寒いと言っても、前の家のお風呂と比べたら雲泥の差。
いちおう室温と同じくらいあるし、お湯を使えばそれより1、2度は上がる。
でも、濡れた体で20度はやっぱり少し寒い。
そうは言っても、お風呂に暖房をつけたほうがよかったかと考えてみると
やっぱり必要なかっただろうという結論になる。
暖房には電気代がかかるから、冬の間毎日30度まで暖めるのはやっぱり、ちょっとためらわれる。
暖房といえば、今は、LDKと寝室兼書斎(おまけに洗面所とお風呂も)を開け放ってある。
つまり1階全部。ふつうはここだけで生活している。
家中どこへ行っても暖かというのは、すごくいい。
前は、ダイニングでなにかしている間、そこが暖かくなっていても、
たとえばリビングでテレビを見たいと思えば、
まず前もってその部屋を暖めておかなくてはいけなかった。
それがめんどうで、つい見たいと思うときに見るのをやめたりもした。
それに、暖房を切ると、とたんに部屋が寒くなった。
いや、暖房中でも、床に近いところはひんやりとした。
この家では、頭のあたりと足のあたりの温度差をあまり感じないし、
夜寝るときに暖房を消しても、すぐに寒くならない。
やり忘れたことを思い出して、もう少し起きていても平気。
それどころか、夜中にふと目が覚めたときも、ガウンなしで歩き回れる。
吸気口に手をやると、けっこう冷たい空気が入ってきているのを感じるのに不思議だ。
そういうわけで、前の家で着ていた分厚いセーターの出番がまだない。
家の中ではこのままずっとこないかもしれない。