My Graffiti Board

MacBookPro, iPhone/iPad/iPod, BCL/SWL/Amateur Radio & Planet

久々、スペアナの新刊が出ましたが、実は

2006-08-25 20:59:15 | アマチュア無線
CQ出版社から以下のタイトルの本が出版されました。

高周波信号解析に役立つ基本操作と応用
スペクトラム・アナライザ入門
B5変型判 136ページ



スペクトラム・アナライザとオシロスコープと大きな違いは、
オシロスコープは電気信号の電圧の時間的変化を表示する測定器でディスプレイの縦軸が電圧、横軸が時間を表しています。しかし、信号に複数の周波数成分を含む場合には、オシロスコープはそれらを同時に表示してしまうため正しく測定出来ない場合もあります。

それに対して、スペクトラム・アナライザは電気信号を周波数別に分解して、周波数別の電圧をそれぞれ表示する様になっています。つまり、縦軸が電圧、横軸が周波数になっています。
それ故、オシロスコープはタイムドメイン(時間ドメイン)の測定器、スペクトラム・アナライザは周波数ドメインの測定器と呼ばれています。

本書の内容は、出版社の資料によれば以下の様になります。

スペクトラム・アナライザは波形解析では大変便利な測定器です。
昔は高価だったスペクトラム・アナライザも最近では、少しずつ安価になり、広く使われるようになっています。とは言っても1台100万円の機種が廉価版ですから、これから普及していく測定器と言えるでしょう。
本書では、スペクトラム・アナライザ初心者のために、スペクトラム・アナライザで何が測定できるかから、その操作法、代表的な測定操作の手順を、アジレント・テクノロジー社のESA-Lシリーズをターゲット・マシンにして具体的に解説しています。スペクトラム・アナライザ1年生の学生やフレッシュマン加えてアマチュア・エンジニアにもお勧めです。

目次
はじめに

第1章 電気と電波の基礎
直流と交流
交流と電波

第2章 オシロスコープとスペクトラム・アナライザ
オシロスコープ
スペクトラム・アナライザ
周波数ドメインとタイム・ドメイン

第3章 スペクトラム・アナライザの基本原理
スペクトラム・アナライザの方式
スーパ・ヘテロダイン方式の基本的な動作原理
スーパ・へテロダイン方式の同調の原理
第4章 スペクトラム・アナライザのパネル解説
測定に必要な操作用スイッチ類
スペクトラム・アナライザ画面

第5章 スペクトラム・アナライザの基本操作
基本的操作の手順
ヒート・ラン
周波数とレベルの設定
リファレンス信号を入力に加える
画面からの情報の読み取り
マーカ機能
マーカの便利な機能
分解能帯域幅(RBW)について
周波数の測定

第6章 測定
スペクトラムのレベルと周波数の測定
送信機のスプリアス測定
AM変調度の測定
SSB送信機のIMDの測定
占有周波数帯域幅の測定

第7章 トラッキング・ジェネレータを使用した測定
トラッキング・ジェネレータとは
トラッキング・ジェネレータを使用せずに周波数特性を測定する

第8章 スペクトラム・アナライザの性能と誤差要因
スペクトラム・アナライザの性能
誤差要因

第9章 アクセサリ
自作できるアクセサリ

Appendix
ミキサ(mixer)
フィルタ
IFフィルタ
dB(デシベル)とは
インピーダンス
VSWR(Voltage Standing Wave Ratio)
高周波用コネクタ
測定器の校正
スペクトラム・アナライザの周波数設定
スペクトラム・アナライザの入手方法
分解能帯域幅(Resolution Band Width:RBW)
ノイズ・フィギュア
スペクトラム・アナライザ用語集

筆者はアマチュア無線(JE6LVE)も趣味としている高橋朋仁さん。

これだけでは新刊書の単なる紹介になってしまうのですが、実は二年前の初夏に出版社からスペアナの入門書を執筆できる人を捜して欲しいと、依頼が私にありました。

私にその技量があれば直ぐにお引き受けしてしまったのですが、現役を引退して久しく、その後の技術の進歩も急で、難しいと判断しました。次いで、元同僚や友人知人など多方面に適任者は居ないのか?聞いて回りました。

