「裏窓」「喝采」(1954年製作)などで女優として絶頂期にありながら、スターの座を捨てモナコ公妃となったグレース・ケリー(ニコール・キッドマン)の物語。
モナコ宮殿のしきたりに馴染めず、公務に勤しむ夫レーニエ3世(ティム・ロス)との行き違いが重なる彼女のもとに、映画監督ヒッチコックがやってきます(1961年12月)。新作映画「マーニー」への出演の誘いです。5年振りの出演を喜んだ彼女でしたが、大公妃としての立場を考え憂慮します。
翌1962年。フランス大統領ド・ゴールは長引くアルジェリア戦争の戦費を得るため、モナコ政府に対しフランス企業からあがる税金をフランスへ支払うように要求。大公はこれを拒否。両国の対立が顕在化するなか、大公はグレースの女優復帰をひとまず容認します。
しかし、女優復帰の情報が宮殿内からマスコミにリークされ、グレースは批判の矢面に。
1962年7月、フランスの圧力に屈した大公は課税の支払いを了承しますが、大統領はさらにモナコ企業にも課税しフランスに支払うように要求。
交渉に失敗した大公はグレースに冷たくあたり、女優復帰の話を蹴るように告げます。ショックを受けたグ彼女は離婚を考えます。
そして後見人としてグレースを支えてきたタッカー神父がモナコを離れるという事態に及んで、彼女は・・・。
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