うちの庭のバードフィーダーは、シジュウカラ4羽の専用レストランだったが
数日前からスズメが1羽、ハナミズキの下でシジュウカラのようすをうかがいだした。
かれらがさかんにエサを食べているのを見て、どこかにまとまってあるはずだと
思っているようだったが、スズメは見つけられないでいた。
たまに下にこぼれ落ちたのを拾って食べるだけだった。
ひとりになるとスズメはハナミズキの枝から枝へ飛びまわったりしていたが、
バードフィーダーのなかにエサがあるとはわからないようだった。
それがついに昨日気づいたらしく、バードフィーダーからエサを取っていた。
スズメとシジュウカラを比べると、シジュウカラの方が器用だと思う。
シジュウカラはエサを枝にとまった足にはさんで、少しずつついばんで食べる。
でも、スズメはそれができないらしく、平らなデッキや地面の上に移動すると、
少しかじったエサを落としては、また拾って食べるというやり方だ。
シジュウカラはまた、エサが少なくなってきて、ある窓から届きにくいときは、
周囲の止まり木をぴょんぴょんと器用に移って、反対側の窓から取る。
シジュウカラはときどきくわえそこなったエサを下に落としてしまうが、
バードフィーダーのエサがなくなると、今度はその下の地面を丹念に探し、
けっきょく残さずきれいに食べてしまう。
たまにバードバスの縁にとまって食べているとき、水の中に落としてしまうようで、
それを見つけたときは取り出してバードバスの足元に置いておいてやる。
あとで見るとそれもきちんと食べてある。
先日ふしぎな光景を見かけた。エサのピーナッツをくわえたシジュウカラが
くちばしを何度もバードバスの水につけているのだ。エサをくわえたまま
水など飲めないはずなので、ピーナッツを水にひたしているとしか思えなかった。
ひょっとして、水に浸っていたピーナッツが柔らかくておいしかったから
同じようにしようとやっていたとか? そこまで学習するだろうか。
ちょっとしたなぞだ。