goo blog サービス終了のお知らせ 

My Graffiti Board

MacBookPro, iPhone/iPad/iPod, BCL/SWL/Amateur Radio & Planet

アイコムが創業50周年記念モデルを発売

2014-07-17 19:59:15 | アマチュア無線

アマチュア無線機のメーカーである、アイコムが創業50周年記念モデルを発売する。同社のニュースリリースでは、「選べる5色のID-51を全世界5000台(各色1000台)限定販売」とある。


かっての井上電機製作所であり、50メガのトランシーバー FDAMー3 を懐かしく思い出す。

当時、自分はトリオ(現JVCケンウッド)の TR-1000 から TR-1200 へ買い替えた頃で、この FDAMー3 は周波数変動が著しく、そんな相手と交信すると、追従するのが面倒で、自分としては鼻で笑っていた。その頃から、半世紀が過ぎ、立派な企業になったようだ。

この業界では、八重洲無線も含めた御三家による寡占状態だが、アマチュア無線人口が、1995年頃をピークに減少傾向で、行き先は必ずしも明るくない。

余談であるが、この御三家繋がりで、
オーディオ御三家と、もてはやされた、サンスイ、パイオニア、ケンウッドだが、
経営が悪化、民事再生法の適用を申請し事業再建を目指していた山水電気は、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。
また、オーディオと共に、LDでは先駆したパイオニアだが、AV事業子会社「パイオニアホームエレクトロニクス」のすべての株式を、オンキヨーに売ることで基本合意した。
残るケンウッドは、JVCを買収し、社名をJVCケンウッドと改め、かっての御三家で独り気を吐いている。



ハムフェア2014 に出展するぞぉ~

2014-06-03 21:59:15 | アマチュア無線

今年もそろそろ「ハムフェア」の準備に掛かる時期になった。
分かり易く言えば「アマチュア無線フェスティバル ハムフェア2014」だが、今年も8月23日(土)、24日(日)の二日間、東京都江東区有明の「東京ビッグサイト」西2ホールで開催される。

主催者である日本アマチュア無線連盟(JARL)のコトバを借りれば、
アマチュア無線の健全な発展と技術の向上を図るため、これらに関する展示や催事をおこない、 一般の方々にアマチュア無線について広く紹介するとともに、アマチュア無線家の情報交換と友好を 深めることを目的に開催する、とある。

昔々は、東京都中央区晴海に在った東京国際見本市展示場で開催され、出展社数は、今日より遙かに多く賑やかだった。
だが、晴海展示場の閉鎖で、一時期は横浜パシフィコでの開催もあったが、いま現在は「東京ビッグサイト」の開催が定着している。

全国規模でのアマチュア無線に関する展示会としては最大規模だが、通信手段としての携帯電話の普及によりアマチュア無線家そのものが激減、それに呼応するかの様にアマチュア無線関連企業の撤退も相次ぎ、展示会の規模は縮小している。

そんな背景もあるが、今年で38回目、夏の終わりのイベントとして定着している。
アマチュア無線関連の企業ブースとその製品の販売を目的とした商社の物販ブースが、会場の半分を占め、残りの半分でアマチュア無線愛好家自身が思い思いのコンセプトで個人やクラブで出展している。

しかし、日本の人口動態統計と奇しくも一致するかの如く、アマチュア無線家の年齢構成も高齢化が目立ちはじめ、会場では定年退職以後と思われる人達が多くを占めているのが分かる。
新規に免許を取得してアマチュア無線を始める人がいる一方で、長続きせずに止めてしまう人も同数いるらしく、一向にアマチュア無線人口が増える兆しも感じられない。

今年のキャッチフレーズは「みんなで楽しむハムライフ」。
これまで挑戦する機会が少なかったサブテーマとして「デジタル・モールス・ アウトドア・DX」などの、各自なりの新たな楽しみ方への挑戦を通じて、 より広がりを持ったアマチュア無線のさらなる楽しさの発見を主催者は期待しているようだ。

 

いまは、昨年さて、己の今回の参加テーマを決めなければならない。と同様に、来場者とアクティブだった若い頃の時代を懐かしく熱く語り合う場を設けようと思案している。

昨年は、半世紀も前の短波と超短波のトランシーバーを話のネタに語り合い、お互いが大いに盛り上がり、時の経つのも忘れるほどだった。

それの二番煎じだが、今年も、そんな古き良き時代の製品を囲み、往時を懐かしく語り合えれば大成功かな?と思っている。
多くは実家に保管?してあるが、その関連で、手元に在るモノを撮ってみた。これだけでも、知る人ぞ知るで、三十分も長話が出来そうだ。


