はちきんizyのアメリカ丼

料理にすると丼カップル
はちきんイジーとアメリカンいごっそうバッキーの
山あり谷ありの国際結婚ブログです。

親切にふれて

2022-02-23 | 有り難い事

火曜日の朝の気温は、さほど低くは感じなかったけど、

どんよりした空から、みぞれが降っていて

ウッドデッキもドライブウェイのコンクリートも

凍結していた。

 

 

 

20代はじめに転んで足を

50代後半にも 転んで手首を骨折した過去のある私は

そろりそろり と歩いた。

 

 

”運転には気をつけろよ” と

仕事に行く私の背中にバッキーの声。

 

 

 

カントリーハイウェイに入ると、道路が滑りやすく感じたので

スピードをゆっくりと緩め 黄色いセンターラインよりに走った。

 

 

この道路にはガードレールが殆どつけられていないので、

滑って落ちると厄介だ。所によっては危険。

 

”ゆっくり行こう。”

 

職場に連絡を入れ 遅れることを伝えた。

 

 

 

前方に目を向けると

対向車線側のDitchに紺色のトラックが落ちていた。

 

こういう事故はよく見るので、何の心配もせず

 

”トラックだからって油断して

スピード落とさずに走ったんだろうなぁ” と

のんびり考えていると私の車も滑りはじめる。

 

キャァーー

 

 

 

運良くそこを走っていたのは私の車のみ

 

小刻みにブレーキを踏みながら、

まずは道路の真ん中にいられるように,ハンドルを操作した。

 

それは短い時間だったけど 心臓パクパク 冷や汗もの

 

ふぅぅ

 

 

 

 

まだまだそこから職場まで長い距離なのに、

その時は仕事を休む事など、考えにも入れていなかった。

 

”時間は気にせず、ゆっくり走ろう。” と

遅刻してでも仕事には行くつもりでいた。

 

 

 

 

ゆっくり車を走らせていると、道路沿いの空き地に消防車が止まり、

消防士のジャケットを羽織った男性が

道路のど真ん中に立っているのに気づいた。

 

”この先にある坂を下るのは非常に危険です。

10分もしないうちに、Sand Truck が来ますから、

その後で運転するほうが安全です。” と言う。

 

 

言われたとおり、側の空き地に車を止めた。

 

それから10分もしないうちに私の後ろに数台の車他、

貨物トラックまでもが続く

 

路上が安全な状態になるのを待っている間に、

帰り道の事が心配になり始めた。

 

”こんな天候の中、寿司を買いに来る客も少ないだろう。

リンさん一人でも仕事は終えそう。”

 

 

そう思った私は

職場に連絡を入れ、仕事を休みたいと伝えた。

 

 

 

先の心配が消え、気が楽になってスマホをいじっていると、

レジ袋を持った一人の男性が

道路に立った消防士と話しているのが見えた。

 

そうこうすると、消防士がペットボトルを持ってやって来た。

 

”お向かいの家に住む方からの差し入れです。”

 

そう言って 

消防士はこの空き地に駐車した車1台1台に水を配りはじめた。

 

小雨の中 傘もささず 人を想うばかりに、ここまでされるとは

ご苦労なことだ。

 

 

小さな会話を持っただけだったけど

この消防士の目を見れば 誠実な方であるのは分かる。

 

 

年齢は60代に見える50代。

背は170センチぐらいでビール樽 (Keg)に似た体型。

 

何故か 誠実な男性は

どんな容姿でも皆 いい男に見えるから不思議だ。 

 

      

 

”こういう状況での水の差し入れって、

私には考えつかない事だなぁ”

と 思いながら、頂いた水を飲むと

喉を気持ちよく流れ

その時初めて喉が乾いている自分に気づいた。

 

自分が思う以上に運転に緊張していたようだ。

 

 

心のこもった消防士や差し入れまでしてくれた住民の親切に触れ

ありがたい気持ちになる今日だった。

 

ぽちっとね

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