大手銀行の防犯システム専門家のジャック(ハリソン・フォード)の家族が、ビル(ポール・ベタニー)率いる強盗グループに誘拐される。ジャックは家族の安全と引き換えに、自身が考案したシステムを破って、銀行から1億ドル盗み出すように強要される。
題名のファイヤーウォールとは、大企業等のコンピューターへの侵入をハッカーたちから防ぐための防御システムのこと。この映画の犯人は、そのセキュリティシステム専門家のジャックを脅して大金を盗もうとする。いかにも今風な設定の映画。現在、多くの人がネットバンキングや、インターネット等での株取引でコンピューターのボタン一つで大金を動かすことができ、この話も他人事とは思えないような気がする人も多いだろう。
そんな今どきの内容の映画ではあるが、サスペンスとしての演出は、定石通りしっかりしたもので、観ていてなかなかドキドキさせられた。ハリソン・フォードも、今まで出演した映画と同様、家族を必死で守るためにひたすら頑張っちゃいます。ただ、ビルの仲間がちょっと間抜けすぎ。主犯のビルに扮するポール・ベタニーが、なかなか迫力ある演技でよかっただけに残念。
それにしても、ハリソン・フォード、年取ったなぁ。でも、60歳超えてるにしては、頑張ってるけど。「インディ・ジョーンズ」の続編に出演すると聞いたが、この調子で大丈夫だろうか。ちょっと心配である。