TS-990S、9R-59のダイヤルイメージを再現している

2014-05-25 12:29:15 | アマチュア無線

未だ JA プリフィックスしか存在し無かった半世紀前、既にベストセラーになっていたトリオ(現 KENWOOD)の通信型受信機に 9R-59 がある。前モデルの 9R-42J からフルモデルチェンジし、外観も大きく変わった。

以前は、半円形のメインダイヤルとサブダイヤルが背中合わせに配置されて、それはそれでデザイン的にはバランスが取れて、見た目にも格好良かった。

ただし、当時の主要パーツの組み合わせでは、周波数の目盛の確かさも、それなりだった。しかし、当時のハム人口は今に比べて少なく、混信なども殆ど無くて、バンドエッジだけ気にしていれば、あとは、かなりアバウトだった。

昭和34年(1959年)から電話級/電信級アマチュア無線技士が誕生し、それまで、第一級と第二級アマチュア無線技士だけだったお空も活気付いた。それに呼応するかのように、9R-59 が新登場した。

フロントパネルの多くを占める周波数目盛板が特徴だった。
メインとスプレッドダイヤルの二つから構成されていて、曲がりなりにも周波数直読となっていた。
メインでバンドエッジに合わせ、スプレッドダイヤルで、そのバンド内の周波数を微調節できる仕組みとなっていた。また、Sメータは従来は丸型だったが、細長い縦型で指針が上下するタイプになり、デザイン的にも格好良さを演出していた。

 

 

このダイヤルのイメージをケンウッドの TS-990S が再現している。メイン ディスプレイに、9R-59 のダイヤルイメージを表示することが可能になっている。
もちろん、縮小表示だが、オリジナルの雰囲気が再現されていて、Sメータまである。


選局はサブ ディスプレイでするが、メイン ディスプレイでもバンドのどの辺に居るのか、指針がダイヤルの動きに合わせて移動する仕組みだ。

主に BCL(SWL)に適していて、その他の機能はアマチュア無線バンドと変わり無く機能するので、帯域を広げたり狭めたりなどもできる。圧巻なのは、バンドスコープで 10kHz(5kHz)毎にピークが現れ、各国の短波放送局が居並んでいることが一目瞭然、BCLの醍醐味を実感出来て感激モノだ。
9R-59 のダイヤルイメージだけだが、50年も前の記憶を思い起こしてくれる TS-990S には脱帽だ。


TS-990S、TS-520風の円盤ダイヤルが復活?した

2014-05-24 12:29:15 | アマチュア無線

機能満載のケンウッドの TS-990S だが、このクラスでは当然ながら 2-VFO だ。
それ故、メイン ディスプレイでもサブ ディスプレイでも、周波数は 2波同時にデジタル表示される。
アナログ機からデジタル機は移行するにあたって、外観として、真っ先に変わるのが周波数表示の仕方だ。

アナログ機の場合は、メインダイヤルの鍔に沿った周波通目盛とフロントパネルの小窓の内側で回る円盤ダイヤルとで目的の周波数に合わせていた。

バックラッシュの極力少ないメカニカルな機構が必須であったが、周波数精度の向上や安定度・信頼性の面では限界があった。

それが、昨今のトランシーバーでは、デジタルは当たり前。すべからく、周波数はデジタル表示である。

TS-990S の場合も、それらに準じたデジタル表示だが、何と何と、切り換えて、TS-520S の円盤表示のダイヤルに似せることが出来る。

一目盛が 1kHzで、デジタル表示のように、100Hzや 10Hz単位では読み取れないが、大雑把に 20kHzとか 30kHzくらい周波数を変えるのであれば、目盛を頼りに一気に回せば済む訳だ。しかも、メインダイヤルと同軸になっているかの如く、滑らかに手に付いて回る感触が堪らなく良い。