しかし、なかなか引き受けてくれそうな人が見つからず時間のみが経過してしまいました。
ギブアップかと思った時にふと気が付いたのが、今回の本の筆者になった高橋朋仁さんのホームページ。過去に何度かアクセスしていて、電子計測器にも詳しく、スペアナのページもあり、今回の企画にピッタリと直感しました。

早速、出版社のご担当に彼のホームページをご紹介しておきました。
その後、どの様に話が進展したのか確認もしていませんでしたが、東京ビッグサイトで開催されたハムフェア2006で初売りされたのを現場で確認し、他人事ながら安堵した次第です。

三十年くらい聴いていたラジオ、ソニーのICF-7600が壊れた その1

2006-08-18 11:20:15 | ラジオ(オーディオ)
ソニーのオールウェーブラジオが急に音が出なくなりました。昨日スイッチを切るまでは何時もと変わらず聴こえていたのに原因が特定できません。

このソニー製ICF-7600は、AM/FM_Wide band/SW_5-bandの優れもので、国内出張はもちろん、海外出張にも必ず携帯したラジオです。文庫本サイズで重さもマアマア、1970年代半ばから1980年代にかけて、私には必携の情報端末でした。

 初代 SONY ICF-7600 (私物ではありません)

買ったのはBCLブームの少し前でしたが、受信感度が良いのか?夜になると国内の民放の殆どが受信できました。FMはNHK東京とFM東海の二局だけ。五バンドある短波では、日本短波放送(NSB)やNHKの国際放送Radio JapanをはじめRadio MoscowやRadio Peking、Voice of America、Radio Australiaなどの外国からの日本語プログラムを毎晩聴いていました。

秋葉原の家電店で購入したのが1970年代半ばだった様に記憶していますが、それからでも悠に三十年が過ぎています。その間にも数度はメーカでの修理もありましたが、今日まで常に私の手の届くところに置いて時々聴いていました。

毎晩欠かさず聴いていた、城 達也が語るロマン飛行「ジェットストリーム」も、いつしか「ラジオ深夜便」になり、深夜放送のジャンルもいつしか年相応に変化しているのに気ずく今日この頃です。

このICF-7600は、ソニーのラジオでも由緒ある?ラジオだと思います。約三十年前に初代のICF-7600が登場してから、今日まで五回か六回?のモデルチェンジを重ねながらも、そのモデル名を踏襲し、末尾に英文字が一文字か二文字が添えられ識別されています。

なお、最新のモデルは秋葉原で33,000円くらいです。

 最新 SONY ICF-7600GR (私物ではありません)


初代はもちろんアナログチューニングでしたが、最新のICF-7600GRでは、デジタルチューニングで周波数もデジタル表示、その他、プリセット機能なども、もちろんデジタル処理になっています。初代と同じ文庫本サイズに新技術を詰め込みながら初代の面影を色濃く残しています。

メーカのこのモデルに対する思い入れもさることながら、私個人の思い入れも同じように強く、壊れたからと言って買い替えるなど直ぐには決めかねています。

自転車で十五分ほど、ソニー本社にあるソニー品川サービスステーションへ持ち込みました。通常、家電製品の保守用部品の保有期間は製造中止後七、八年です。しかし、何年前からかソニーでは、代替部品で機能が回復するのであれば、期間にこだわらず、かなりの年月を経た製品でも積極的に修理を受付る様になりました。

サービスカウンターの女性スタッフに症状を説明したところ、修理可能であれば数千円の範囲だと聞かされ五千円までなら直ぐに掛かるようにお願いしました。選局時にチューニングランプが点灯するのでオーディオ部分とは推測していますが、復活することを念じて、そこを後にしました。

竹芝桟橋は四方が開けていて電波の飛びも良い?

