東京急行電鉄 こどもの国駅から100円区間ゆき 片道乗車券

拙ブログ2007年2月18日エントリーの「東急なのに東急じゃない⁉」で一度御紹介いたしておりますが、かなり時が経ってしまっておりますので、平成が終わったことを機として、再度御紹介したいと思います。

1987(昭和62)年5月に、東京急行電鉄(東急電鉄)こどもの国線のこどもの国駅で発行された、100円区間ゆきの片道乗車券です。


   


若草色PJRてつどう地紋の金額式千切り半硬券で、山口証券印刷で調整されたものです。
当時の同線には中間駅である恩田駅は無かったため、長津田駅~こどもの国駅間1駅のみの路線となっており、同駅発のこどもの国線用片道乗車券は100円区間のみでした。


   


同時に購入した小児用券です。大人券同様、PJRてつどう地紋の金額式千切り半硬券で、山口証券印刷で調整されたものとなっています。


こどもの国線は社会福祉法人こどもの国協会という福祉法人が経営主体であるこどもの国の施設として、長津田駅から分岐していた旧日本陸軍田奈弾薬庫補給廠への引込み線を利用したもので、運営自体は福祉法人が行っていましたが、東京急行電鉄が委託を受けて運行していましたが、1986(昭和61)年12月4日公布、翌年4月1日に施行された鉄道事業法に基づき、こどもの国協会が第三種鉄道事業者、東京急行電鉄が第二種鉄道事業者になっています。
御紹介の券は、東京急行電鉄が第二種鉄道事業者になってからの時代のものになります。

その後、沿線の宅地化が進んでこどもの国線を通勤路線に転換する要望が高まり、1997(平成9)年より通勤線への改良工事が開始されることになりましたが、通勤線に転用するということは、社会福祉法人であるこどもの国協会の趣旨から逸脱してしまうため、協会は同年8月に神奈川県や横浜市などが出資する第三セクターである横浜高速鉄道に第三種鉄道事業免許を譲渡したため横浜高速鉄道こどもの国線になっていますが、横浜高速鉄道が第三種鉄道事業者として施設と車輌を保有し、東京急行電鉄が第二種鉄道事業者として運行をしています。


こどもの国は神奈川県横浜市にあるこどもの健全育成のための施設で、児童福祉法に基づく児童厚生施設です。1959(昭和34)年4月の皇太子殿下(上皇陛下)のご結婚を記念して建設されたもので、上皇陛下御夫妻の強い御意向により、全国から寄せられた御結婚のお祝い金を基金として、旧日本陸軍田奈弾薬庫補給廠跡の国有地が米軍から返還されたのを受けて、国費をはじめ多くの民間企業や団体・個人の協力によって1965(昭和40)年5月5日のこどもの日に開園しています。

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