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マーケティング研究 他社事例 607 「変化対応力を高める仕組み2」 ~一匹狼を支えよ~

2020-07-25 10:29:45 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 607 「変化対応力を高める仕組み2」 ~一匹狼を支えよ~


確かに、自動運転技術、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)など新しいキーワードが次々と生まれている自動車業界は今、最も変化の激しいカテゴリーです。

「自動車業界では、技術だけではなく、ビジネスモデルの変化も起こっている。違ったタイプの変化が同時に起こっている」

EV(電気自動車)、自動運転車、コネクテッド・カー、個人の移動手段という4つの項目に着目し、現在の自動車業界と比較し、技術、ビジネスモデル、市場がどれほど異なるかを考えてみます。

技術はもちろん現状とかなり距離がありますが、ビジネスモデルもEV以外ではかなり異なります。

市場も現状と似ているのは自動運転のみで、あとの3つは既存とは別の新たな市場が生まれると言えます。

自動運転が生み出す新たなビジネスモデルには、既存の自動車メーカーのビジネスモデルから多少変化するだけでは対応できず、またコネクテッド・カーが新たに生み出す市場も、小手先の対応では参入出来ません。

どうすれば勝てるのでしょうか?

「日本企業は、新たな変化を起こす「チャンピオン」を出現させ、支える必要がある。出る杭は打たれるという日本のことわざがある。たたかれるのが嫌だから、日本人はあまり目立ちたがらない傾向がある。変化にうまく対応すると、いやでも目立つから、周囲とは違った人間に見えないようにする。突出した才能を認めたがらないのは日本の文化かもしれない。しかしこれから日本人は、意識的に多様性を受け入れ、他の人間と発想が違う過激な人を受け入れるべきだ。変革者を難民にしてはいけない。ヒーローとして扱うべきだ」

「多様性は大々的に受け入れよ、という訳ではない。周囲とは違う発想で現状打破を試みる人間に対して、心地よい場所を与えればよいのだ。英語でも、マーベリック、一匹狼、という言葉がある。発想の違う人間のことを、我々は一匹狼と呼ぶ。これまで日本でが、発想のまるで違う「一匹狼」の足を引っ張り、自分が理解できる、受け入れられる程度のレベルにまで引きずり下してきた。しかし今後むしろ支えるべきだ。」

デビット・ティース教授の共著論文『Innovation,Dynamic Capabilities,and Leadership」では、不確実な環境に強い6つのリーダーシップ原則を挙げています。

予測、挑戦、解釈、意思決定、調整、学習の6つです。

「当然ながら、リーダーの『予測』力や『挑戦』する力が、組織の変化対応力を確固たるものにする。フランシスコ法王はカトリックを守りつつ、現実を見て既存の組織のあり方に挑んでいる。もっとも挑戦には正確な予測が必要で、現状を正しく『解釈』することが欠かせない。デュポンCEOだったチャールズ・ホリデー氏は、いくつかの現象から2008年の景気後退のサインを読み取った。まず日本の顧客のキャッシュフローに問題が起こった。アメリカのデラウエア州にあるデュポンのホテルで異様に稼働率が低かった。さらにデトロイトの自動車メーカーが、納期通りに生産計画を出さなかった。この3つから、「まもなく異変が起きる」と解釈したのだ」

しかし、どれだけ先を見通しても「意思決定」が出来なければ意味はありません。

「手本となるのが例えばチリの鉱山相ラウレンス・ゴルボーン氏だ。2010年8月、銅鉱山が崩壊し、700m下に33人の作業員が閉じ込められた。絶望的な状況で、ゴルボーン氏は多様な選択肢を並べ、救出に乗り出し成功した。」

「そして調整と学習だ。ネルソン・マンデラ氏は1994年に南アフリカ大統領に選ばれ、最初は大企業を国有化しようとした。だがスイス・ダボスの世界経済フォーラムで世界のリーダーから民営化がいいと諭されると、長年の社会主義理念を自ら変え、個人と市場の自由化を学んだ」

リーダーが6つの原則を守り、一匹狼を許容し支える空気が生まれれば、その組織は、ダイナミックケーパビリティの実践で必要なシージング・センシング・トランスフォーミングを必ず高めて行くそうです。

(続く)


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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 
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