2006-08-17 13:15:15 | アマチュア無線
 降ったり止んだりのハッキリしない天気でしたが所用があり出かけ、近くを通り継いでに竹芝桟橋へ寄ってみました。竹芝桟橋は東京港の一番奥にあり、隅田川の川口近くに位置しています。

 隅田川方向、大川端の高層ビルが見える

ここは、三宅島や八丈島など伊豆七島への定期航路を運行する東海汽船の桟橋になっています。特に伊豆の大島へは多くの観光客が利用していて、これまでは、夜に出向して東京湾を南下、明け方に大島へ着くのが定番でしたが、つい最近になって水中翼船のジェットホィールが就航し日帰りも可能になっています。

 東海汽船、三宅島/八丈島航路の「かめりあ丸」

桟橋に立った時には雲も切れて強い夏の日差しが眩しいくらいに照りつけ視界もかなり良好でした。ここはレインボーブリッジ全体が一望出来るベストポイントです。いつになく今日は遠くのものもクッキリと見えていて写真写りも良好でした。

 レインボーブリッジ、その向こうがお台場

 隅田川/お台場周遊の都営水上バス

お盆も過ぎUターンラッシュのさなか、アマチュア無線の430FMをワッチしてみましたが、いつもの違法局や無免許局の電波も少なく、静まり返っている様子・・・暫くダイアルを回しているとハムフェア特別記念局の8J1Aがハムフェア直前のPR運用で東京巣鴨のアマチュア無線連盟事務局からオンエアーしているのが分かりました。ハムフェアも今週の土日に迫っています。

珍しい局ですが、今日は流石にコールする局がたまに居るくらいで、私の方も相手が見つからず今日はこれで諦め掛けた時に、神奈川県伊勢原市移動の7M2GGJ/1局が出ているのがわかり、コールしてみました。誰も同時にコールしなかった様で一回で応答がありました。丹沢山の中腹から電波を出しているらしく強力に入感していました。

7M2GGJ/1 神奈川県伊勢原市移動 FM 433.140MHz His 59 My 52

声に聞き覚えがあり、この局とは二度目の交信と思っていましたが、帰宅後に交信簿を調べてみると二年ぶり五回目の交信でした。いずれも、どこか山への移動運用で、彼の運用パターンがうかがい知れます。

■交信には免許を受けた430メガ帯のFMトランシーバー(最高出力5W)を使用しています。
 Kenwood UHF Transciever TH-F7

月刊アスキーが八月号をもって最終号に・・・

2006-08-15 20:59:15 | パソコン(PC)
 パソコンの黎明期だった1977年にパソコン総合誌として誕生した「月刊アスキー」は、約三十年にわたりパソコンの普及発展と共にありました。しかし、パソコンは今や誰もが普通に使いこなせる時代になり、パソコンを世の中に広めると言う創刊以来の使命は少なからず果たされたとアスキーは考え「月刊アスキー」の終刊を決断したようです。

 「月刊アスキー」八月号(350号)

終刊となる八月号、「パソコン30周年」と表紙にありますが、月刊アスキーが30周年を迎えるとしたら来年のこと。終刊号の特集では、1976年に発売されたNECのワンボードパソコン TK-80 を基点にして「パソコン30周年」と定義したように本文から読みとれます。

 日本のパソコンの歴史を作ったボード NEC TK-80

月刊アスキー 八月号のメインタイトルは以下のようになっています。

30年の間には忘れられないパソコンがこれだけある
■伝説のパーソナルコンピュータ 100+

今につながる昔の最新パソコンの
■月刊アスキーの記事で見る30年

現在の常識はこうして始まった
■パソコン業界事件を追え

ハード、OS、本紙記事から振り返る
■Appleの軌跡

ロングインタビュー
■これからの30年を担うキーマン

■Direct MAil Area

そしてこらからの30年
■「パーソナルコンピュータ」に騙されるな

ありがとう 月刊アスキー350号
■77年創刊号からの全表紙

 特別付録のDVD-ROM

目次からもう少し詳しくピックアップしてみました。

30年の間には忘れられないパソコンがこれだけある
■伝説のパーソナルコンピュータ100+

●クラシックマシン
・TK-80
・IMSAI 8080
・PC-8001
・ベーシックマスター レベル1
・FM-8
・MZ-80K
・IBM PC(IBM PC model 5150)
・Data General One
・Compaq Portable
・Macintosh 128K

●初期のホビーマシン
・Apple IIe
・Atari ST
・FP-1100
・SMC-777
・PASOPIA 7
・松下 JR-200
・PC-6001
・SC-3000
・ぴゅう太

