Islander's diary ~離島ライフ~

隠岐諸島最南端に位置する知夫里島の自然と、日々の何気ない出来事を書き留める。時間が止まってるような、止まってないような…

知夫里島ジオツアー 前編

2011-03-06 19:48:59 | 知夫里島ジオ
今日は知夫里島観光協会の主催で、
島後地区からガイドの方と地質学の専門の先生を迎え、
知夫里島の地理的な成り立ちと歴史を探訪するというツアーが開催されました。



地域おこし協力隊編集のパンフ片手に
最初に向かったのは古海(うるみ)地区。
ここは島で唯一、縄文土器が発見されてるところ。



向かって右が姫宮神社、左が愛宕(あたご)神社。
姫宮神社は名のとおり女性の神様が奉られています。(安産と授乳の神)
愛宕神社はもとは島の南西部、断崖の岩窟内にあったのですが、
明治時代に今の場所に移されたらしい。
こちらは火難から守る神様だそうです。

ここでツアーに参加してた、歴女オキマキオさんが興味深いものを発見!



愛宕神社の注連縄が取り付けてある柱?に、
なんと剣の彫り物がしてある。
これ右隣にも鏡合わせのようにもう一本彫ってありました。

すごい~かっこいい~神々しい~~~と、
地質の先生とマキオさんと私で感動(笑
でも初めてみたから興奮したけど、多くの神社にもあるものなのかも…





それから境内には8畳分くらいの小さな芝居小屋があって
昔は神楽が奉納されてたそうだけど、
その欄干に西ノ島の焼火山らしき山と、北前舟が彫ってあるのも発見。
航海の安全を祈願してたんだろうなと想像できる装飾です。

知夫里島の行政経済の中心は島の南側にあって、
北側に位置する古海地区は過疎化した島の中でも
さらに密やかに存在してるという雰囲気の集落だけど、
古代から近世にかけて、隣の西ノ島に一番近い場所ということで、
このような立派な神社が建てられ信仰されていたのかも。
縄文土器が見つかったくらいだから、人も古くから住んでたってことだしね。

なんとなく通り過ぎてるだけじゃ見つけられないものってたくさんあるんだなあと
再認識してしまいました。
その見つけた点が、もうひとつの点と繋がるとさらに面白くなって来る。

さあ、ツアーの続きは、島の最高峰赤はげ山に登って、焼火山を望むところから始まります。
知夫里島の創生の様子と豊富な水量について“ざっくばらん”に説明します。

もうしばらくお付き合い下さい