百寿者の方は歩行能力や骨の強さなど、バランスよく老化しています。このバランスのよさの秘密は、どうやら「運動」と「食事」にありそうです。
日野原重明さん(95歳の医師)、板橋光さん、(104歳の日本舞踊の師範)、故・三浦敬三さん(プロスキーヤー、101歳で他界)について、具体的に、どのような生活をされているのか見ていきましょう。
「運動編」
●足腰の強さが長生きの秘訣
日野原重明さんは特に歩くことを大事にしています。意識的に速足で歩いたり、階段を使うことも筋力維持のために心がけているそうです。歩くときは、なるべく大またで、下を向かずに上を向いて、姿勢よく歩くそうです。
すると気分がよくて嫌なことも忘れ、ストレス解消にも繋がるからです。また、日野原さんは毎日「太ももの運動」で筋力トレーニングもしています。
◆日野原重明さんの太ももの運動◆(一日一度、できれば朝晩)
①椅子に深く座る。
②どこにも手をつかずに素早く立ち上がる。
③できるだけ速く、20回ほどくり返す。
板橋光さんと故・三浦敬三さんに共通しているのは、足腰の強さです。スキーと日本舞踊には、どちらも腰を落とした姿勢が基本になります。また、お二人ともふだんからよく歩く習慣がありました。
続けられる運動はウォーキングがいちばんです。ここで故・三浦敬三さんの歩き方を紹介します。速さに強弱をつけて筋肉に刺激が加えるという工夫がされています。
◆三浦敬三さんの歩き方◆
①はじめに15分間ゆっくりと歩く。
②1分間早足で歩く。(だいたい1分間に100~110歩くらいのスピード)
③再び5分間ゆっくり歩く。
④②と③を4~5回くり返す。