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マーケティング研究 他社事例 597 「都会の若者をターゲット3」 ~着実に形成される人材のハブ~

2020-07-08 08:43:07 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 597 「都会の若者をターゲット3」 ~着実に形成される人材のハブ~


雲南市では将来の地域の担い手たる人材を幅広く集めるとともに、チャレンジスピリットを育む仕組みも整えています。

視野を広げるために海外留学をしたいという学生であれ、コミケアのような事業を起こしたい若者であれ、地域に貢献しようというチャレンジャーには資金を援助する補助制度があります。

具体的には、中高生に対しては30万円、大学生には60万円を上限に必要な資金を用意しています。

起業を目指す人には、創業資金として金融機関から借り入れた額と同額を100万円まで支援し、利子補助もしてくれます。

個人が挑戦をしたいと考えていることになら何でも補助金を出すのは、とても型破りとも言えます。

新規就農なり空き家の活用なり、まずは行政がやる事を決めた上で、応募者を集めるのが普通だからです。

原資となるのは、ふるさと納税や企業からの寄付です。

2018年度には計2830万円を集め、そのうち630万円が計14組に交付されました。

こうして多くの若者が入り込み、市内各地で活動するようになった雲南市ですが、思わぬ副産物も生まれています。

住民たちの間の『よそ者』に対する抵抗感がますます薄れ、域外企業による社会実装など様々なオファーを自然と受け入れる土壌が出来上がったのでした。

竹中工務店の佐々木社長は「国家戦略特区指定を受けて規制緩和をしたからといっても、いざ住民が反対すれば、社会実装はできない。ここにはそうした心配がない」と語ります。

社会実装について、住民に説明する際の窓口が地域自主組織に一本化されていることもメリットです。

地域自主組織のトップは地元の顔役なので意思決定も早く、ヤマハ発動機の担当者は「ほかの自治体では社会実装の計画を持ち掛けても、実施までに年単位で調整に時間がかかることもざら。場合によってはお蔵入りになってしまう。それが雲南市であれ協議から2カ月後にはスタートできた」と評価しています。

もちろん、そんな雲南市にも様々な課題はあります。

例えば、隣の市にある大手電子部品メーカーの工場が生産を拡大していることもあって、2018年に人口の社会増減を均衡させるとした目標はまだ達成出来ていません。

それでも、高度経済成長期以来、人材が流出する一方だった中国山地に、社会課題に引き付けられた人材のハブが着実に形成されつつあるのも事実です。

内閣府のまとめた2019年の高齢社会白書によれば、2040年に全国の高齢化率は35.3%に到達するとの事です。

足元の高齢化率が39%の雲南市に集まるのは、2020年後に待ち構える高齢化社会を見据えた事業創造を志す個人や企業です。

田舎の若者は都会に憧れますが、都会には、地方での社会課題解決に興味を持つ若者がいます。

彼らに対して、単なる田舎暮らしを提案するのではなく、あくまで「事業創造の機会」を提供するというのが、雲南市の戦略です。

中国山地の小さな街の挑戦は、日本社会の今後の持続可能性を考えていく上で重要なヒントとなりますね。


下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
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お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/

成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 

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