シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

ダグラス・サーク監督「風と共に散る(Written on the Wind)」(アメリカ、1956年、99分)☆☆☆

2021-02-15 21:05:15 | アメリカ・1950年~


舞台はアメリカテキサス州。

ハドリイ石油会社の信頼熱い社員ミッチ・ウエイン(ロック・ハドソン)とこの会社の若社長カイル・ハドリイ(ロバート・スタック)は無二の親友。彼は傍系会社の重役秘書ルシイ(ローレン・バコール)をカイルに紹介しました。

カイルはルシイを気に入り、自家用機に誘い、豪華なスイートルームを用意します。ルシイは金持ち息子の気紛れと嫌悪しますが、話してみると彼の心の寂しさに共鳴し、その愛を受け入れます。そして2人は結婚。

この結婚は、ミッチに深刻な打撃となります。彼はルシイとの結婚を考えていたのです。それでも、ミッチは結婚がカイルの放蕩で無軌道な生活を立て直す切掛けになると、ふたりを援助するよう気持ちになります。

カイルには妹のマリリー(ドロシー・マローン)はいて、彼女はルシイを皮肉な眼で眺めていました。マリリーはミッチの幼馴染みで、以来、好意以上の気持ちを持ち続けていました。ところが彼女はミッチが自分を親友の妹としか扱ってくれないことに苛立ち、ふしだらな振る舞いで周囲の評判をおとしていました。

この四人の関係が、カイルとルシイの結婚生活の破綻、ミッチとカイルの親友関係の断絶、マリリーのミッチへの思いとルシイへの嫉妬、を絡めて展開していき、挙げ句の果てに大変な事件が起こります(本作品の開巻にその予感のシーン)。舞台は法廷に・・・。
 
 
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