ケンウッドの新製品 HF/50MHz帯トランシーバー TS-590 Gシリーズだが、現行の TS-590 の後継機として、基本性能と機能をブラッシュアップしている。
さらに、フラッグシップ・モデルの TS-990 で開発された技術の採用で、送受信の基本性能を大幅に向上させ、より快適に使えることを目指したニューアルモデルとして登場するようだ。
TS-590 Gシリーズの主な特長だが、
● 高いパフォーマンスを誇る受信性能と、優れた近接ダイナミックレンジ特性の実現
● 独自のDSPアルゴリズムによるIF AGC技術を採用
● 受信したモールス符号を表示できるモールス符号デコーダー機能
● クイック設定ができる新スプリットファンクション機能
● その他の基本性能と機能
外観には全く手を付けること無く、内部的なハードウェアやファームウェアをブラッシュアップしていることに、ただただ驚きを感じ得ない。今は一刻も早く実機を触ってみたい期待感で一杯だが、一ヶ月は待たされるようだ。
その前に、ケンウッドのHPにカタログ(pdf版)があるのでダウンロードして熟読しておこう。
ケンウッドから発売予定のアマチュア無線用の HF/50MHzトランシーバー TS-590 Gシリーズのフロントパネルを、現行の TS-590 と見比べてみた。
現行の TS-590 の基本性能・機能をブラッシュアップしたリニューアルモデルと言うことだが、私の見落としが無ければ、ソックリだ。
新製品の発表時にリニューアルの情報が提供されているが、フロントパネル、つまり外観的なハードウエアは、何ら変わることが無いようだ。
モデルナンバーは継承しつつ、サフィックスに "G" を付加し Gシリーズとしている。
新旧の違いは、フロントパネルの液晶画面の右上に、これまでは "DSP" と有ったが、新製品では "TS-590" とモデルナンバーを、従来より大きく表示したことで、唯一それで区別できる。
これを見過ごすと、新旧の違いを知る手掛かりが無くなってしまう。
従来のモノをベースに、内部的なハードウェアの変更やファームウェアの書き直しなどを行い、基本性能・機能をブラッシュアップした結果がニューアルモデルとなった。
しかし、現行モデルにもアップデートの提供があり、一定の範囲ながら、ニューモデルと同じ新機能が実現できるようで有難い話しだ。
期待が高まる TS-590 Gシリーズだが、価格は何と据え置きの 218,000円(税別)とは、食指の動く人には嬉しいニュースだ。発売は来月上旬とか・・・
ケンウッドから、高性能HF機 TS-590 の基本性能・機能をブラッシュアップしたリニューアルモデルとして、HF/50MHzトランシーバーTS-590 Gシリーズを来月から新発売すると発表した。
10W/ 50W/ 100Wの3モデルだが、いずれも税抜き価格で、218,000円だ。
広報と同時にケンウッドのホームページもリニューアルされ新製品の内容が知ることができる。
ケンウッドは、
来月、新発売予定の TS-590SG/DG/VG に関連して、現行製品である TS-590S/D/V Ver.2アップデートを行う予定と発表した。
HF/50MHzトランシーバー TS-590
ケンウッドのサービスサポート情報によると、
TS-590SG/DG/VG で追加・改善された機能の一部は、現在TS-590S/D/Vをお持ちのお客様にも「TS-590S/D/V Ver.2アップデート」として、フリーダウンロードにて提供させていただきます。これまでのアップデートと同様に、当社Webサイトからファームウェア アップデートプログラムをダウンロードし、お客様ご自身でアップデートしていただくことが可能です。
また、TS-590S/D/V本体のアップデートに同期してARCP-590、ARHP-590もアップデートされます。これらのアプリケーションをご利用の方は合わせてアップデートをお願いします。
TS-590S/D/V ファームウェア、およびARCP-590、ARHP-590のVer.2アップデートは、当社Webサイトにて2015年1月末に公開予定です。
詳細はここをクリックすると読める。
ケンウッドから、アマチュア無線機(トランシーバー)の新製品発表があった。
高性能HF機 TS-590 の基本性能・機能をブラッシュアップしたリニューアルモデル、
HF/50MHzトランシーバー TS-590 Gシリーズを新発売。
なお、価格は税別で、218,000円。11月上旬発売予定とか・・・
HF/50MHzトランシーバー TS-590 Gシリーズの詳細は、
10月2日発表のニュースリリースにあり。
今年もハムフェアへ参加して、往時を懐かしく語り合える仲間と楽しい一時を過ごした。
二日間の講習会で四アマの免許を貰うと、直ぐに50Wとか100Wのトランシーバーを買って、「こちらのコール・・・」なんて方々とは、まず、意気投合は出来そうに無い。
CQ ham radioの九月号の出版日は、毎年、ハムフェアの前日以前と内規?があるらしいが、今年も余裕で発売された。
CQ ham radio九月号と付録「アマチュア無線名機100選
ハムフェアの準備で忙しく積んであった九月号にやっと手が出た。本誌より先に、付録の「アマチュア無線名機100選」をパラパラと拾い読みした。
半世紀前から今日に至る、各メーカの思い出深いアマチュア無線機が掲載されている。