●PCゲーム絶頂期のホビーマシン
・IBM PCjr
・PV-7
・PASOPIA IQ(HX10-S)
・TeraDrive
・PIPIN aTMaRK
・PC-8801 mkII SR
・X1 Turbo
・FM-77/AV40
・PC-98DO
・MARTY

●PC-9801列伝
・初代PC-9801
・PC-9821As
・PC-9801UV11
・PC-9801VM2
・PC-H98 model70
・PC-9821
・PC-98XA
・PC-9801NC
・PC-9801RA2
・PC-9821 CEREB C200/V
・PC-286 NOTE exective
・PC-386GS
・PC CLUB(PC-286C)
・ValueStar NX VS30D

●モバイルの源流プチDOSマシン
・FMR-CARD
・モバイルギア MC-MK12
・Zeos Pocket PC
・HP200LX
・OASYS Pocket 3
・Palm Top PC 110
・Quaderno
・オムロン Massif
・Libretto 20

●魅惑の小型マシン,ハンドヘルド名機
・HP41C
・PB-100
・THE POQET PC
・UC-2000
・Atari Portfolio
・PC-8201
・PsionSeries5
・PalmTop PTC-300

●時代を先取りしたマシン達
・MB-16001
・Lisa
・PC-100
・BeBox
・NeXTcube
・Dynanote
・IBM ChipCard
・ThinkPad TransNote
・WS-1
・AS-300

●買えなかった!憧れのマシン
・YAMAHA YIS
・X68030
・Amiga 3000
・Macintosh II
・20th Anniversary Macintosh
・Silicon Graphics Visual Work Station320
・IBM ThinkPad 701c
・Digital HiNote Ultra II
・Archimedes A3010

●とことん使えた実用ノート
・DynaBook J-3100SS001
・ThinkPad 600
・Compaq Contura AERO 4/33C
・Frontier RT166mini(チャンドラ2)
・Lavie MX LX60T
・Let's note/M32
・PowerBook Duo230
・ThinkPad X31
・VAIO PCG-505

●微妙に素敵な一体型PC達
・Macintosh SE/30
・iMac(Flower Power)
・PROSET 30
・98MULTi CanBe(PC-9821Cf)
・e-one
・VALUESTAR NX simplem
・PET2001
・Macintosh Color Classic
・FM-TOWNS II UX
・PS/55Z 30U

●21世紀の銘機
・Compaq Tablet PC TC1000
・PowerMac G4 Cube
・Mac mini
・FMV-BIBLO LOOX S5
・Zaurus SL-C700
・バイオU PCG-U101
・Let's note LIGHT W2
・Mebius PC-MP70G
・TOUGHT BOOK CF-29
・VALUESTAR TX
・バイオ RX(PCV-RX70K)

●シリーズ末期の忘れられないPC
・Apple II GS
・PC-88VA
・PC-8801MC
・FS-A1GT(MSX turboR)
・FMV-TOWNS Fresh・GT
・Amiga 4000
・X1turbo Z
・PC-486HX



■今につながる昔の最新 月刊アスキーの記事で見るパソコンの30年
・ショーレポート
・ベンチマークテスト
・記録メディア
・回路図とDIY
・周辺機器
・コミュニケーションデバイス
・パソコンゲーム
・発見!ビル・ゲイツ
・未来予測記事
・LoadTest
・月刊アスキーの付録

■現在(いま)の常識はこうして始まった パソコン業界あの事件を追え!
(事件1)持ち運べるコンピュータの登場
(事件2)ウィンドウシステムとWindows 95
(事件3)オフィスとパーソナルコンピュータ
(事件4)コンピュータネットワーク
(事件5)Linuxの勃興とオープンソース
(事件6)写真の電子化

■ハード、OS、本誌記事から振り返る Appleの軌跡

■ロングインタビュー これからの30年を担うキーマン
・シックス・アパート株式会社 代表取締役 関 信浩氏
「歴史は繰り返す。ブログはネットの経済規模を変えていく」
・株式会社ミクシィ 代表取締役 笠原健治氏
「『あのサービスで時代がよくなったね』と言われるサービスを提供できる会社でありたい」
・ソフトイーサ株式会社 代表取締役会長 登 大遊氏
「歴史に名前が残るような仕事をしたい」

