いまジャーナリストとして

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大阪市長選・・・橋下徹氏が圧勝しました。大阪都はぜひ実現させてほしいと思います。

2011年11月28日 02時06分08秒 | 日記

 大阪市長選で、橋下徹氏が、現職の平松氏を破って当選
しました。
 平松氏は二期目でした。二期目の首長というのはだいた
い圧倒的に強いというのが普通です。それを大差で破った
というのは、すごいことなのです。


 勝因は、新聞やテレビでいろいろ分析されるでしょうか
ら、ここでは、橋下氏への注文をつけておきます。

 橋下氏に対しては、日の丸・君が代だけはなにがどうし
ても、賛成できません。その一点で、橋下氏には失望して
います。
 しかし、橋下氏の「大阪都」構想には、全面的に賛成し
ます。

 県庁所在市と、県の役割のダブりはひどいものです。
 どの県でも、市と県で、同じような施設を作ります。
 具体的な例は枚挙にいとまがありませんが、たとえば、
大阪には、大阪府立体育会館という大きな体育館がありま
す。同じように、大阪市は、大阪市中央体育館という体育
館を持っています。
 やはり大阪には、大阪市立大学という名門の大学があり、
一方では、大阪府立大学があります。

 東京でもし、23区が市になっていて、東京市長という
ものがいたら、東京市長と東京都知事は、役割がだぶらざ
るをえなかったでしょう。
実際には、23区が市ではなく、都が行政を見ているの
で、都知事が23区と東京都の責任者です。これは非常に
すっきりしています。
 東京でそうやっているのですから、大阪で大阪都にでき
ない理由がありません。

 大阪の場合、大阪市は非常に強力です。役所の建物をみ
ても、それはすぐに分かります。大阪市役所は、大阪の中
心・中之島にあり、ギリシャの建築物のような雰囲気の重
厚で立派な建物です。一方の大阪府庁は、大阪の中心であ
る中之島あるいは御堂筋ではなく、やや離れた所にあって、
ごくふつうの建物です。
 大阪府は大阪市には口出しできないので、大阪府知事と
いうのは、実際には、大阪府のエリアから大阪市を除いた
エリアだけを担当するようなイメージです。
 大阪市を担当しない大阪府知事というのは、ほとんど意
味がありません。

 大阪都が実現すれば、大阪市役所と大阪府庁が合併する
わけですから、かなりの数の役人がいらなくなります。
 役人が減ると、私たちの税金が、役人の給与以外のとこ
ろに使えるようになります。
 あるいは、その分、減税できるのです。

 実のところ、そうやって、役人、公務員を削減すること
ができるというのは、大阪都構想の大きなメリットのひと
つです。
 合併して公務員を減らすなんて、とんでもない?
 いや、そんなことはないですよ。
 たとえば、三洋電機は、パナソニックに吸収合併されて
しまいました。そうしたら、パナソニックは、冷蔵庫や洗
濯機の部門を、まるごと、中国の電機メーカー、ハイアー
ルに売ってしまったでしょう。
 民間は、そうやって、厳しく経営するのです。
 大阪市と大阪府がひとつになって大阪都というものがで
きれば、だぶった役人、不要になった公務員は、削減すれ
ばいいのです。

 大阪市は、長い間、助役を務めた役人が、市の組合の支
援を得て、大阪市長に立候補し、当選して市長になるーー
という慣行がありました。
そんな市長であれば、大阪市の無駄な部分に手を入れる
ことなど、できるわけがありません。まして、市役所の役
人、公務員を削減したり、給与をカットしたりなど、でき
るわけがありません。

 市や県で、もっとも余っているのは、役人であり公務員
なのです。
 大阪都になれば、そこの部分に手をつけられます。
 それが大きい。

 東に東京都がある。
 そして、西に大阪都がある。
 これが正しい姿です。
 
 あるいはまた、名古屋、横浜、神戸でも、そうすればい
いのです。
 名古屋の河村市長は、仲間であるはずの愛知県知事と、
減税をめぐって、どうもしっくりいっていません。
 それは名古屋市と愛知県とで、行政がダブるからです。
 これが名古屋都になっていれば、一発ですむのです。

 神戸と兵庫、横浜と神奈川も同じです。
 札幌と北海道、仙台と宮城もそうでしょう。

 東京都というものがあるのですから、ほかの県、ほかの
市で出来ないということはないはずです。
 橋下徹・大阪市長には、なんとしても、がんがってほし
いと思います。


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