料理を扱った映画作品としては、「バベットの晩餐会」(デンマーク、1987年)、
「デリシュ」(フランス、2020年)などがよく出来ていますが、本作品も秀逸。
「デリシュ」(フランス、2020年)などがよく出来ていますが、本作品も秀逸。
自然光をとりいれたかのような柔らかいシーン。会話は少なく、ゴージャスな料理を次々につくっていく場面が続きます。ゴージャスといってもお金をかけているという意味ではなく、引き締まった身の厚いミート(鶏)や魚(ヒラメ)を焼き、畑でとれた自家製野菜の数々を煮込み、野菜や香辛料をを使った芳醇なソース、それらの全体が充実した料理の世界になっているという意味です。
とくに最初から30分ほどは主人公の二人(美食家・ドダン[ブノワ・マジメル]と、彼がひらめいたメニューを完璧に再現する料理人・ウージェニー[ジュリエット・ビノシュ])がもくもくと料理に取り組んでいます。
二人が生み出した極上の料理は人々を驚かせ、類まれなるその世界の噂は、ヨーロッパ各国にまで流布されていました。
ある時、ドダンはユーラシア皇太子から晩餐会に招待され、贅沢なメニューに並んだ料理が振る舞われます。しかし、ドダンは納得しません。返礼に皇太子にご馳走をふるまうことになります。ドダンのアイデアはフランスの大衆的料理「ポトフ」をふるまうことでした。
ドダンは常日頃ウージェニーにプロポーズするもはぐらかせれていましたが、結婚にこぎ着けます。その矢先・・・。
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