原作はジョン・チーヴァーによる同名の短編小説(1964年)です。
不思議な映画です。主人公の会社重役メリル(バート・ランカスター)が最初から最後まで海パン姿という姿で、プールをハシゴして家に帰るという奇妙な行動をとります。
本作品の狙いは、富める者が市民の生活のなかにおりたっていくと、相手にされなくなるということを象徴する、ことにあったのでしょうか?
舞台はNY州マンハッタン島の裕福な高級住宅地。ほとんどの家には広い庭、大きなプールがあります。
ある夏の日、ネッドは海パン姿で友人の邸に現れます。引き締まった体で、エネルギッシュ。二日酔いの友人を意に介せず、プールに飛び込んで泳ぎます。
友人たちとのしばしの会話の後、ネッドは丘に点在する邸を見おろしながら、「これから邸のプール伝いに移動し家に帰る」と宣言。
彼はすぐに行動し、友人宅を出てグラハム家に入りますが、その家の母親に怒られて屋敷を追い出されます。
このようにして、彼はかつて自分の娘のベビーシッターをしてくれた女性ジュリー、スティーブの屋敷の住人と会い、プールで泳ぎます。最初に会った人は彼と比較的打ち解けていたのですが、次第に皆よそよそしくなります。
かつての恋人宅のプールでは、元恋人につれなくされ、次に訪れる安い入場料の市民プールでは誰も彼のことを相手にしてくれません。
そして、彼が家に着くと・・・。
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