JR東日本 千駄ヶ谷から120円区間ゆき 片道乗車券

昭和最後の年、1989(昭和64)年1月に、JR東日本中央本線の千駄ヶ谷駅で発行された、120円区間ゆきの片道乗車券です。


   

桃色JRE地紋のB型金額式大人専用券で、東京印刷場で調製されたものです。

同駅では硬券による近距離乗車券の通常発売は行われておりませんが、日付からもわかるように、明治神宮の初詣客による券売機の混雑対応として硬券による臨時発売が行われたもので、出札所前に会議テーブルを置いて発売されていました。
尤も、現在のようにSuicaなどのIC乗車券が主流になると、どんなに混雑していても券売機で乗車券を購入する利用者が少なく、券売機の需要の殆どが交通系IC乗車券へのチャージ客であり、このような臨発が行われることもなくなりました。

昨年の東京オリンピックの開会式の日、千駄ヶ谷駅は大変混雑しておりましたが、券売機前は数名しか並んでおらず、たとえ硬券乗車券が存在していても、臨発が行われるには程遠い感じでした。

本日10月10日は東京オリンピックの開会式が行われたことから、かつては「体育の日」に制定されていましたが、2020(令和2)年1月1日に国民の祝日に関する法律が施行されたことで、体育の日が「スポーツの日」に変わり、日にちも10月10日ではなく、10月の第2月曜日に変更になっています。

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岳南鉄道 車内補充券

2003(平成13)年8月に岳南鉄道(現・岳南電車)で発行された車内補充券です。


   

同社の親会社である富士急行の自社地紋である、水色FKKふじきゅうこう地紋の駅名式の特別補充券になります。

この券は本吉原駅から吉原本町までの区間で発行されておりますが、発売当日限り有効となっているものの、なぜか発行日を表示する欄がありません。
また、駅名についても、岳南富士岡駅を「岳名富士岡」と印刷してしまったミス券となっており、ゴム印で訂正されています。

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上信電鉄 上州富岡から横浜ゆき 片道連絡乗車券

前回エントリーで上信電鉄下仁田駅で発行された東京山手線内ゆきの片道連絡乗車券を御紹介いたしましたが、同社が乗車券の印刷発行機を導入した初期の券が手元にございますので、御紹介いたしたいと思います。


   

1992(平成4)年5月に上信電鉄の上州富岡駅で発行された、横浜ゆきの片道連絡乗車券です。
緑色上信電鉄自社地紋の券で、末期様式と同じ定期券サイズの券となっています。あまりはっきりしませんが、地紋真ん中が「上信」と読めるように白くなっており、これはコピーガードの役割をしていたものと思われます。


   

再掲いたしますが、末期の様式と比べますといかにもドットプリンターで印字した感じが出ていますが、様式的には変わっていません。
また、発行日の横に翌日売上扱いを示す「◯ヨ」と思われる「ヨ」の文字が印字されており、印刷発行機の券でこの記載のあるものは、全国的に見ても珍しいかと思います。末期の様式ではこのような表示のものを見たことがありませんので、改修時にこの機能は無くなった可能性があります。


   

地紋を拡大してみました。上信電鉄の社紋を囲むように「じょうしん」と「JDK」の文字がデザインされています。


   

裏面です。様式的には末期のものとは変わらないようです。
しかも、⑶ハの「その各券片に表示された区間と区間との間を無礼で乗車したとき。」の印刷ミスと思われる文面も末期のものと同様です。


   

ということは、同社では、この券の文面をミス印刷のままで使用し続け、しかも様式を更新してまでそのまま使用し続けてしまったことになります。
文字が小さいので「礼」と「札」の違いはわかりづらく、また、まさかそんなことになっているなんて思いませんですから、きっと誰も気付かなかったんですね。

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上信電鉄 下仁田から東京山手線内ゆき 片道連絡乗車券 ~その2

前回エントリーで上信電鉄下仁田駅で発行された東京山手線内ゆきの片道連絡乗車券を御紹介いたしましたが、同社で発売されておりました東京山手線内ゆきの連絡乗車券の末期には硬券での発売はされておらず、窓口端末によって発券されておりましたので、末期の端末券を御紹介いたしましょう。


   

2005(平成17)年4月に上信電鉄下仁田駅で発行された、東京山手線内ゆきの片道連絡乗車券です。ねずみ色上信電鉄印刷発行機用の地紋で、定期券サイズの券になります。地紋は大阪にある某電気量販店のものみたいな感じです。写真ではよく見えないですがコピーガードが施されており、コピーすると「無効」の文字が浮き出てきます。
四隅が点線で切り取ったようになっていますが、この券は長い片で何枚も連帳になっており、左右の部分には、プリンターで紙を送るための耳があったように記憶しています。


   

裏面です。乗車券使用上のご注意というものが印刷されており、
⑴ 送迎の際は、別に入場券をお求めください。
⑵ 乗車券は、係員から請求があるときは、いつでもお見せください。
  なお、通学定期券および割引の乗車券は、証明書を必ず携帯してください。
などの内容から、定期券用の券紙を共通で使用しているものと思われます。

このなかでも面白いものとして、
⑶ハ の内容です。


   

とあります。
「その各券片に表示された区間と区間との間を無礼で乗車したとき。」
というものがあります。
恐らく「無」ではなく「無」の印刷ミスだと思いますが、これでは、電車に乗るときにお辞儀をしなかったら乗車券を無効として回収されてしまうことになってしまいます(笑)

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上信電鉄 下仁田から東京山手線内ゆき 片道連絡乗車券 ~その1

1984(昭和59)年7月に、上信電鉄下仁田駅で発行された、東京山手線内ゆきの片道連絡乗車券です。


   

青色JPRてつどう地紋のA型一般式大人・小児用券で、山口証券印刷で調製されたものと思われます。
小児断片にあります「ロた」の車内改札鋏痕は高崎線の車内で入れられたもので、記憶がありませんが、高崎線の普通列車で帰京したと思われます。


   

裏面です。券番の他、東京山手線内下車前途無効の注意書きがあります。

当時の上信電鉄高崎駅は国鉄高崎駅構内に乗換改札口で繋がっており、国鉄の構内と改札を通らなければ外に出られない構造になっており、国鉄への連絡乗車券の需要はそれなりにあったようです。しかしながら、現在では高崎駅の改札がJR東日本と分離され、普通旅客の連絡乗車券については発売が終了してしまっています。

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