きちんと ごはん

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韓国文学への誘い

2011-10-21 12:05:19 | 韓国語
一昨日に引き続き、昨日は韓国文化院で行われた韓国文学翻訳院東京フォーラム「韓国文学への誘い」に行ってきました。昨日はチョン・ヨンムン作家と日本作家の野村喜和夫さんの対談とシン・ギョンスク作家と日本作家の津島裕子さんの対談でした。

チョン・ヨンムン作家は翻訳もされ、ご自身でも小説を書く方。昨日の対談の中で、野村さんが「最新刊はどんな内容の小説ですか?」と聞くと「私の小説にはあらすじがないんです」というお返事。独特な作風の小説を書くようで一昨日のお話しでもあったのですが「実験してるんです」と。言語の実験とおっしゃっていたと思います。小説で実験・・なんだか変わっていて面白そうだな~と。
残念ながら長編小説は、日本語に翻訳されていないようなので原書で読むしかなさそうですが、かなり難解そうですね。。
私には難しいと思うので、翻訳本が出たら買ってみたいなと思いました。

ちなみに。。お写真が載ってるのですが、実物の方がずっと素敵でした。顔は小さいし。背は高いし^^ 握手していただいてそのときに「本を読んでみたいと思いました」と韓国語でたまさんから伝えてもらいましたそのあとの笑顔に撃沈~すてきな笑顔でした

そして。
シン・ギョンスク作家と津島裕子さんの対談。お二人は「山のある家 井戸のある家」という共同著作のあるお二人。とても仲良さそうでいい雰囲気でした。今回のテーマは「文学に見る家族」という内容でした。
私が要約すると、なんだか薄っぺらくなっちゃう感じんなんだけど
津島さんは日本では震災があってから、家族の在り方が変化したように思う。結婚する人が増えたり。核家族の限界。震災で行方不明のかたのご家族はまさに「母をお願い」の状況と同じ。。などなど盛りだくさん話されてました。

シン・ギョンスク作家。「母をお願い」の母は全世界共通。そして母が公共の場でいなくなってしまう。韓国だとソウルだけど、日本だったら東京に置き換えて、そして母の手料理も自分の国の母の料理に置き換えて読んで下さっている。自分がそう意図したわけではないけど。。と。嬉しいみたいなこと言ってたかな~
私は「母をお願い」を読んだ時にはそのようには読まなかったけど。韓国に行ったことがあるからかな~?
そのほか色々話してくださったんですが。うまく書けないので、私が気になった言葉のみ書きます。

・大切な存在=母
・喪失感 
・作品の中で人のぬくもり・体温を感じられたら文学の中の家族になれるのではないか
・血のつながりが無くとも同じ空間・時間を共有した人々が家族になれるのではないか

などです。
このあとの質問で自身の作品が翻訳されることについて

・方言や作品の中のことが韓国語通りに翻訳されることは難しいこと。なのでなるべく近ければいい。日本語版を訳してくださったアン・ウシク先生は信頼のおける方。自分の作品を翻訳していただいたからではなく、他の作品を翻訳される時の下調べがきちんとされていることを見て。方言のニュアンスを確認するためにたくさんのことをメモして、実際にその地方に行かれる方だったので。翻訳されて本が出版されることは、楽しい良い旅行をしてる感じ。

なんてことを話されていました。

あと。19日の下北沢での講演で、作家になったきっかけは学生の頃書いた反省文を読んだ先生に「小説を書いたらどうか?」と言われたのがきっかけだったそうです。今でも作家の作品は「過ぎてしまったことの反省文」だそうです。作家の作品を読んでいるので「あ~なるほど~」って思いました。そして作家は「私の作品は悲しくて辛い人に読んでほしい」と。「母をお願い」はあまり感じませんでしたが「離れ部屋」を読んでいた時、とっても暗くて読み進めて行くのがしんどく感じた事がありました。でも読み進めていくうちに「暗い中に見える、少しの灯り。それもほの暗くてわずかな光」そんな物を感じました。そして、ある所に自分にとって「そうそう!!そうなのよ~」って納得できる事が出てくるんですよね。なので読んだ後「あ~読んで良かった」って思う作品でした。

シン・ギョンスク作家は講演なれしてるからでしょうか?聞き取りやすくゆっくり話して下さっていました。
チョン・ヨンムン作家はちょっと聞きとりずらい話し方でしたが、野村さんとの対談楽しそうでしたね。チョン・ヨンムン作家は料理が上手らしいです。ナイスな男性ですね~

二日間、ずっと通訳していたかわいらしい~女性。本当にお疲れ様でした。長い時間、かなりの量の韓国語を訳されて大変だったと思います。とても分かりやすくて聞きやすかったです。楽しかった~

そうそう。
昨日もまた兼若先生にお会いしたので、写真をアップしたことの承諾をいただきました。名刺交換までしちゃった~←どれだけミーハーなんだ^^;

そして。昨日は「ぽにょっ会」のnikkaさんともお会いできて楽しかったです。講演前にランチをしました~
楽しかった~またお会いできるのを楽しみにしてます~
そしてたまさん。二日間ありがと~

コメント
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