(フランス流の)ウィットとユーモア健在なり。
自分の人生を行くのを認めない頑固オヤジと、そんな父親との関係に悩む子どもの、心の葛藤がテーマです。
頑迷な老人アンリ(クロード・ブラッスール)と息子のポール(ギヨーム・ドゥ・トンケデック)、ふたりとも個性的で、ユニークな俳優です。演技うまく、表情豊です。
アンリには独り息子の嫁ヴァレリー(フレデリック・ベル)が大キライで、本音はわかれさせたいのです。
そんな老人アンリのアパートに女子学生コンスタンス(ノーミー・シュミット)がやってきて空き部屋に下宿させてほしいと訴えます。彼女は八百屋の口うるさい父親から逃れ、オルレアンからパリにやって来たのです。
はじめは断わられますが、やっとのことで後日、許可されます。
ところが、コンスタンスは触るなと言われていたピアノを弾いていたところを見つけられ、アンリを怒らせます。
信用を失いアパートを追い出されそうになったコンスタンス。必死で謝る彼女に、老人アンリはひとつの話しを持ちかけます。
息子ポールを誘惑し嫁ヴァレリーと離婚させろ、というめっそうもないこと。
そんな汚い事はしたくなかった彼女でしたが学業とバイトで生活がカツカツだったため、6ヶ月分の家賃をタダにしてもらうという条件で引き受けることになりますが…。
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