雨の降る中 高速を走っていると
突然 運転席側のワイパーが壊れ
前方が見えなくなった。
(ショルダーに移動しなくては、、、) と
分かってはいても
前も後ろも雨でよく見えない為
車線を変えるのが怖くて
モタモタしていた私に
ワイパーが起動しなくなった時点で
目を覚ましたバッキーが
何かわめきながら
"ショルダーへ移動するんや。" と 叫ぶ。
三車線の真ん中から
右端にある路肩まで
ゆっくりとスピードを落としながら
車線移動に なんとか成功。
時間は午前10時半ごろで
大型の貨物トラックが多く走っており
無事に移動出来たのは
運が良かった
としか思えないような状況だった。
ショルダーに車を止めるや
バッキーと交代。
ラッキーにも
そこから2マイル先に休憩所があり
そこまでバッキーの運転で移動した。
壊れたのは運転席側のワイパーで
助手席側のワイパーは動いていたので
左手でハンドルを握り
身体を右側に伸ばし 前方を見ながら
運転をしたバッキーだ。
休憩所にパーキングするや
頭を抱えるバッキーを目に
アメリカ自動車協会である
"トリプルA" の会員である事を
思い出した私は、
"トリプルAに連絡入れよう。" と
分かりきったアドバイスをすると
"" トリプルAサービスは車の牽引や
修理屋に持って行ったら
ワイパーに何百ドルも取られる、、。" と
強い口調でバッキーが言う。
車の事が一切わからない私には
それ以上の案は浮かばなかったが
先ずは
ここが どの位置にあるのか 調べてこよう と
バッキーを車に残し
休憩所の建物に入った。
運良く ビルの中に係りの人がおり
ワイパーが壊れ困っている事を話すと
"ここから8マイル先に
フライングJと言う大きなトラックストップがあるから
そこで ワイパーは売られているだろう " と
話してくれた。
アメリカのハイウェイには貨物トラック用に
シャワーやランドリーまでついた
トラックストップがあり
そこに駐車し
車の中で睡眠も取れるようになっている。
普通のガソリンスタンドは
コンビニのように食べ物があるぐらいだが
トラックストップには レストランも付き
衣類やお土産品や 車関係の商品や
中には電化製品などなど
驚くほどのものが なんでも揃っている。
(トリプルAに連絡を入れ
そこまで牽引してもらって
ワイパーを買えば良い、、。) と
先の見通しが出来て来た私は
車に戻り
それをバッキーに伝えた、、、、、ら
" 新しいワイパーをつけるには
ドリルが必要なんや、
それに 100ドルはかかる。" と
前にも増して高い声で言う、、、。
(どこまで 節約したら気がすむんやろ、、、) と
思ったが、
ここで口論しても 時間の無駄
黙っていたら
"レンチがあったら 何とか修繕できるかもしれん、、。" と
バッキーが独り言のように言うので
"係員が そのレンチを持っているかどうか
聞いてくるわ、、。" と言って
休憩所に走った。 ビュ~~ン *^^*