デジタル表示だと、常に暗算しながら、数字の変わる様を目で追う必要があり面倒だ。世の中、あっちもこっちもデジタルが氾濫しているが、アナログはアナログ成りのメリットがある。
そんな事もあってか? TS-990S のアナログダイヤルは使い勝手が良さそうだ。センター周波数付近がハイライト状態で、その両側をアンダーにしてメリハリを付けているあたりは、小憎い細工だ。

昔々、世話になった TS-520S も未だ手元にあるが、流石に出番は無い。しかし、こんなピカピカの最新モデルに、往時の技が生かされているなんて、リバイバルの最たるものだ。


TS-990S、ようやく電源スイッチをオン

2014-05-20 15:29:15 | アマチュア無線

大きく重い TS-990S を家人に手伝って貰って、ようやく段ボール箱から取り出した。
前々から分かっていたことだが、今までのスペースにはとても収まらない。重量だけでも、これまでのケンウッドの製品の三倍以上あり、横幅は二倍弱で、些か持て余し気味の代物だ。

それで、仮の置き場として、たまたま昔から使っていた木製のシッカリした箱があり、これを二つ用意して当分はこれに載せることにした。
二つ合わせると、何と TS-990S と SP-990 を列べた寸法と奇しくもピッタリでビックリした。この箱は以前から重量物を載せたりしていたので心配は無い。



電源コードを挿し、仮の HFアンテナを接続した。
メインスイッチはリアパネルにあり、ブラインドタッチながらオンした。フロントパネル左上のパワースイッチのパイロットLEDがオレンジに点灯し、スタンバイ状態になった。
次はいよいよ本番。

些か緊張気味に、パワースイッチを押す、パイロットLEDがグリーンに変わり、内部でカチカチとリレー?の音がして、メイン画面とサブ画面が明るくなった。サブ画面は 「TS-990」 と表示された。メイン画面では、「KENWOOD」 ロゴが出て、「HELLO」 が続き、ファームウェアのバージョンを確認するようメッセージが出た。

指示に従い、バージョンを確認すると 「ver. 1.06」 と表示された。
これは3月27日付けでリリースされたもので、4月生産のこの製品にも反映されていることが分かった。

再度、パワースイッチを入れ直し、7MHz の SSB にセットし、AFボリュームを上げると例のモガモガが聞こえて来て安堵した。

何しろ、フロントパネルを見るだけでも、プッシュスイッチが多い。つまみ類は、ケンウッド機ではお馴染みの名称が多く、迷うこともない。

メインスクリーンでは、これまでのケンウッド機には無かったスペアナ風のバンドスコープとウォータフォールが表示され、思わず声が出るほどのサプライズがある。また、アナログメータの指針が振れていると見紛うような液晶表示の Sメータも素晴らしい。

サブスクリーンでは、フィルター幅と形状が表示されるし、復調音を高速フーリエ変換(FFT)した周波数スペクトラムがリアルタイムで表示され、凄いの連発だ。

大きめのメインダイヤルも良い感触だ。
これまで辛抱強く、騙し騙し使ってきた TS-940S のそれに似て、トルクが重いようで重くなく、慣性が効いていて指の腹でここと言うポイントでストップさせるアノ感触、TS-590S や TS-2000SX には無い出来映えだ。

デフォルトでワッチしつつ、個々の設定を自分なりにカスタマイズが必要だが、取りあえず今は SWLの気分で居る。


"TS-990S" は、噂に違わず超大物だ、

2014-04-29 18:59:15 | アマチュア無線
ケンウッドのフラッグシップ モデルとなった HF/50MHzトランシーバー"TS-990S"。
ようやく我が家へ来たが、納品時の通い箱は、幅82cm 奥行き36cm 高さ86cmもあり、上面に印刷された注意文に「約30kgあるので運搬は二人以上で・・・」とわざわざ明記してある。

両手で押してもちっとやそっとでは動かない。取りあえず、それから出せば少しは増しかとテープを切ってみた。
開けてみると、製品本体が入っている元箱のサイズは、この通い箱にピッタリ、隙間も無いほどで、扱う大きさには殆ど変わり無し。

予め、某社のモデルとのツーショットを用意していて、一回りも大きいことはわかっていたが想像以上だ。
横46cm高さ18cm奥行きは40cm以上で、しかも専用スピーカを横に置くと更に20cm必要だ。いずれにしても、これまでの物と比べると一回りも二回りもビッグサイズ、しかも約25kgと並外れている。

