マーケティング研究 他社事例 537 「小さな市場でも作れる③」 ~終活プラットフォーマー~
鎌倉新書は「終活」に特化した「海洋散骨体験」というイベントを開きました。
参加者は自分が死んだ後に、骨を海にまいてもらう事を考えている方達でした。
骨に模した塩や花びらを海にまき、散骨の風景をイメージするのです。
この海洋散骨を手掛けるハウスボートクラブを鎌倉新書が、昨年2月に子会社化したのでした。
鎌倉新書は「いい葬儀」「いいお墓」などの名称で全国の葬儀会社や霊園とユーザーをつなぐプラットフォームを運営しています。
遺族が地域や価格などの希望を打ち込んで検索するサイトです。
利用を申し込んでもらう際には24時間で対応する鎌倉新書のコールセンターを通しています。
そこで顧客から「自分が死ぬ時は海洋散骨がいい」という声が多く聞かれたと言います。
海洋散骨に一定の需要があると確信し、ハウスボートクラブの買収に踏み切ったのでした。
鎌倉新書ではこのほかにも近年、コールセンターを通じて届いた顧客の声を新サービスにつなげる好循環が起きています。
「家族葬にしてしまったけど、親しかった友人を集めて、堅苦しくないお別れの会を改めて開きたい」というニーズを捉えて2015年に始めたサービス「ストーリー」もその一つです。
昨年4月には相続にかかわる手続きを相談できる税理士を紹介するサービスも始めました。
主力の終活プラットフォーム事業も好調で「いい葬儀」には全国の葬儀会社の6割弱が登録しています。
2019年2月~7月期の連結売上高は14億5800万円で前年同期比36%増、営業利益率は20%を超えています。
小林COOは「情報加工業者として、ユーザーが求める情報を掲載している」と胸をはります。
三菱総研は「マッチング型のプラットフォーマーは市場のサイズが成長のリミットになる。周辺の事業に拡げていけるかが、さらなる成長のカギ」と説明します。
葬儀から海洋散骨やお別れの会に事業を広げる鎌倉新書はその好例と言えるでしょう。
プラットフォーマーになる上で最も難しい課題は最初に参加者を引き込むことだと言われ、ここまで紹介して来た3社は独自の手法で乗り切ろうとしています。
ウェルモは自治体と組み、ワッシャは圧倒的に需要があるLEDライトを安価に提供してネットワークを広げました。
鎌倉新書はもともと「仏具大事典」などを発行する出版社でしたので葬儀業界での知名度が高かったのを強みにし、葬儀会社とユーザーの双方に浸透させています。
ユーザーと、サービスの提供者をつなぐ機能を果たすプラットフォーマーは、その地位を得れば勝者総取りとなるイメージが強いのですが、小さな市場で寡占の力を見せつければ、いずれ事業モデルを模写するライバルが現れるはずです。
対抗するために欠かせないのは、先行者であることによる、その市場での知名度の高さと、ユーザーとサービス事業者の双方から信頼を得続ける事です。
高品質のプラットフォームを技術と工夫で絶えず改善していきながら、行司のような役割を果たす事も求められているのです。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、風土改革を軸にした「私の職場研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。ITソフトメーカー、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
鎌倉新書は「終活」に特化した「海洋散骨体験」というイベントを開きました。
参加者は自分が死んだ後に、骨を海にまいてもらう事を考えている方達でした。
骨に模した塩や花びらを海にまき、散骨の風景をイメージするのです。
この海洋散骨を手掛けるハウスボートクラブを鎌倉新書が、昨年2月に子会社化したのでした。
鎌倉新書は「いい葬儀」「いいお墓」などの名称で全国の葬儀会社や霊園とユーザーをつなぐプラットフォームを運営しています。
遺族が地域や価格などの希望を打ち込んで検索するサイトです。
利用を申し込んでもらう際には24時間で対応する鎌倉新書のコールセンターを通しています。
そこで顧客から「自分が死ぬ時は海洋散骨がいい」という声が多く聞かれたと言います。
海洋散骨に一定の需要があると確信し、ハウスボートクラブの買収に踏み切ったのでした。
鎌倉新書ではこのほかにも近年、コールセンターを通じて届いた顧客の声を新サービスにつなげる好循環が起きています。
「家族葬にしてしまったけど、親しかった友人を集めて、堅苦しくないお別れの会を改めて開きたい」というニーズを捉えて2015年に始めたサービス「ストーリー」もその一つです。
昨年4月には相続にかかわる手続きを相談できる税理士を紹介するサービスも始めました。
主力の終活プラットフォーム事業も好調で「いい葬儀」には全国の葬儀会社の6割弱が登録しています。
2019年2月~7月期の連結売上高は14億5800万円で前年同期比36%増、営業利益率は20%を超えています。
小林COOは「情報加工業者として、ユーザーが求める情報を掲載している」と胸をはります。
三菱総研は「マッチング型のプラットフォーマーは市場のサイズが成長のリミットになる。周辺の事業に拡げていけるかが、さらなる成長のカギ」と説明します。
葬儀から海洋散骨やお別れの会に事業を広げる鎌倉新書はその好例と言えるでしょう。
プラットフォーマーになる上で最も難しい課題は最初に参加者を引き込むことだと言われ、ここまで紹介して来た3社は独自の手法で乗り切ろうとしています。
ウェルモは自治体と組み、ワッシャは圧倒的に需要があるLEDライトを安価に提供してネットワークを広げました。
鎌倉新書はもともと「仏具大事典」などを発行する出版社でしたので葬儀業界での知名度が高かったのを強みにし、葬儀会社とユーザーの双方に浸透させています。
ユーザーと、サービスの提供者をつなぐ機能を果たすプラットフォーマーは、その地位を得れば勝者総取りとなるイメージが強いのですが、小さな市場で寡占の力を見せつければ、いずれ事業モデルを模写するライバルが現れるはずです。
対抗するために欠かせないのは、先行者であることによる、その市場での知名度の高さと、ユーザーとサービス事業者の双方から信頼を得続ける事です。
高品質のプラットフォームを技術と工夫で絶えず改善していきながら、行司のような役割を果たす事も求められているのです。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、風土改革を軸にした「私の職場研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。ITソフトメーカー、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