■Direct Mail Area【特別版】
あのころ夢見たコンピュータは実現したのか?
DMAに見る読者と月刊アスキーの30年

■そしてこれからの30年
「パーソナルコンピュータ」に騙されるな

■ありがとう 月刊アスキー350号
'77年創刊号からの全表紙

・DVD-ROMの中身&使い方
・INFOSQUARE
・読者プレゼント
・編集後記

 付録のパソコン30周年 記念特別号 DVD-ROMの収録内容は以下

・特集まる読みPDF
・時代が見える対決特集 この4本!
・テクノロジー記事ベストコレクション
・ACSII Express ARCHIVES '77/07~'00/11
・「アップル社 取材ビデオ」お蔵出し!

この春には、朝日新聞社から発行されていた「朝日パソコン」が終刊し、今回「月刊アスキー」も同じ道を辿ることになり、パソコン誌もハードウェアの時代からソフトウェア中心のメディアや大きく変わりつつある現実を実感します。

PC98なのに何故か32ビットで登場した「98NOTE/SX」

2006-08-14 20:59:15 | パソコン(PC)

 押入のお宝(ガラクタ)発掘でNECのPC-8801MK2を発見し、続いて、小型の元箱に入った同じNECのノート型のパソコンPC-9801NSが出てきました。

NECのノート型パソコンの初代機はA4ファイルサイズのPC-9801Nでした。
PC-98シリーズでは初めてのノート型パソコンで、既にデスクトップで使われていたCPUのV30(10MHz)が搭載されていました。しかし、東芝に先を越されたこともあって、慌てて辻褄を合わせたような出来の未成熟?なノート型パソコンで短命に終わりました。

余談ですが、日本初のノート型パソコンはセイコーエプソンのPC98互換機 PC-286NOTE executiveでしたが、直後に出た東芝初のノート型パソコンの二倍以上の価格だったため話題になる間も無く忘れ去られたそうです。

この初代PC-9801Nの後継モデルとして、NECが起死回生?の思いで世に出したA4ファイルサイズのPC-9801NSは、別名「98NOTE/SX」とも呼ばれ、CPUをi386SX(12MHz)に改めて1990年5月に発売されました。

 NEC PC-9801NS

先行する東芝のノート型パソコン「Dynabook J-3100SS」を越える事を期待して、従来、NECのPC98シリーズは16ビット機だったのに突然32ビット仕様で登場しビックリしました。

しかし、このi386SXは、32ビットのCPUなのに、廉価版と言う事でI/Oが16ビットのまま、32ビットならではの特徴を持ってはいませんでした。また、残念ながら32ビット命令で書かれたプログラムが当時まだ全然なかったので、その早さを実感できる機会もありませんでした。

当時は未だ、ハードディスクが一般的でなかった時代。アプリの多くがフロッピー二枚差しで動作するものでした。PC-9801NSには3.5インチFDD(フロッピーディスクドライブ)は一つしかないので、その様なアプリを動かすために内蔵のRAMがRAM-DRIVEとして使える様に設計されていました。

それでも、ノート型パソコンを待っていた私には当然ながら食指が動きました。

秋葉原のどこの店で買うかで暫く思案していましたが、当時は未だアキバに一店舗しかなかったソフマップへ行きました。

ソフマップのその頃の店内ルールは、徹底した「質問お断り」。
とにかく「値段」と「在庫」だけ聞いて、納得出来れば「それ買います」って言うだけでした。

所狭しと積んである商品の山から一台を下ろし、紐掛けして「お待たせしました~」っと手渡されました。もちろん現金決済、その代わり、アキバで一番安い価格設定をしていました。それは、たしか1990年8月だった様に記憶しています。

価格は二十五万円近くでソフマップ価格は二十万円くらいだったと思いますが、細かな数字は忘れています。当時の私にとってはとても高い買い物でしたが、それでもFDDは一台だけ。20MBのHDD内蔵モデルは更に五万円くらい必要でとても手が出ませんでした。