置く場所のレイアウトを考えておくことにしていたが、ついつい先送りしていた。現状では、何台か撤去を余儀なくされるが、どれにするか?暫し悩むところで、新参者の居場所が決まらない。
 


"TS-990S" 来た来た やっと来た

2014-04-25 09:59:15 | アマチュア無線
ケンウッドのフラッグシップ モデルとなった HF/50MHzトランシーバー"TS-990S"。

二月に予約を入れたが、「在庫無し、早くて五月の連休前」との連絡があった。
それから二ヶ月余、昨日、待ちに待った出荷の電話があり、遂に、今日の午後、佐川急便のお兄ちゃんから電話が掛かってきた。

電話を置く間も無く、ガラガラと台車の音が近づいてきた。
「もう少し丁寧に運んできてっ、高いんだから・・・」と内心では思いつつ、ドアを開けた。
「デカッ」と声にならない声が出た。運び入れる算段も出来ていないので、取りあえずドアの脇に降ろしてもらった。

もう少し壁際にと思い、両手で押したが、箱が傾くだけで動かない。佐川急便のお兄ちゃんは、軽々と扱っていたのが不思議な位だ。

巻き尺で測ってみると、幅82cm 奥行き36cm 高さ86cmもあり、上面に印刷された注意文に「約30kgあるので運搬は二人以上で・・・」とわざわざ明記してあった。

人手が無く、この場からの移動は、この歳の自分には無理と判断し、今日のところは此処で野宿してもらう事にした。恐らく、開梱作業も製品自体を取り出すまでに、ひと苦労するに違いない。ノイズが聴ける迄になるのは週末以降か?
 


"TS-990S" 四月生産が完了、順次出荷されるようだ

2014-04-23 14:59:15 | アマチュア無線
ケンウッドのフラッグシップ モデルとなった HF/50MHzトランシーバー"TS-990S"。
"TS-950SDX" 以降、沈黙を守ってきた?ケンウッドが、20数年ぶりにデビューさせた超大物。
発売から丸一年が経ち、そろそろ買い時か?と、二月に予約を入れ、増税前の三月中には納品になるだろうと勝手に思っていた。
しかし、何と、「在庫無し、早くて五月の連休前・・・」との連絡がありガックリ・・・
それから二ヶ月余、今日昼前に連絡があり、四月生産が完了し、順次出荷になるとのことで、いよいよかと心が逸る。
次の心配は、その置き場所をどうするか?何しろ、幅46cm高さ18cm奥行き40cmで約25kgと、この歳の自分が、一人で持ち上げ移動するのは困難かも?まぁ~贅沢な悩みかも知れないが・・・
 


"TS-990S" ケンウッドのフラッグシップ モデル、人気集中で在庫無しとは

2014-02-28 16:45:00 | アマチュア無線

"TS-950SDX" 以降、沈黙を守ってきた?ケンウッドが、20数年ぶりに HF/50MHzトランシーバー "TS-990S" を、昨年の二月から新発売した。2012年夏のハムフェアで大々的に新製品発表とデモを行い、暮れからの発売としていたが、年を越し翌年初からの発売となった。

ケンウッドのコトバを借りれば、
"TS-990"は、異なるバンドでの二波同時受信に対応するデュアル・レシーバーを搭載。
そのメイン受信部は、フルダウンコンバージョン構成とし、新開発のミキサーや狭帯域ルーフィングフィルターを採用することで、第3次インターセプトポイント+40dBmクラスの性能を実現。シリーズ最高の受信基本性能を達成した。
また、32bit浮動小数点演算DSPを3個搭載、進化したDSP技術で実現した独自のIF AGC制御など、先進の技術でHF機において真に求められている高次元の受信性能を実現している。ファイナルアンプには50V駆動POWER MOS FETを採用し、200Wの高出力でも安定した歪みの少ない運用が可能。さらに世界初デュアルTFTディスプレイ搭載により、バンドスコープ機能をはじめ、オーディオスコープ、Sメーター表示など快適な視認性、操作性を実現している・・・」と、何とも凄すぎて、当然ながら今の自分に100%使いこなせる自信は無い。

それはそれで致し方ないが、この歳になって、やはり最後の一台として、是非とも座右に置きたいフラッグシップ・モデルである。これまでに、私と考えを同じくする方々が多くいることも、この一年が経つなかで次第に分かってきた。

