帰りに久方ぶりに 五合庵に
詩に見る五合庵の生活ぶり
索々五合庵 索々たり五合庵
実如懸磬然 実にけんけいのごとくしかり
戸外竹一叢 戸外には竹いつそう
壁上偈若千 壁上には偈(げ) 若千
釜中時有塵 釜中時にちり有り
竈裏更無烟 竈(そう)裏更にけむりなし
唯有隣寺僧 ただ隣寺そうありて
仍敲月下門 しきりに敲(たたく)月下の門
庵の中は貧しくて何もなく ,壁に詩を書きつけた紙数枚あるだけ
ときには食べ物がなく釜の中に塵がたまります。かまども用いないから
炊き煙りがたち上ることもない、明日の不安がないわけでもないが
修業の座禅に明け暮れる、このような有様を慰めようと 隣の僧が夕ぐれに
訪ねてくれる。
詩に見る五合庵の生活ぶり
索々五合庵 索々たり五合庵
実如懸磬然 実にけんけいのごとくしかり
戸外竹一叢 戸外には竹いつそう
壁上偈若千 壁上には偈(げ) 若千
釜中時有塵 釜中時にちり有り
竈裏更無烟 竈(そう)裏更にけむりなし
唯有隣寺僧 ただ隣寺そうありて
仍敲月下門 しきりに敲(たたく)月下の門
庵の中は貧しくて何もなく ,壁に詩を書きつけた紙数枚あるだけ
ときには食べ物がなく釜の中に塵がたまります。かまども用いないから
炊き煙りがたち上ることもない、明日の不安がないわけでもないが
修業の座禅に明け暮れる、このような有様を慰めようと 隣の僧が夕ぐれに
訪ねてくれる。