ドコモが24日、新しい高速スマートフォンを発表しま
した。
「ギャラクシーS2LTE」
という製品です。
アイフォン4Sに対抗する新製品です。
しかし、驚きました。
メーカーが、韓国のサムスン電子なのです。
いったい、日本のメーカーはどうなってしまったのでし
ょうか。
日本のメーカーの凋落は、ここへきて、鮮明になってき
ました。
スマートフォンで先行し、人気があるのは、アップルの
アイフォンです。
日本の主要な携帯電話会社は、ドコモ、au、ソフトバ
ンクと3社あります。
このうち、ソフトバンクがいち早くアイフォンを採用し、
一気にユーザーを増やしました。
アイフォンは、ハードウエアというか、機械ですから、
どの電話会社が使うかはまた別の話なのですが、アップル
はソフトバンクにしか提供していませんでした。
しかし、あんまり人気が高いものだから、他社もずっと
アイフォンを希望しており、この秋、ようやく、auつま
りKDDIがアイフォンを提供できるようになりました。
残るは、ドコモだけです。
実のところ、アイフォンが出た2年ほど前は、アイフォ
ンを最初に採用するのはドコモではないかといわれてい
ました。
しかし、おかしなもので、そのドコモが、いちばん最後
に残ってしまいました。
そこで、ドコモは、アイフォンの対抗商品であるアンド
ロイドを搭載したスマートフォンに力を入れ、今回の新製
品の発表になったというわけです。
アイフォンは、アップル社の製品で、アップル社しか作
れません。
アンドロイドは、アップルのアイフォンに対抗する商品
としてグーグルを中心に開発されたもので、どの会社でも
作れます。
そのため、日本の電機メーカー、具体的には、パナソニ
ック、NEC、シャープ、カシオ、京セラなど、スマート
フォンを作っている会社は、アンドロイドを作るしかない
のです。
ドコモが24日に発表した新しいスマートフォンは、現
時点で、通信速度が一番高速の製品で、これでアイフォン
に対抗しようというものです。
まあ、いってみれば、アイフォンに対抗するためのアン
ドロイドの最新機種ということになります。
との最新機種が、日本のメーカーではなく、韓国のサム
スンのものだったのです。
驚きました。
アイフォンに対抗する最新鋭の機器が、日本製ではなく、
韓国製だったとは。
電機製品は、長い間、日本企業の独壇場でした。
カラーテレビ、冷蔵庫、洗濯機と、電機製品は、日本の
主力製品だったのです。パソコンも携帯電話もそうでし
た。
それが、次々に、韓国企業、中国企業に席を譲り、いま、
スマートフォンでも、とうとう、韓国企業にトップの座を
渡してしまいました。
いまこの時点で、最新のアイフォンに対抗するスマート
フォンを買おうとすると、韓国のギャラクシーしかないー
ーという事態になっているわけです。
パナソニックや、NEC、シャープは、いったい、何を
しているのでしょう。
2、3年前には、考えられなかったことです。
秋の日は、暮れ始めると、本当にあっという間に太陽が
沈みます。
日本は、欧米諸国から
ライジング・サン
日いずる国
とされてきました。
しかし、いま、間違いなく、日が沈みつつあります。
今回のスマートフォンの発表で、その感を、改めて強く
しました。
私たちは、もしかすると、日本経済の夕暮れを見てい
るのでしょうか。
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