ここに来て、四半世紀も待たされた熱狂的な?ケンウッド・ファンが、一斉に発注したらしい? 月に数台を手作りする某社とは対照的に、すべからく量産しないと採算の合わないケンウッド製品だが、それでも受注過多のようだ。

発売より一年も経てば、想定外の小さな不具合?なども対策済みで、そろそろ買い時か?と、二月に予約を入れ、増税前の三月中には納品になるだろうと甘くみていた。
しかし、何と、「在庫無し、早くて五月の連休前・・・」との連絡があり、正に絶句ものだ。無い物ねだりは無意味だが、半端では無い価格(税別 760,000円)ゆえに、四月からの増税で、数万円を別途工面しなければならない。

それでも今は、待つしか無い。
 


アキバは、エレキとポップカルチャーが混沌とする街?

2012-11-25 15:29:15 | アマチュア無線
この夜景は、秋葉原中央通りと本郷通りとの交差点だ。
秋葉原では、いちばん混雑する場所だが、見る人によっては、秋葉原だとは信じ難い光景で、かってのエレキタウン(電気街)の片鱗さえ窺う事が出来ないほどの変わり様だ。
年々歳々、この秋葉原を訪れた者のアキバに対する思い入れは、時代と共に変化してきた。?
エレクトロニクスの進化と多様性が、この街の栄枯盛衰に直結してきた歴史がある。?それが、ラジオであり、アマチュア無線であり、テレビや家電製品であり、オーディオ、マイコン、PC、ゲームソフト、ビデオコンテンツなどなど枚挙に遑がない。



それ故、この秋葉原の印象を、各々に問えば、
古くは、真空管のラジオの街であり、カラーテレビの街、洗濯機・冷蔵庫の街、パソコンの街と、それぞれが自分の人生に重ね合わせ、思い馳せることになる。しかし、今や、マンガ・アニメ・フィギュアなど、いわゆる、ポップカルチャーの情報発信地と言われる時代にとって変わった。
不況下、店舗の統廃合や廃業・撤退などで空いた物件に、次々とメイド喫茶が進出する一方で、メイドやアニメのフィギュアに身も心も成りきった?女子が行き交い、また、そんな異次元空間?を共有したいと、いわゆるアキバ系?と呼ばれる若者達が徘徊する街になったとも言える。
また、世界の秋葉原?、電化製品目当ての外国人旅行者が免税店に立ち寄る街にもなった。
多数のツアー客が大型観光バスで乗り付け、免税価格で大量に買い付ける光景も見られる。その多くが東南アジアからの来日だが、特に目立つのが中国本土からのリッチマンの御一行だ。
「歓迎降臨」のPOPだらけの大型家電店では、免税フロアーの拡充と数カ国語に精通した通訳兼セールスを配置するまでになり、その変容にタダタダ驚くばかり。
戦後の復興を支える、電材や電気部品の卸しの街から、
家電の街、パソコンの街、ITの街、アニメやゲームマニアの街、そして、今やポップカルチャーと言われる混沌とした街へとアキバは変容している。
一方、街作りでは、新線つくばエキスプレスの開通やJR秋葉原駅の大規模改修を機に、秋葉原デパートのリボーンをコアにした、秋葉原エリアの再開発も大きく進んだ。UDXビル、ダイビル、タイムズタワーなどの高層オフィスビルやヨドバシAKIBA店の様な超大型商業ビルの出現と、それに伴って?老舗の大型家電店の統廃合も一気に加速した。
四年前のあの事件以来、中止になっていた歩行者天国も昨年再開され、安心で安全な街と言う意味を込めたホコ天の復活の意義を大きい。?
地元電気街振興会のコトバを借りれば、地域の自主ルールとして、「みんなで協力、安全・安心、元気なアキバ」をスローガンとする秋葉原協定を制定し、この電気街を取り巻く地域全体が一丸となって秋葉原という街の向上・活性化に積極的な姿勢で取り組んでいる・・・云々とあるが・・・
当事者ゆえに、もちろん電気街の振興しかないのだろうが、
第三者の立場からすれば、アキバは今後どの様に変容するかが、いま最大の関心事だ。しかし、カオスの如く、我にも余人にも雲を摑む様な捉え所の無い話しで、アキバの近未来など予測し難い。

 Photo by iPhone 5