それでも その後すぐに、2MBのRAMカードを購入し、EMSメモリーとして、MS-DOSのRAM 640kBの呪縛から何とか逃れたいと必死でした。

OSはMS-DOS3.3Cであったと思いますが、一太郎dashとロータス1-2-3のアプリをそれぞれシステム込みのFD(フロッピーディスク)として製作し、必要に応じて抜き差しして立ち上げていました。いま思えば、FD一枚で起動してアプリが使える訳で、それなりに凄いことだと感心します。

1990年からWin95が登場した1995年頃までワープロと表計算の仕事に活躍してくれとても助かりました。今はマイクロソフトオフィスなど誰もが当たり前に使う時代ですが、当時では凄く先進的なことだった?と自分では思います。

 充電式バッテリーパック

充電式バッテリーも一時間半くらいしか動作しなかったですが、持ち歩けることが嬉しかったです。当時は生意気にもサムソナイトのアタッシュケースを持ち、PC-9801NSを小脇に抱えて仕事に出たことがシバシバありました。

しかし、バッテリ込みの全重量は恐らく3.5kgを越えていたと思います。今のノートタイプPCで2.5kgはポピュラーですが、これでも重くて、持って歩くことなど嫌われています。

それでも、パソコンを持って歩けること自体が「出来るサラリーマン」の条件の一つくらいに考えていた時代を、今さらに思い起こし、我ながら恥じ入ると共に技術の進歩に驚きを隠せません。



ソニーが無線LANやブラウザを搭載した携帯デバイス「mylo」を発表

2006-08-13 13:15:15 | W-ZERO3
ソニーの携帯デバイス「mylo」は、音楽や映像の再生が可能なほか、無線LAN機能とウェブブラウザを内蔵し、ネットサーフィンのほかメール、Google TalkやYahoo!などのインスタントメッセンジャー、Skypeも利用できる。9月の発売で価格350ドルを予定しているとか・・・日本での発売のアナウスはまだ無い。

 ソニーの携帯デバイス「mylo」

myloとは「my life online」の意味で、IEEE802.11bの無線LANでネットに接続し、オンラインサービスを楽しめるようです。本体には2.4インチのカラーLCDを搭載し、スライドさせることでQWERTY配列のキーボードを使用できます。

1GBのフラッシュメモリが内蔵され、音楽や動画、画像などを保存。MP3、ATRAC、WMAの音楽ファイル、MPEG-4の動画ファイルの再生に対応するようです。画像はJPEGに対応し、本体のUSBポートやメモリースティック Duoから読み込むことが出来るとか・・・電源はリチウムイオンバッテリーを使用し、連続45時間の音楽再生、7時間以上のネットサーフィン、3時間以上のSkype通話が可能とあります。

 ウイルコムの情報端末 W-ZERO3[es]

ウイルコムの情報端末として七月に発売になったW-ZERO3[es]では、シャープのザウルスのしがらみを引きずりつつ、PHSによるメール/ブラウズ機能をプラスしたオフィスユース的な利用とは対照的に、ソニーのプレステの要素を多く含みつつ無線LANによるネットサーフィンやメッセンジャー、Skypeも出来ることで遊び的なツールとして期待したいものです。

iBookにピッタリ?のAirHが遂に一円に

2006-08-11 12:59:15 | マッキントッシュ
 ウイルコムが発売していたAirH USBタイプの「AH-F401U」が八月に入り秋葉原では金一円也の値札が付いています。この春頃に生産中止の報が流れていて、在庫限りで姿を消すようです。


 富士通「AH-F401U」

それまでは新規の契約で一万円弱の価格でしたが、私は春頃、偶然にも某マック中古専門店で未開封の中古品を980円で買いました。いずれモバイルでもする時に契約でも・・・っと考えていて現在に至っています。高い買い物だったか?分かりませんが、機会があれば使ってみたいと思っています。

因みに、対応OSは、
Mac OS9.1~9.2.2、Mac OS10.1~10.2.2
Win 98SE~XP

 180度くらい曲げられる

128kbps高速パケット通信対応で、しかもUSB1.1端子へ簡単に抜き差し出来るので、USBしか使えないマックのノート型 iBookには適していると思います。画像では黒色ですが、iBookと同色の白色タイプもあります。

冬眠していたNECのPC-8801MK2でロードランナーが走るか?

