シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

パトリス・ルコント監督「暮れ逢い(原題:Une promesse)」(フランス、2013年、98分)

2024-02-12 16:42:28 | フランス
原題は「約束」。

舞台は第1次世界大戦前後のドイツ。

孤独を抱える若妻と聡明な青年の、8年間の純愛を描いたルコント作品。

1912年、鉄道建設などで発展を遂げた初老の実業家、カール・ホフマイスタ―(アラン・リックマン)の工場で働くことになった才気にあふれる青年、ザイツ・フレドリック(リチャード・マッデン)。仕事熱心な彼は鉄道橋の部品発注の仕事を任されます。さらに心臓病で仕事が難しくなったホフマイスターの代理として、現場を任されます。

ザイツは業務報告のためホフマイスターの屋敷を行き来するうち、彼の妻ロット(レベッカ・ホール)に関心をもつようになります。息子オットーの勉強嫌いを心配する彼女。ザイツはオットーの家庭教師を引き受けました。ロットは若く頼もしいザイツに次第に惹かます。

メキシコから大量のマンガンが採掘されたことに目を付けたザイツはメキシコの土地を買い占め、採掘権を獲得してはどうかと提案。彼は今の工場の弱みが原料不足にあることを力説し、ホフマイスターをうならせます。

ホフマイスターはザイツを個人秘書に任命し、彼に屋敷の二階に部屋を与えます。フレドリックもまたロットに愛を感じるようになりますが、これは許されない恋。
直後、カールの計らいでザイツはメキシコ転勤を命じられ、これがきっかけとなって二人は変わらぬ愛を誓いますが……。
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