ネガティブ思考だからこそ用心深いという点もあるんです。
なぜ日本人は「ネガティブ思考」なのか新型コロナと水商売の関係
日本人は基本ネガティブですって以前書いた事があるんですけど、じゃあそれが短所かというと一概にそうとは言えない部分もあって・・・
日本人って自分だけじゃなく、周りの状況を考えて行動するじゃないですか。
必然的に集団行動になり、その集団行動を円滑にするために個を犠牲にする感じですよね。
これがいわゆる「気配り」の元になっているんじゃないかと思います。
集団行動を円滑にする為、次の行動の先の先を読むじゃないですか。
その時のひとつの選択肢に「最悪の状態」を大体の人は想定する訳です。
これが「ネガティブ思考」の元になっている訳です。
その「最悪の状態」を回避する努力なり行動なりをして、少しでも回避できたら
「最悪の事態は免れた」
と考える事で、精神の安定を図る訳です。
「最悪の事態」を逃れる為に、会社は内部留保をしたりします。
かつてリーマンショックや大不況で苦い経験をした痛みを忘れてないから、その用心としてそういう行動に出るのは理解できます。
「最悪の事態」を逃れる為に、買いだめ買い占めに走ります。
カップラーメン、パスタ、レトルト、マスク等、コロナの影響で必需品となりそうなものを確保するアリとキリギリスのアリと一緒です。
日本人は「最悪の事態」を無意識のうちに想定しているんじゃないでしょうか?
だから、メディアの無責任な報道を鵜呑みにちゃうし、自分の中で"勝手に決めた"ルールを破る奴に攻撃を仕掛けるんだろうし。
SNSのアレなんてまさにそれだろうし。
今のワイドショーってむやみやたらに「最悪の事態」を基準で煽るじゃないですか。
あれがネガティブ思考の日本人にはダイレクトに突き刺さる訳です。
何せ心の中にみんな「最悪の事態」を抱えている訳ですから。
「やっぱりそうだよな、最悪じゃねぇか」
「わ、俺の想像以上に最悪だ」
そうなると、行動だって当然そっちのほうに舵を切る事になります。
日本人のネガティブ思考は「最悪の事態」を想定しているからこそ、それがいいほうに出れば「準備万端」となるし、悪いほうに出れば「大パニック」になる。
今、ワイドショーはパニックになるように仕向けている・・・そんなところですね。