりません。出ました「おさらい衛星教室」シリーズ「おさらいプロトコル」

【おさらいプロトコル】理解の糸口①AX.25という一見なにも問題のないプロトコルがありながら、なぜ「CSP」という新しいプロトコルを使わなければならないのか②これからの衛星Packets通信の標準プロトコルになりそうな予感がしますが、多くのサテライターが使うには簡便でなくてはならないと思いますが、手軽さがあるのかどうか③そもそもこのプロトコルを使う最大のメリットな何なのか←最後に理解出来た時、これらの答えを書きたいと思います。

インターネットで使っているプロトコルは「TCP/IP」です「トランスファーコントロールプロトコルインターネットプロトコル」呪文みたいです。この構造は知るよしもありませんが、インターネットを使って通信をする手順が全て書き込まれたもので、これは不変であると思います。TCP/IPというプロトコルを使う以外、インターネット通信を行うことは出来ないのだと思います。ただ、軍事衛星など特殊なものは、独自の通信手順で通信しているに違いありません。

X.25 は、ITU-T勧告であり、パケット交換WAN通信のためのネットワーク層通信プロトコルである。X.25 WAN ネットワークは、パケット交換方式 (PSE) ノードを物理層、専用線、Plain Old Telephone Service 接続または、ISDN接続を物理層およびデータリンク層に使用する。 X.25 はOSIプロトコルスタックの一部であり、主に1980年代に通信事業者や金融業者の現金自動預け払い機の接続などに使われた。 X.25 は現在ではほとんどがより単純で安全なプロトコル(特に Internet Protocol)に置換されているが、ISDNのDチャネルでX.25通信を提供している電話会社もある。

※ ↓AX.25X.25のアマチュア版

【AX.25を使った通信】パケット通信(パケットつうしん、Packet radio)は、一般的なパケット通信と同じく、パケットと呼ばれる比較的短いブロックにデータを分割して送信するデジタル無線通信で、アマチュア無線通信の一形態である。アマチュア無線のパケット通信では、リンク層のプロトコルとして、「AX.25リンクレイヤー」が用いられる。AX.25プロトコルを実装したターミナルノードコントローラ(TNC)を用いてPoint to Pointの通信を行え、チャットや、ホストコンピュータを用いて掲示板や電子メールなどが可能になる。また、TCP/IPAX.25の上位レイヤとして用いることにより、インターネットでおなじみのHTTPやFTPなどのプロトコルを用いた通信もできる。アマチュア局による相互中継で地域や地域間、あるいは国際的な電子メールやデータの配信も可能である(但し、商用サービスのインターネットや専用回線等と比較して、速度や信頼性は比較にならない程低い)。※下線筆者(当Blog)

※ ↑X.25及びAX.25の項はウィキペディアから引用。当Blogの読後感としては、失礼ながら、いささか記述が古くさい感じがします。でもそれは、それだけ時代が変わったと言うことでしょう。TASCOのTNC-555を最上位機種とするハードTNCパケット通信の時代は終わっています。

ここでポイントを提起◇TCP/IPAX.25に比べて速度や信頼性が高いのなら、衛星Pakets通信でもプロトコルとしてTCP/IPを使えばいいではありませんか。実は使っているのです。↑上記下線部分「TCP/IPAX.25の上位レイヤとして用いることにより、…」です。これがKissモードだと思いますが、うまく説明出来ません。

【層とは何ぞや】ネットワーク層とか物理層、リンク層とか「層」がいっぱい出て来ます。層:レイヤーとは何でしょう。どうも通信プロトコルについて専門で勉強したことがないので、早わかり出来ません。多くのプロトコルは層によって成り立っているようですが、その一部を使っても通信可能のようです。あれっ、もう忘れている何かありましたね。一部を使って通信しているもの…そうそう「UI」「UIフレーム」「UISS」でしたでしょうか。←これもおさらいが必要です。

このように見て来るとCSPは、速度とか信頼性を高めるために開発されたものなのかも知れません。その信頼性とは「誤り率が低い」とか…。ただし簡便でなくては意味がないと思っています。本日この程度に留めます。JE9PELさんもBlogで解説を始めています。つづく

【TCP/IPの基礎】連載記事第8回までありあすが、まずはこの辺を全部読んで基礎理解をしないとだめですね。

コメント
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