シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

フィリップ・ダン監督「嵐の季節(Wild in The Country)」(アメリカ、1961年、115分)☆☆☆

2021-11-10 21:17:51 | アメリカ・1960年~
  

エルビス・プレスリー主演の青春映画作品です。

背景に聖書にある話、カインとアベルの予感があります。

あの「エデンの東」に登場人物の人間関係が少し類似しています。それというのも、主人公の農家の次男坊・グレン(エルビス・プレスリー)は父、兄との間に葛藤があり、兄との大喧嘩で大怪我をさせ裁判沙汰になりますが、そうなったのも母親が父と兄に苛酷な農事労働を課され、苛められたあげく亡くなり、グレンはその仕打ちを怒っていた、というのがこの映画の背景にあるからです。どことなく、「エデンの東」とかぶっています。

兄との大喧嘩で裁判沙汰になったグレンは仮出所し、伯父が引受人になって家業を手伝わせます。伯父は娘・ノリーンと暮らし、彼女には赤ん坊がいますが誰の子かはわからない状態です。不埒な態度が見え隠れします。

グレンにはガールフレンド・ベッティ(ミリー・パーキンス)がいます。しかし、彼女の父親はグレンをけむたがり、娘に接近させません。
仮釈放中、グレンは女性セラピスト・アイリン(ホープ・ラング)の許へ通わなかければなりません。彼女はグレンの治療にあたりながら、同時に彼の作家としての才能の芽を見いだし、励まします。グレンは彼女の魅力にとりつかれますが・・・。

人物像、ストーリー展開が型にはまりすぎるきらいがありますが、エルビスが数曲歌い、楽しめます。
 
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