誰しも、開局した頃の無線機を探すだろう。私が開局当時に使った無線機が辛うじて数台掲載されていた。これより先になると専ら自作するしか手が無く、希にメーカー製もあるにはあったが、非常に高額で手が出なかった。
メージャーな各社と言うことで、
アイコム・アルインコ・JVCケンウッド・八重洲無線は、それぞれページがあるが、アルインコは、トリプルAではないのか? その他、Uniden, National, JRC, Star, Standard, NEC, Nissin, Beltek, Fukuyama, など一時期に華々しく登場し、ヒッソリと消えていったが、今でも記憶に鮮烈なモデルもある。
こうして約五十年の各社の変遷を見ると、 技術の進歩には目を見張るモノがあり、無線機の性能向上は驚くばかりだ。使い勝手も良くなるとは思ったが、この春に買ったケンウッドの TS-990Sは、正直言って、この歳の我が身には手に余るほどで、猫に小判と揶揄されても致し方無さそうだ。
最後に、編集部の面々は、CQ誌の読者の年齢層をどのあたりと推定しているのか?ハムフェアの来場者を思い返せば歴然だが? 文字は小さく、下地にマス目の罫線を引いたり網掛けしたりで、眼鏡があっても読み難いこと甚だしい。
記事内容が素晴らしくても、読み難くては何にもならないゾっ・・・
今年、創立50周年を迎えたアイコムが、従来のフラッグシップ・モデル IC-7800の上位バージョンとして IC-7850をハムフェア2014の会場で発表した。
IC-7850
価格は未発表だが 130万円とも噂され、世界限定 150台と明示している。アマチュア無線機でHFモデルの売れ筋は10万円から20万円くらいだから、超高額で、まず凡人には手が出ない。
しかし、この世には、金持ちが居ない訳では無いので、それなりに売れるだろう。
100万円の IC-7800はロット10台ほどで年に100台くらいの生産と、確かな筋から聞いているので、完売に一年掛かるのか?二年なのか?
後出しジャンケンで製品化された、ケンウッドのフラッグシップ・モデル TS-990に完敗した IC-7800だから、生産を IC-7850にシフトする絶好の機会かもしれない。
もっとも、全ての製品をコンベアーによる大量生産しないと採算の合わないケンウッドだから、シコシコ手作りの IC-7800に勝って当たり前、IC-7700も喰われているのかもしれない。
話しがそれたが、 IC-7850を一目見ただけで目がクラクラした。金ピカも此処まで来ると、正に仏壇仕様だ。実用性に乏しいと言うか、恐らくお飾りマシンだろう。
オマケに、トクゾォ~さんのミミズののたくった様な、サイン入り銘板がトップに付いていたが、喜ぶ人が居るのかな?
私はそばの説明員に「ステーブ・ジョブズのサインなら歓迎するよ」っと捨て台詞を吐きそうになり、慌てて止めた。
思い出すと、以下の様なニュースもあった。
ケンウッドから創立60周年記念モデル、HF/50MHzトランシーバー 「TS-2000 Black Version」 が限定発売
ケンウッドのフラッグシップ モデルとなった HF/50MHzトランシーバー TS-990S。
横 46cm 高さ18cm 奥行きは 40cm以上で、約 25kgと、並外れのビッグサイズにビックリしていた。同じケンウッドのアマチュア無線用のトランシーバー TS-590Sや TS-2000SXをベースに考えると如何に大きいかがわかる。
先日、ふと思い出したトリオ(現ケンウッド)のアマチュア無線用通信型受信機に JR-60がある。半世紀も前に出たモデルで、同好の士でも、今日では型番すら知らない者が多いだろう?
上が JR_60、下が TS-990S
AM時代の最後を飾るに相応しい、当時としては、フルスペックを搭載したと言えそうな受信機だ。当然ながら、真空管式であり、それだけでも現在のモデルに比べれば、遙かにビッグサイズになる。
捨てられずに、ファイルしてあった当時のカタログを見ると、横 43cm 高さ19.5cm 奥行きは 25.5cmもあり、現在のモノと比較すると、何とも大きいのにビックリするばかりだ。
たまたま、ネットでフロントパネルの画像があり、拝借し最新型の TS-990Sと比率を計算して、両者を重ね合わせてみたのが上の画像だ。
しかし、JR-60は受信機であり、通信するには相方になる送信機が必要で、これと同等か一回り小さいモノが使われた。それ故、設置スペースも馬鹿にならなかったが、当時の常識では、これでフツ~だった。半世紀も経つと、これほどの進化があることを目の当たりにしたことになる。
因みに、JR-60は,1960年代前半にトリオ(現ケンウッド)が発売した通信型のオールバンド・オールモード受信機である。この時期に超人気があり、一世を風靡した通信型受信機 9R-59の上位モデルだ。
設計のベースは、当然ながら 9R-59にあり、当時、既に発売されていた 50MHz帶受信用のクリスタルコンバータ CC-6が、ソックリ内蔵されていた。
基本的な回路構成は高周波1段、中間周波2段のシングル・スーパーで,放送周波数帯から短波帯30MHzまでをカバーしていた。
9R-59では、BFOと兼用のQマルチプライヤーがあったが、JR-60では、それぞれが独立し同時に使える様になり便利になった。結果として、受信モードは CW、AM、SSBの他に FMにも対応した。
正にSSBの黎明期に、AM時代のニーズを集大成したとも言えそうな通信型受信機だった。