はちきんizyのアメリカ丼

料理にすると丼カップル
はちきんイジーとアメリカンいごっそうバッキーの
山あり谷ありの国際結婚ブログです。

チャンスが消えた

2022-02-13 | ペット

我が家には18歳になるミックス犬のチャンスがいる。

 

ある日の夕方、庭でトイレをするチャンスを外に出し、

私は夕飯の支度をはじめた。

 

 

毎回、同じ場所で用を足した後、階段を数段上り

ドアの前で吠え声を1−2度あげ、

”中に入りたいワン” と

私達に知らせてくれるチャンスの声が

その日聞こえないことに私が気づいたのは

チャンスを外に出して20分ぐらい経った後だった。

 

 

しまったぁ

チャンスを外に出したことをスッカリ忘れてしまっていた。

 

 

急いで庭に出て、周りを見回してもチャンスの姿はどこにもない。

 

寝室にいたバッキーにそれを伝え、二人で近所を探し始めた。

 

顔にあたる空気が冷たくて、凍えこんだチャンスを想像する私は

チャンスが寒さをしのぐ為、

軒の下とかで丸くなってるんじゃないかと思え

懐中電灯を近所の庭にあて、覗き込むような姿勢で探した。

 

 

第三者から見たら、その姿は不審者だ。

 

 

ここで書いたような行動はアメリカではしない方が良いです。

銃を保有している人が多いので不審に思われ、撃たれる事もあり得ます。

我が家には銃はないのですが、

バッキーの知人には50丁もの銃を保有している人もおり

中にはマシンガンまで持っているらしくて

それにはバッキーも驚いています。

 

 

 

チャンスは18歳という年齢もあって、遠くまで歩いて行けないし

だいたい家の庭からさえ出ることのないチャンスが

見当たらないというのは

”誰かに連れて行かれた” としか考えられないとは思うものの

誰が老犬チャンスを欲しがるだろう。

 

足腰の弱ったチャンスを車に入れるのも大仕事だし、、。

   

 

バッキーとそんな話をしながら近所を歩いていると、

後ろからゆっくりと走ってくる車が私達の側で止まり

 

”もしかして犬を探してらっしゃるの?” と

女性ドライバーが話しかけてきた。

 

”ある婦人が道路でうろうろしていた犬を見つけて

アニマルシェルターに連れて行ったわ”

 

女性ドライバーにそう言われた私達は、

アニマルシェルターの留守電にメッセージを残し

翌日、バッキーがチャンスを迎えに行った。

 

シェルターで1夜したチャンスは 疲れが溜まっていたのだろう

その日はいつもに増して深い眠りに入っていた。

 

 

 

チャンスを迎えに行った時に、

お金を取られるかも知れない と

バッキーと話したけれど、それがなかったので

”シェルターへの寄付として受け取って下さい” と言って

20ドル札(2千円)を置いて来たらしい。

 

”そしたらな 自分のポケットに20ドル札を入れてたぞ。

別にその金でビールを買ったって良いんだがなぁ。”

 

そんな様子を笑いながら話すバッキーは、生前の義父にそっくりだった。

 

年を取るごとに何気ない動作や口調までが義父に似て来る。

 

 

 

 

 

ベッドに横になっていたバッキーが、今回の件で私にこう言う。

 

”俺はお前の事が心配だぞ!

先日は電気コンロ(Electric stove)をつけっぱなしだったし

今日はチャンスを外に出したことを忘れるし、、、。”

 

そう言われた私は、

電気コンロを消し忘れた日の事を思い出そうとしたけど

その日は深い霧の中で,何も思い出せなかった。

 

ぽちっとね

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