2006-08-09 12:29:15 | パソコン(PC)
 NECのPC-8801MK2用にシステムソフトから発売になっていた人気ナンバーワンのソフトウェアは、何と言ってもBroderbund SoftwareのLode Runner(ロードランナー)とCHOPLIFTER(チョップリフター)、Midnight Magic(ミッドナイト・マジック)の三部作だったと思います。PC-8801MK2とは別のところに保管してあり、直ぐに見つかりました。

以下の画像にあるモノは、当時、秋葉原のPCショップで購入したAmerican Top Hits Seriesのロードランナーとチョップリフター、ミッドナイト・マジックです。



一番大きなパッケージは、Lode Runner(ロードランナー)の続編「Championship」です。世界中のロードランナーマニアが頭を振り絞って考えた超難解な50面がコレクションしてあります。なお、これら四つとも5インチ2Dのフロッピーディスクに収録され、いずれも6,800円でした。

パッケージの説明から少々引用すると、

Lode Runner(ロードランナー)では、
走れ、走れ。ひたすら走れーーー
君は、俊足のコマンド。盗まれた黄金を
取り戻しに、敵の地下宝庫へ忍び込む。
追手をかわして、走り、跳び、ハシゴを昇り、鉄棒をわたる・・・
機敏なアクションと迷路をぬってめざす宝にたどりつく頭脳
プレーの2重の楽しさ。画面数は、なんと150シーン。しかも、
自分で自由に画面を構成して、
ディスクにセーブできる編集モード付き。

CHOPLIFTER(チョップリフター)では、
Firest Sortie(第一出撃)!
君はヘリを操縦して、敵地へ向かう。使命は、
生命の危険がせまる人質64名の救出。燃え上がる
宿舎から必死で逃げまどう彼らのもとへ強行着陸。敵戦車
の攻撃をかわして、基地へ無地帰還することーーー
Second Sortie!
敵はジェット戦闘機で迎撃。さて君は、
何人の人質を救出できるだろうかーーー

Midnight Magic(ミッドナイト・マジック)では、
デュアル・フリッパーがうなる。
バンパーにぶつかり、はじけとぶボール。
チカチカと点滅するネオン。メカニカルなサウンド・・・
スコア・ボードの数字が6桁をこえる日を夢見て、今宵も、
君の果てしのない挑戦が始まる。アメリカ人の心をとらえて
離さないピンボールの魔術。その魅力をスクリーン上に
本物以上のリアルさで
再現したミッドナイト・マジック。狙いどおりの
ターゲットに命中させる
正確なコントロールが
ハイスコアのキメ手。
良きゲームを祈る!

Lode Runner(ロードランナー)「Championship」では、
もう。くやしいほどに無我夢中。このチャンピオンシップ。
世界中のロードランナーマニアが頭を
ふりしぼって考えた超難解50面をコレクション。
ロードランナー150面をクリアしてマスターした、時間差掘り、
盗人掘りなどのハイテクニックを右に、
左に駆使しても、なかなか歯が立たないシロモノばかり。
しかも、一つの面をクリアしないと、
次の面へトライできない意地悪さ。このおもしろさは、
もう犯罪的。これでもか、これでもか、不眠不休
の悪夢が続く。

なかでも、Lode Runner(ロードランナー)には、かなり熱中した思い出があります。
今のようにマウスもなく、キーボードの矢印キーで上へ下へ、右へ左へ・・・シッコい追手をかわして、スペースバーで穴を掘り黄金をゲットし、また逃げるように次の黄金に接近を試みる、果てしもないような息詰まるゲームの進行にハマッていました。

PC-8801MK2が未だ生きていることが分かれば、RUNを試みてみたいと思います。

 NEC PC-8801MK2 Model 30 (私物で完動品)

ハムフェア特別局 (8J1A) が今年もPR運用していた

2006-08-07 12:29:15 | アマチュア無線
 八月の最初の土日は東京でも三十数度の猛暑で長引いた今年の梅雨にケジメが付いた様な陽気になりました。

この暑さに引かれて、レインボーブリッジを徒歩で渡りお台場海浜公園へ行って来ました。
さぞかし、大勢の人で賑わっている事だろうと思いつつ、浜辺へ降り立つと何のことはない人影もそれほど多くなく、それぞれがユッタリと砂浜で過ごしている風景が見られました。





