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久しぶり、西空に木星を観た、細い月も

2017-08-24 22:41:16 | 天文・地文

日没から 30分は経った西空低く細い月が見えた。
その月から、少し離れたところで木星もシッカリと輝いていた。この木星だが、夏の時期は、太陽より 4時間ほど遅れて東の空へ上がって来て、夜の8時過ぎには西の空に没する。


中央の街灯の左上方向に木星、右下方向に三日月

8月の東京は、長雨に祟られ星空が眺められる日が殆ど無かっただけに、今宵は西空に雲も無く見上げるには好条件だった。
しかし、如何せん高度が低く、街明かりに惑わされ、その存在に気づく人は多く無かった様だ。
明日は、この木星に月齢 4の細い月が、もっと接近して見える様だ。


「ハムフェア2017」に出展、A1/A3時代を熱く語ろう

2017-08-14 16:43:14 | アマチュア無線

ハムフェアへの出展参加は、2010年からだが、メインテーマとして I♥TRIO を掲げての参加は今回が三回目となる。

我が 「TRIO Users Group」 のブースは、企業ブースに近く、しかも、メインストリートの角地だから直ぐに目に止まるはずだ。

今回は、半世紀以上も前、真空管が全盛の時代に、アマチュア無線機として定番だったトリオの 9R-59と TX-88Aを展示する。
古稀を過ぎた人ならピンと来るが、還暦の人だと発売時には未だ幼児だった頃にベストセラーとなったアマチュア無線機だ。

速攻で買った人、欲しかったが指を咥えて見送った人、カタログを横目に自作に走った人など、正に悲喜交交だが、自他共に認めるスキルのあるラジオ少年が大勢いた時代でもあった。

以下の画像は、知人の物を拝借したが、なかなかの美品である。
自分の物は、所帯を持つにあたり実家に置き去りにしたが、ハムフェアを機に、何十年ぶりかで日の目を見た。外観だが、塗装の剥げとか赤錆、打ち傷などで痛々しいが、それも年代物の証しとして、そのまま展示することにした。

9R-59

TX-88A

因みに、上は、1960年(昭和35年)発売のMW/SW通信型受信機(9R-59)、完成品 33,000円、球無しキット 18,500円。下は、翌年(昭和36年)発売のHF/50MHzマルチバンド送信機(TX-88A)、球無しキット 21,000円。
補足だが、「球」とは「真空管」の別称で、「球無し」とは、全ての真空管を別途各自が買い揃えることの意味だ。

どちらも、当時の大卒の初任給(15,000円〜)では買えなかったにも拘わらず、いずれもベストセラーになり、トリオのアマチュア無線事業の確固たる礎を築いた製品とも言える。

ハムフェアの我がブースでは、これらの製品について語るのでは無く、これを出しにして、往時を懐かしく思い出しつつ、古き良き A1/A3時代を熱く語り合うことにある。

なお、これらの製品をシステムアップするオプション製品として、HF帯用のプリアンプ兼 14メガ帯/ 21メガ帯/ 28メガ帯を 7メガ帯へ変換するプリセレクター SM-5や水晶発振器に代わる周波数可変発振器 VFO-1、50メガ帶を 7メガ帶へ周波数変換する CC-6、144帶を 7メガ帯へ変換する CC-2などがあった。
一式を揃えると設置スペースも半端で無いが、これまた半端な買い物では無かった。

外観デザインは、CC-6、CC-2共に 9R-59や TX-88Aの系統であったが、SM-5と VFO-1は、この後に製品化された通信型受信機の上位モデル JR-60のデザインを先取りしていて、統一感は無かった。

しかしながら、これら全てを揃えれば、A1/A3時代のアマチュア無線局の無線設備としては、ほぼ完成型だったと思う。

本来なら、これらも展示すべきだが、展示スペースもさることながら、己の知力にも体力にも限界を感じ止む無く断念した。

その代わりでは無いが、この当時のトリオのアマチュア無線機のカタログを多数展示し閲覧に供するし、キットの実体配線図や製品に同梱された取扱説明書も多数展示する。
過去のハムフェアでも何度がブースに持ち込んだが、その種類や点数は、他のブースに比べて断トツに多いと自負する。その場でデジカメで撮ったり、現物を手にコピーセンターへ走った人も多く居られた。 

では、ハムフェア会場でアイボールしよう。
目印は、このページの上部にある I♥TRIO のバナー、現物は三メートル幅だ。

 

蛇足だが、
「トリオ」は、その後、「ケンウッド」 と社名を変更し、更に後年、「JVC」 を買収して、今は 「JVCケンウッド」 と名乗っている。