JR東日本 厚木駅発行金額式硬券乗車券

昭和63年12月に相模線厚木駅で発行された、140円区間ゆき金額式硬券乗車券です。


   


桃色JRE地紋のB型大人専用券で、東京印刷場にて調製された様式となります。


昭和63年当時の相模線はまだ全線が電化されておらず、首都圏では八高線と並んで数少ない非電化路線となっていましたが、平成3(1991)年3月に一足先に電化されています。非電化時代晩年はクリーム色と青のツートンであった「相模線色」のキハ30・35型気動車が2両もしくは3両編成で運転されていたローカル路線でした。


厚木駅は小田急小田原線の厚木駅との共同使用駅で、地上に相模線の単線ホームがあり、その上に高架となって小田急線の対向式ホームがある構造となっています。駅業務は国鉄時代から小田急電鉄に委託されており、出改札業務も小田急電鉄が行っています。

御紹介の券は、発行箇所名に「〇社 厚木駅」とあるように小田急電鉄の窓口で発売されていました。


   


大人専用券の他、小児専用券もありました。

当時、首都圏の近距離硬券乗車券を扱う駅では、発券・精算業務を簡素化する目的で、硬券での発券が常時行われている駅に於いては、比較的重要のある近距離券については大人専用券と小児専用券の双方が設備され、駅によっては大人・小児用券であっても小児専用券が別に設備されていることが多かったように感じます。


そして、大人専用券が設備されている駅でも、概ね51km程度以上の券になりますと大人専用券ではなく、大人・小児用券となっていることが多くありました。これは比較的高額な券の需要が少なくなるため、さらに需要の少ない小児用券については印刷枚数を比較的少量に抑え、欠札などの非常時には大人・小児用券の小児断片での処理で凌ごうという目的があったものと思っています。

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