パソコンのUSB端子に接続してテレビを視聴する "ワンセグ放送用USBチューナユニット" は珍しさもあり、発売当初は、各社とも一万円を超える価格でした。
それでも、パソコンでテレビが視られるとあって、一時は人気がありましたが、最近は興味も覚めたのか?あるいは需要が一巡したのか?実勢価格も下落し数千円が相場になっています。
しかし、元々が小さな画面での視聴の為、ちょっと視には好都合ですが、ジックリと視る場合はホームテレビの前に陣取ることになります。やはり、当初の企画通り移動端末用として、携帯の様なモノにその機能を付加する方がベターだと思われます。
私も二年ほど前にUSBメモリーに類似したカタチのモノを一つ買い、マックで視ていましたが、常用することなくお蔵入りになりました。
それが、今回、画質も音質も良いと前評判の "フルハイビジョン・テレビキャプチャーユニット" を買ってしまいました。
ワンセグチューナーとは異なり、薄型テレビと同じ様に、地上/BS/110度CSデジタルを楽しむことができるタイプです。
たまたま、以前に買ったワンセグと同じメーカーのモノで、マック専用と謳っていて、マックのハードディスクに録画データーを保存する様になっています。
今まで使っていたテレビからアンテナケーブルを分岐して持ってきて、このテレビキャプチャーユニットのアンテナ端子に繋ぎ、後は自動でチャンネル設定をすれば直ぐに視聴が出来てしまいました。
私の場合は、常用する MacBook Pro にこのテレビキャプチャーユニットを繋いでいますが、ワンセグとは異なりフルスクリーンで視聴できるのが嬉しいです。
チャンネル切換や音量のアップダウンは、マウスの操作が必要で、不慣れなこともありますが、何となく操作がやり難い様にも思えます。
しかし、このテレビキャプチャーユニットは、視聴より、まず留守録画することを念頭に入手しました。
電子番組表も参照できて、目的の番組をクリックするだけで予約が出来てしまうのが便利です。
そして、マックの電源をOFFにして、外出しても、設定した時刻の十分ほど前に自動的にマックの電源がONとなり、数分前にテレビキャプチャーユニットも電源ON、一分前から画面には予約録画が開始されるとテロップが出て、予約時刻から録画は始まります。
ただし、録画が終了しても電源はOFFになりません。汎用的な設定ですが、何もしなければシステム環境設定の省エネルギー設定で、一定時間が過ぎるとスリープするようにしてあります。
ライブでテレビを視聴したり、ハードディスクに撮り貯めた番組を視聴するのも自由です。DVDなどに保存すると、その管理も面倒になるので、この方が格段に手間いらずだと思います。
なかなか、便利に使っていましたが、ある日、撮り貯めた番組から一つDVD化することになり、マニュアル通りの操作で数時間も掛けて一枚を焼き上げました。
やっとの思いで完成したメディア(CPRM対応のDVD-R)を再生してみようと、セルDVDと同じ様な操作をしたところ何と再生状態になりません。
この MacBook Pro にはMac OSX(Leopard)がインストールされていて、メーカーの推奨仕様には合致しています。
それで、DVDプレーヤーにて再生してみたところ、こちらもNGでした。これでもかと、わざわざWindows PCを起動して再生してみたところ、こちらもNGで、全くお手上げ状態に陥りました。
最後にMac OSX(Snow Leopard)のインストールされたMacBookで試してみましたが、淡い期待もむなしく、これもダメでした。
試しに、前とは異なる画質で別のコンテンツを焼いて、同じ様に再生を試みましたが、どれも以前と同じ結果で画像の視聴は出来ませんでした。
(マックの)デスクトップにあるメディアのアイコンをダブルクリックすると中に三つのファイルがあることも確認できて、焼けていることは確かなようです。
カタログでは、DVD制作についての注意事項は全くありません。
同社のホームページを子細に見ると、
対応機種...Core DuoおよびCore 2 Duoに対応したCPUとUSB 2.0ポート標準搭載のMac
対応OS...Leopard(Mac OS X v10.5.6)以降、Snow Leopard(Mac OS X v10.6.2)以降(32bitモード)
メモリー...1GB以上(2GB以上を推奨)
DVDドライブ...CPRMに対応した書き込み可能なDVDドライブおよび一部のSuperDrive
どれもクリアーですが、CPRMに対応した書き込み可能な・・・云々は、アップルの製品仕様からは読み取れず、対応か非対応かは分からずじまいです。
それで、製品に添付されてきたCD-ROMにあるオンラインマニュアルを子細に読むと、
作成したディスクの再生について
作成したディスクを再生するには、CPRMに対応した DVDプレイヤーまたは、BDプレイヤーが必要になります。 Snow Leopard以前のアップル標準搭載のDVDプレ イヤーでは再生できませんのでご注意ください。
何とも、Snow Leopard以前のアップル標準・・・云々が、抽象的で正解を見付け難い状態です。
ここまできて、また、同社のホームページへ戻ったところ、この製品のトップページに、「DVDドライブCPRMチェッカー」ダウンロードというリンクが付いていました。
要するに、使用するマックのDVDドライブがCPRMに対応しているか否かをチェックするアプリのようです。
直ぐに、ダウンロードしてチェックをしたことろ「対応しています」と判定されました。
しかし、更に但し書きがあり、
判定結果がOKと表示された場合でも、テレビキャプチャーユニットのDVDへのディスク作成機能について動作保証するものではございません。
と、責任回避とも言えそうな一文が付いていて結局いまのところは、解決方法が見いだせていません。現実問題として「CPRM」対応か非対応かをどの様に判断するのか?お手上げ状態です。
蛇足ですが、
今のところ、この製品を用いてのDVDの作成はお奨め出来ません。