イギリスの階級社会を風刺的に描いた作品です。主人と召使の主客転倒、貴族の哀れな末路が白日のもとにさらされています。
舞台はロンドン。
ロンドンの高級アパートを借りた裕福な貴族青年トニー(ジェームズ・フォックス)は、貴族の娘スーザン(ウェンディ・クレイグ)と結婚するために南米からロンドンに戻ってきました。召使いバレット(ダーク・ボガート)を雇い、住み込みで料理と家事の万端を任せます。
バレットは、トニーの食事や身の回りの世話を手際よくこなし、大助かり。しかし、婚約者のスーザンはなぜかバレットを毛嫌いし、あげくのはてに辞めさせることを企んでいま。
一方、バレットは恋人ヴェラ(サラ・マイルズ)を、妹と称して館に住み込ませ、予定通り(?)トニーを色仕掛けで誘惑します。トニーの生活は次第に破滅状態になっていきます。
ある夜、トニーとスーザンが一緒に館に帰宅すると、トニーの部屋でバレットと二ヴェラが仲睦まじい関係になっていることを察知し、激昂したトニーは二人を解雇。そうはしたものの、トニーはスーザンに、ヴェラとの関係が暴露され、ふたりの関係も破綻。
その後、昼間のパブでトニーとバレットが偶然に顔を合わせ、バレットは裏切りを詫び、ヴェラと別れたのでもう一度使って欲しいと頼み込みます。身の回りの世話をしてくれる人を失っていたトニーは喜んで、彼を再び雇い入れますが、二人の主従関係は崩れ始めたばかりか、逆転し、とうとう・・・。
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