いまジャーナリストとして

 いま私たちの目の前に、次々と現れるニュースをどうとらえ、どう判断するか・・・ジャーナリストの日誌。

早すぎるクリスマス・・・実際にその様子を見てきました。店には店の苦しい事情もあるようですが。

2015年11月07日 18時08分18秒 | 日記

 11月の日本のクリスマスが、実際にどうなっているのか、週末に
銀座と有楽町で、いくつかの店を見てきました。

 そっと、写真を撮ってきましたので、ご覧ください。


 もう一枚、別の店です。


 初めの店は、店に入ると、
 Born is the King of Israel
と、荘厳なクリスマスソングが流れていました。

 日本で、しかも、まだ11月初めですからね。
 違和感というより、気恥ずかしい感じがしました。
 クリスマスカードもたくさん売ってありましたが、しかし、いまこの
時期に、クリスマスカードを買って行く人がいるのでしょうか。
 クリスマスツリーだって、そうです。

 別のお店で、親しくなったスタッフに、いろいろ、事情を聞いて
みました。
 まとめてみると、状況は、次のようなものです。
 
 銀座は、引き続き、中国からの観光客であふれています。
 中国人の観光客は、ハロウインには興味を示して、いろいろ買って
くれたそうです。
 子供たちに配るチョコレートや、カボチャの装飾、それに、
仮装用の衣装もあるので、買って帰っても、楽しめる。

 ところが、クリスマスとなると、さすがに、中国人の観光客は、
反応がないのだそうです。
 それはそうでしょうね。
 長い間の共産主義国家で、キリスト教を受け入れる素地がない。
 しかも、中国はもともと儒教の長い歴史があり、いまでも
儒教の影響下にあります。

 そういうお国柄で、クリスマスを祝ったり、クリスマスを楽しもう
という空気が生まれるはずもありません。

 ですから、このお店のスタッフは、
 「ハロウインが終わった後、11月は、何もないので、
とりあえず、クリスマスの飾りをやっていますが、中国の方が
お買いにならないので、店としては苦しいのです」
 
 日本人客も、いまこの時期に、クリスマスの買い物をする人は
少ないでしょう。
 「はい、だから、店としては11月は本当に苦しいのです」

 前回のブログで書いたサンクス・ギビング・デーのことも聞いて
みました。
 「サンクス・ギビング・デーは、日本では、どうにもなりま
せんね。映画会社とか、いろいろ、トライしたこともあったの
ですが、これだけは、日本では、無理です」

 だから、クリスマスへの期待が、余計、大きくなるわけですね。

 11月のクリスマスは、実は、やっている方も、苦しいんだという
ことがよく分かりました。

 前回の記事の追伸ですが、アメリカでは、11月末に、家族が
サンクス・ギビングデーに集まり、みんなで食事をします。
 まさしく、日本のお盆みたいな感じになります。
 ですから、おばあさん、お母さんは、家族に、
 「サンクス・ギビングデーには帰ってくるのよ」
 と電話をかけ、11月は、その準備をします。

 そして、サンクス・ギビングデーが終わると、
 そこから、12月のクリスマスの準備に入るのです。

 アメリカのクリスマスといえば、ニューヨーク・ロックフェラー
センターの巨大なクリスマスツリーが有名です。
 この巨大ツリーの点灯式は、ニューヨークの冬を彩る催しと
なっていて、その日は、大勢の人が、点灯の瞬間を見に集まります。

 この巨大ツリーの点灯式が、12月初めなんですよ。

 本場のクリスマスツリーの点灯式が、やっと、12月初めです。
 日本は、いくらなんでも早すぎるのですが、しかし、店側には店側
の苦しい事情もあるようです。
 でも、やっぱり、早すぎますね。