シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

ルネ・クレマン監督「太陽がいっぱい(Plein Solei !)」(フランス、1960年、118分)☆☆☆★★

2021-02-18 20:58:21 | フランス


映画音楽がヒットしました。

パトリシア・ハイスミスによるサスペンス小説「The Talented Mr. Ripley(才人リプリー君)」の映画化です。

舞台はローマ、そしてナポリです。

トム・リプリー(アラン・ドロン)は貧しい青年ですが、美貌、野心、狡智、健康な肉体の持ち主です。

フィリップはその友達で、アメリカからきた大富豪の息子です。フィリップには交際相手で婚約者のパリ娘マルジュがいます。ふたりはナポリに近い漁村モンジベッロで過ごし、愛をむさぼります。

トムはフィリップから享楽のおこぼれをもらって生活していますが、それは彼の内心を屈辱でゆがめるものでした。フィリップとマルジェは海と太陽を楽しみながら、トムに対して軽蔑の態度をあらわにします。

トムに次第に怒りと嫉妬の炎が沸き起こります。そして、あろうことかトムはフィリップと二人きりになったところで・・・・。トムはマルジェをものにし、フィリップが受け継ぐはずの莫大な財産をせしめ、詭計はうまくいったはずでしたが、思わぬ事態が起こります。
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スタンリー・ドーネン監督「恋愛準決勝戦(Royal Wedding)」(アメリカ、1951年、93分)☆☆☆

2021-02-18 20:55:46 | アメリカ・1950年~


原題(王室の結婚式)と邦題(恋愛準決勝戦)は、かなり違います。イギリスでのエリザベス王女の結婚式とともに成就した、二組のカップルに着目して邦題が付けられたものと思います。

舞台はニューヨーク、そしてロンドン。

トム(フレッド・アステア)とエレン(ジェーン・パウエル)は、ブロードウェイで活躍する歌とダンスの兄妹カップルです。

ふたりはマネジャーのアーヴィング・クリンジャー(キーナン・ウィン)から、ロンドンの事務所にいる双子兄弟のエドガァ(キーナン・ウィン)がエリザベス王女御成婚を記念して兄妹の公演を決めた、ときかされます。

兄妹は豪華船でロンドンに向かいます。船中でエレンはジョン・ブリンデール卿(ピーター・ローフォード)というドン・ファンと知り合いに。
トムはロンドンで踊り子のアン・アシュモンド(サラ・チャーチル)と馴染みになります。他方、エレンは、ジョン・ブリンデール卿(ピーター・ローフォード)といい仲になります。このふたつのカップルは紆余曲折を経て・・・。

船中の体育室でのアステアのダンス、ロンドンのホテルの壁と天井での自在な踊り(SFX)は見所です。

なお、アン役を演じたサラ・チャーチルはチャーチル首相の娘です。またジョン・ブリンデール卿役を演じたピーター・ローフォードは、ケネディ大統領の娘婿です。
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