いまジャーナリストとして

 いま私たちの目の前に、次々と現れるニュースをどうとらえ、どう判断するか・・・ジャーナリストの日誌。

軍艦島と世界遺産・・・反対のために、わざわざドイツに行く韓国の外相。韓国は常軌を逸しています。

2015年06月13日 01時01分16秒 | 日記

 韓国の話は、正直、うっとおしいことばかりなので、当ブログでは、韓国の
記事を書くのは、あまり熱心ではありませんでした。
 しかし、最近は、韓国絡みのニュースがどんどん増え、しかもその多くが、
「それはちょっとおかしいのではないか」という話です。
 こういう状況では、韓国の話も取り上げざるをえません。
 ーーと書くのも、世界遺産をめぐる韓国の行動が、あまりにも常軌を逸し
ているからです。

 とくに常軌を逸しているのは、韓国のユン・ビョンセ外相です。
 長崎の軍艦島が世界遺産の登録候補となり、近く、最終審査がありま
す。これに韓国が、軍艦島では朝鮮人労働者の強制労働があったとし
て、反対しています。
 韓国のユン・ビョンセ外相は、審査委員会の議長国であるドイツに行
き、軍艦島を世界遺産に登録しないよう、ドイツの外相に要請したので
す。
 韓国の外相は、その後、副議長国のクロアチアに行き、やはり、同じよう
に要請するそうです。

 ほとんど、冗談のような行動です。

 まず第一に、日本の軍艦島を世界遺産に登録しないよう、ただそれだ
けを訴えるために、外相が、わざわざ、ドイツまで行って外相会談をします
か?
 ふつう、外相会談は、自分の国と、相手の国とのことについて、意見交
換するために、行うものでしょう。それが外交交渉です。

 それを、自分の国ではない第三国、この場合は日本ですが、日本のこと
を訴えるためだけに、他国に出かけていって、他国の外相と会談すると
いうのは、いったい、なんなのでしょうか。

 第二に、韓国のパククネ大統領は、アメリカを訪ねてオバマ大統領と首
脳会談する予定でしたが、感染症のMERSが政府の対応の失敗によっ
て韓国国内に広がってしまい、その対策を優先するという理由で、訪米を
取りやめたのです。つい3,4日前のことです。
 ところが、大統領でさえ、MERSで訪米を取りやめ、大事な首脳会談を
キャンセルしたというのに、外相はその最中、平気でドイツまで出かけてい
く。しかも、ドイツに行った理由が、日本の軍艦島の世界遺産の登録問題
です。

 大統領同士の首脳会談という、これ以上はない大事な外交日程さえキ
ャンセルしたのに、自分の国とはたいして関係のない軍艦島の世界遺産
の登録問題で、外相はドイツに出かけていくのです。
 大統領がオバマ大統領と首脳会談するより、よその国の世界遺産につ
いてドイツの外相と会うほうが、大事ということですね。しかし、そんな国
が、いったい、どこにあるのでしょう。

 第三に、そこまでして、軍艦島を世界遺産に登録させたくないわけです
ね。
 その理由を、韓国は、日本が朝鮮人を軍艦島に強制労働させたからと
いうのです。
 日本は、軍艦島の遺産登録は、もっぱら明治時代、日本が近代化し始
めたことを記念するもので、強制労働とは関係ないと反論しています。日
本が韓国を併合したのは1910年です。それは明治43年にあたり、もう明
治が終わりかけています。
 本当は、日本としては、

1)強制労働というが、給料を払っており、強制ではない。
2)日本人も大勢働いていた。
3)強制というが、実際は日本人のほうがはるかに多く、朝鮮人を徴用し始
めたのは太平洋戦争も末期になってから、1944年ごろからだ。
 ーーということを主張したいところなのです。

 しかし、それを主張し始めると、韓国との論争が、泥沼に陥ってしまう。
もっといえば、日韓併合は、外交的に日本と韓国の政府同士が決めたも
のであり、当時は朝鮮の人も「日本人」だったと主張したいところです。
 でも、政府がそれをいうと、どうしようもなく、激しい論争になってしまう。

 だから、日本政府は、そうなるのを避けるために、
 「軍艦島はもっぱら明治時代のことであり、強制労働とは関係がない」と
説明しているのです。
 本当は「給料を払っていたのだから強制ではない」と言いたいところで
すが、それを言うと、抜き差しならないことになりかねないので、それは絶
対に言わない。
 そこの部分に触れないで説明しようとするから、「もっぱら明治時代のこ
とで、強制労働とは関係ない」と、あいまいで苦しい言い方にならざるをえ
ないのです。
 
 日本は、軍艦島を説明するにあたって、ですから、苦しい立場にありま
す。これを言ってはいけないというハンデキャップを負っているのです。

 それに対して韓国は、ただ世界遺産の登録をやめさせさえすればいい
のですから、言いたいことは、なんでも言います。
 
 これは、日本のハンデが大きすぎます。

 そういう状況で、韓国の外相は、わざわざ、ドイツまで出かけて行って、
ドイツの外相の会談し、軍艦島を登録しないよう、訴えたのです。
 
 しかし、ドイツの外相も、面食らったでしょうね。
 普段はドイツとはほとんど関係のなさそうな国の外相がやってきて、
何事かと思えば、日本の悪口ばかり言って帰った。
 ドイツの外相は、もしかすると、

 「えっ?こいつは、はるか韓国から、日本の悪口だけを言いにドイツまで
来たの?]

 と、あきれているかもしれません。


 そう。
 日本と韓国の問題だというなら、まだ分かる。
 ドイツの外相にすれば、
 「そんなこと、日韓の間でやってくれよ。なんでドイツを巻き込むんだよ」
と言いたくもなるでしょう。
 すでに言ってるかもしれませんね。
 
 こういう話を、放っておいては、いけません。
 日本も、はっきり、反論しないとならないでしょう。
 外交は、売られたけんかは、買わなければなりません。



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