人生は 五 七 五

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(by mother teresa)

実力付けたいのなら、できることをしろできないことに時間をかけるな

2009-10-19 11:21:05 | 随筆、Essay


勉はできることには興味がなく、できない事、難しいことに興味があった。できない事ができるようになったら格好良いとか、難しいことができれば凄いとか、そもそも自分が易しいことしかできないなんてそんな馬鹿じゃないと信じていた。だから易しいことをする事は、自分が馬鹿であって賢く何てないんだと認めることになり、そんなことを認めなきゃならない易しい問題なんてしたくなかった。易しいのをしていたら時間が掛かる、難しいのをしてしまえば易しいのをする時間を短縮できるわけで、楽に終わると考えていた。だから、どんなに時間が掛かっても、難しいものばかりに手を着け、易しいのを馬鹿にしてやらなかった。やる気もなかった。しかし、難しいものをしているのと言う自己満足はあったかもしれないが、実力の方は殆ど付いていないと考えて良かった。勉は、どんなに実力が付かなくても、難しい問題していても一向に実力は付かないと言うことに気がつかなかった。

勉がこのことに気づくのには、20年以上経ってからだった。その頃には自分は頭が良くないんだ。賢くないんだと言うことに気がついた。だから、難しいものをするのでなく、自分ができる易しいもの、或いはやって楽しめるものをするようになった。実力が付かないのに、難しい問題集をするのは非常に愚かだ。しかし、愚かと分かりつつもプライドやその他色々な心理状態があり、若いときに中々愚かだとか気づくことは難しい。20年も経てば自分の実力というのはそろそろハッキリしてくる。しかし若いときは夢がある、もしかしたらノーベル賞も取れるのかもと思ったりもする。だから、勉も実力が上がらないのに、難しい参考書に挑戦していた。できない事をするよりできることを繰り返していた方が良い。いつの間にかできない事もいつの間にかできるようになる。もしかしたらできるようにならないかも知れないが、それはそれでその人の能力だ。昨日より今日、今日より明日、少しずつ伸びて行けば良い。そのためには、できるもの、できる楽しみが味わえるもの、そう言うものをすれば良い。少しきついなとか、辛いと思うようなものはしないのが良い。

ってな感じだ



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