お台場海浜公園の一番奥は、波静かでウインドサーフィンには格好の海面です。都心三区の港区でサーフィンが出来るんです。遠い海まで行く必要が無く、足の便も良くて、レインボーブリッジを見上げるようにしてスイスイと海面を滑っています。
この浜辺と対照的なのが、背後にある商業施設のデックスやメディアージュ、アクアシティで、浜辺とは縁のない都心の繁華街を思わせるような賑わいがあるようです。それ故、ここを目当てに来た人々の多くはお台場の海の風景を眺めるだけで、浜辺へ降りて来る人は少ないようです。





波打ち際を歩きながら、アマチュア無線の430メガをワッチしてみました。
昨晩から一時間ほど前まで毎年恒例のフィールドデーコンテストをやっていたようで、かなり沢山の局が聞こえていましたが、今はコンテストも終わり静まりかえっている様子でした。

周波数ダイアルを回していくうちに、沢山の局から呼ばれている移動局を捉えました。茨城県土浦市移動のJJ3EBU/1局でしたが、モテモテで何回かコールしても私には応答してもらえません。それでも五局目くらいでやっと交信出来てほっとしました。JAIA AWARD 2006のボーナス局のようですが、千葉県を飛び越して茨城県まで電波が飛んでマズマズでしょう。

その後、メインチャンネルにハムフェア特別局のPR運用で8J1A/1局が都内足立区からCQを出し、サブチャンネルに移っていきました。こちらは珍しいコールサインなので蜂の巣を突いた様な大騒ぎの状態になり、交信は不可能か?と思っていたのですが、これも何とか応答が得られました。2003年までは8N1HAMのコールサインでしたが電波法改正で8J1Aの様なサフィックスが一文字もOKになった様です。

五時過ぎになり浜辺をUターンする格好で帰路についたところ、神奈川県川崎市のJE1HMC局が交信中であることが分かり、歩きながら交信終了を待っていました。十分くらいで交信が終了したためコールすると直ぐ応答がありました。年に数回お相手頂いていますが、今年は三回目になるようです。

JJ3EBU/1 茨城県土浦市移動 FM 433.160MHz His 59 My 59
8J1A/1 東京都足立区移動 FM 432.760MHz His 59 My 59
JE1HMC 神奈川県川崎市 FM 432.900MHz His 59 My 56

■交信には免許を受けた430メガ帯のFMトランシーバー(最高出力5W)を使用しています。
 Kenwood UHF Transciever TH-F7

二十年以上も前のNECのパソコンって その3

2006-08-06 14:09:15 | パソコン(PC)
 NECのパソコンPC-8001MK2の発掘中に、その後に購入した同じNECのパソコンPC-8801MK2も元箱入りで出てきました。

勿論、PC-8001MK2から買い換えたPC-8801MK2です。
たいへん似通った性能のパソコンでしたが、何よりも嬉しかったのは二台のFDD(フロッピーディスクドライブ)が標準装備になったことでしょう。もっとも価格設定の問題で、FDD無し、FDD一台装備、FDD二台装備の三モデルが用意されました。しかも、キーボードが本体から分離し、操作性も良くなり、本格的なパソコンらしさを感じられるようになっていました。

 PC-8801MK2 Model 30

PC-8001MK2では、データのセーブとロードに、音楽用のカセットテープレコーダが用いられ、音楽を録音再生すると同じ様にカセットテープを記録媒体としていました。これは安直ですが、データの読み書きに時間が掛かることと保存データの信頼性に若干の不安を抱えていました。そんな意味では、このFDDの標準装備でデータの管理が簡単になり、しかも信頼の置けるモノになりました。

それと、JIS第一水準の漢字ROMが標準で組み込まれたことです。それまではキーボードにある、英数文字と半角カタカナしか使えずにいて、この漢字ROMの搭載で漢字が使え、ワープロソフトなども使えるようになりました。

そんな意味に於いては、やっと実務でも使えるようになったパソコンと言えますが、この続きで、もう少し詳しく説明をしてみたいと思います。

その4へ続く